新生児期からのオイル塗布に関しては否定的な報告もある。 ■ 新生児期からの保湿剤定期使用が、アトピー性皮膚炎の発症リスクを減らすことは一般的な事実になりつつあります。 ■ 一方で、新生児期からのナチュラルオイル塗布が皮膚の成熟を遅らせる可能性があると報告されています。 ■ ただ、ナチュラルオイルとはいえ、その種類によっ...
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アトピー性皮膚炎の痒みに対し、対応する方法は多くはない。 ■ アトピー性皮膚炎の痒みは、生活の質を大きく下げ、睡眠も傷害します。 ■ 結局は、皮膚の改善そのものが痒みも改善させるのですが、ステロイド外用薬の毎日の連用は推奨できません。 ■ 今回は、タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)が痒みに有効というランダム化比較試...
ステロイド外用薬は、稀ながら副腎抑制を起こし得る。特に、最強ランクのステロイド外用薬の使用には留意が必要です。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対し、ステロイド外用薬を使用する医師のひとりです。 ■ ただし、短期的な使用で済むような軽症の方を除き、プロアクティブ療法(炎症が治まるまできっちり抗炎症薬を外用し、ゆっくり漸減し...
思いがけない製品に、ステロイド外用薬が混入している場合があり、注意を要するという報告。 ■ 漢方薬は、使用方法を間違えなければ一般に安全な薬です(副作用がないわけではありません)。 ■ 一方、その「安全」というイメージがある漢方薬において、カリフォルニア州の店舗から集められた260製品の7%に表示されていない医薬品を含...
酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期に毎日塗り続けると起こりやすい、全体に真っ赤になるような紅斑のことです。ただし、ステロイド外用薬は副作用が起こりえ、酒さ様皮膚炎もそのひとつです。...
負荷量に応じた食物負荷試験のプロバビリティカーブ(予測曲線)。この研究結果が、これまでのプロバビリティカーブを置き換えていくでしょう。...
■ ある映画が中止になったことが、最近Twitterでニュースになりました。■ MMRワクチンが自閉症スペクトラム障害に関連するという論文は、捏造であり、その論文の著者である医師は医師免許が剥奪となっています。そのMMRワクチンと自閉症スペクトラム障害の関連を扱ったテーマだったようです。■ しかし、いまだにその論説は根...
食物アレルギーに対する除去食はひとつの対応方法です。しかし、食物除去は、両刃の剣でもあり、安易な除去食はむしろ食物アレルギーを顕在化させる可能性が示唆されています。...
保湿剤の使用で皮膚の菌のバランスが改善するか? ■ 保湿剤を使用することで、皮膚の菌叢が変化することが報告されています。 ■ それに関連したランダム化比較試験をご紹介します。 Bianchi P, et al. Effects of a New Emollient‐Based Treatment on Skin Mi...
プロトピック(タクロリムス)軟膏は、使用開始時の刺激感が問題になります。 ■ プロトピック(タクロリムス)軟膏はタクロリムスの分子量が800ダルトンであるため、皮膚炎がないと吸収されにくくなります。しかし、皮膚バリアが低下していると吸収が良くなり、刺激感を誘発します。 ■ ステロイド外用薬などで皮膚をある程度改善させて...
ステロイド嫌い(忌避)は、患者側にとどまらず存在する。 ■ 私は、ステロイド外用薬は使い方に習熟する必要があり、さらに説明も丁寧にしなければならないとても面倒な薬だと思っています。 ■ もちろん、アトピー性皮膚炎の炎症が残存していると、さらに皮膚バリア機能がさがること、さらに感作が進むことから、はやめに炎症をおさえて皮...
プロトピック外用薬とステロイド外用薬の治療効果をみたランダム化比較試験。小児アトピー性皮膚炎におけるランダム化比較試験は多くはありません。...
現在のインフルエンザ治療のメインは現状でもタミフルといえましょう。そこで、最近のタミフルの有効性と副作用のメタアナリシスをご紹介いたします。...
新生児期から保湿剤を塗布することは、皮膚のバリア機能を改善させアトピー性皮膚炎を予防することが報告されています。では、保湿剤代わりにオイルを塗布するとどうでしょう? ■ 新生児期からの保湿剤の定期塗布がアトピー性皮膚炎や皮膚トラブルをへらすことが報告されています。 ■ しかし、「何を塗るか?」に関してはまだ明らかになっ...
ステロイド外用薬に対する忌避は、治療失敗に繋がる可能性が高くなります。 ■ ステロイド嫌い(忌避)は一般的な状況です。先日ご紹介した報告でも、イタリアでも8割を超えるという結果でした。 ■ そこでも書きましたが、この理由のひとつは医療者側にもあると私は考えています。 ■ しかし、皮膚の炎症は、それ自体が皮膚のバリア機能...
乳児期のアトピー性皮膚炎が、その後の喘息発症リスクになるという報告。アトピーマーチに関連しています。 ■ アトピー性皮膚炎が、経皮感作を通して他のアレルギー疾患を増やすという報告は、最近とても増えて来ています。 ■ やや古い報告ですが、まだ経皮感作が一般的でない時代から、アトピー性皮膚炎が喘息のリスクになるというシステ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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