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プロバイオティクス(乳酸菌製剤)によるアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告が増えています。

■ プロバイオティクスに関するアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告は最近増えている様に感じます。

■ 妊娠中+乳児期早期の乳酸菌製剤の使用が、アトピー性皮膚炎の発症を予防するかもしれないという報告はすでにありましたが、もう少し後、生後8~14ヶ月でも効果があるかもしれないという大規模ランダム化比較試験が報告されました。

 

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Schmidt RM, et al. Probiotics in late infancy reduce the incidence of eczema: A randomized controlled trial. Pediatr Allergy Immunol 2019. [Epub ahead of print] PMID: 30790361

生後8~14ヶ月の乳児290人をプロバイオティクス2剤群とプラセボ群にランダム化し、6ヶ月後の評価を行った。

背景

■ アレルギー疾患は一般的であり、世界中で相当な健康上および経済上の負担を示している。

■ 乳児期後期や幼児期早期に投与された2種類のプロバイオティクス株の併用がアレルギー性疾患の発症および感作に及ぼす影響を調べることを目的とした。

 

方法

■ この二重盲検プラセボ対照介入試験において、参加者は、託児所に入る前から、Lactobacillus rhamnosusとBifidobacterium animalis subsp lactisの混合またはプラセボを毎日内服するようにランダム化された。

■ 介入期間は6ヶ月だった。

■ そして両親は、毎月アレルギー症状と医師が診断したアレルギー疾患に関するウェブベースのアンケートに答えた。

■ 試験開始時と追跡調査時にIgEを測定した。

 

結果

計290人の参加者がランダム化され、プロバイオティクス群で144人、プラセボ群で146人だった。

介入開始時の平均月例は10.1ヵ月だった。

■ 追跡調査(平均月例16.1ヵ月)では、湿疹の発症率はプロバイオティクス群で4.2%、プラセボ群で11.5%だった(P = 0.036)

■ 喘息と結膜炎の発症立に群間差はなく、だれも鼻炎を発症していなかった。

■ 介入開始時、感作は2群に有意差なく(それぞれ7.5%と9.5%)、各群でそれぞれ2人が介入中に感作された。

 

結論

プロバイオティクス群では、プラセボ群と比較し湿疹の発症率が有意に低かった

■ プロバイオティクスは、託児所に入る前の乳児期後半に投与された。湿疹の予防においてプロバイオティクスを使用するという、より広い範囲の機会が示唆された。

■ 喘息、鼻炎、結膜炎、感作の発症率に差はなかった。

 

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結局、何がわかった?

 ✅ 平均生後10.1ヶ月の児に対し、プロバイオティクス2剤群とプラセボ群にランダム化し、6ヶ月内服すると、湿疹の発症率はプロバイオティクス群で4.2%、プラセボ群で11.5%だった(P = 0.036)。

 ✅ しかし、喘息、鼻炎、結膜炎、感作の発症率に差はなかった。

 

乳児期早期だけでなく、乳児期後期からでもプロバイオティクスは間に合うかもしれない。

■ ここで注意したいのは、日本人でこれらのプロバイオティクスが有効かどうかわからないことです。「○○菌がいい」という結果ではないということです。

■ また私は、複数内服していることが注目すべき点の様に感じます。

■ 日常診療として「乳酸菌製剤はいいのですか」という問いに対しては「その菌があなたに合うかどうかはわかりません。でも、有効である可能性もあるかもというデータも増えています」程度のお話にしています。

 

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今日のまとめ!

 ✅ 乳児期後期からでも、複数の乳酸菌製剤を内服すると、アトピー性皮膚炎の発症を低下させるかもしれない。

 

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