アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤。食物アレルギー応用も?
■ デュピルマブは、最近、生後6ヶ月の乳児の重症アトピー性皮膚炎に使用可能になった、生物学的製剤です。
■ 高価でもあり、しかも注射製剤ですので、全員に使用できるというわけではありません。
■ 一方で、生物学的製剤を食物アレルギーの治療に活用しようとする研究が活発になってきています。
■ 一方、デュピルマブもその効果が報告されるようになっていますし、実際に補佐的な効果が報告されています。
■ とはいえ、これらの生物学的製剤を使用したとしても、『完全に』安全を確保できるというわけではありません。
■ 最近、症例報告をみかけましたので共有します。
Symank S, Krüger H, Beyer K. Anaphylactic reaction requiring epinephrine in a 10-year-old patient undergoing peanut challenge while on dupilumab therapy. Pediatric Allergy and Immunology. 2024;35(2):e14087.
症例報告のため、ざっくりのまとめのみ。
10歳のピーナッツアレルギー男児に対し 、アトピー性皮膚炎の治療のためにデュピルマブを4週間ごとに皮下投与し、その経過中にピーナッツ負荷試験を行った。
✅ ピーナッツ・Ara h 2特異的IgE値が低いにもかかわらず、アナフィラキシー反応が誘発された。
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