ラクトフェリンには、抗菌効果があるとされており、未熟児への使用で感染症を減らすかもしれないという報告もあります。
■ ラクトフェリンは母乳や牛乳中の蛋白質のひとつです。
■ ラクトフェリンには抗菌効果があることが指摘されおり、超未熟児に対し補充することで感染症やそれに伴う合併症を予防する可能性が報告されていました。
■ そこで、このテーマで大規模ランダム化試験が実施され、Lancetにその結果が報告されました。しかし、やや期待はずれだったようです。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
英国で出生した超未熟児を、1099人をラクトフェリン群、1104人を対照群にランダム化し、生後72時間以上で発生した感染症の発症頻度を比較したところ、
✅ 介入群の1093人の乳児のうち316人(29%)、対照群は1089人の中334人(31%)の感染症の発生頻度であり有意差はなかった(リスク比は0.95 [95%CI 0.86–1.04; p = 0.233])。
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