経口免疫療法で目標を達成しても、継続摂取しなければ再燃するかもしれない

経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。

■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません

■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続して摂取しなければその寛容は失われる可能性があることもわかっています。

■ 今回はやや古い報告ですが、ピーナッツに対する経口免疫療法をおこなって成功しても、その後「たまにしか摂取しない」状況である児に再燃が有意に多いという報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ピーナッツアレルギーに対する経口免疫療法法を実施して食べられるようになった68人に対し、再燃する危険因子を評価したところ(皮膚プリックテストまたはピーナッツ特異的IgE抗体価のみに基づいてピーナッツアレルギーと診断された患者12人を除外)、

 ✅ ピーナッツを頻繁に摂取していた23人には再燃がなかったのに対し、ピーナッツをまれにまたは限られた量でしか摂取しなかった15人中3人は再燃した(P = 0.025)。

 

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