親指の付け根のシワは、皮膚のバリア機能と感作を予測するかもしれない

親指の付け根部分を母指球といい、その部分の「過剰なシワ」が皮膚のバリア機能を反映する可能性が示唆されています。

親指の付け根部分を母指球のシワが多くなっていることを「Palmar hyperlinearity 」といい、そのパターンが皮膚バリア機能を反映する「フィラグリン遺伝子異常」と関連するという報告があります。

■ Palmar hyperlinearity に関して、とても興味深い報告がありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

中等症~重症ADのある6歳未満の小児 57人に関して、 

 ✅ 親指の付け根(母指球)のシワが強く刻まれている(Palmar hyperlinearity)と、皮膚バリア機能と関連するフィラグリン突然変異と有意に関連していた(P = 0.002、OR = 6.98、95%CI = 2.1-23.7)。

 ✅ さらに、palmar hyperlinearity群は、卵白特異的IgEが高値だった(55.9 vs 18.3 IU / mL、P <0.05)。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう