伝染性軟属腫(水いぼ)は、アトピー性皮膚炎が発症リスクになります。
■ 伝染性軟属腫(水いぼ)を診察することが増える季節です。
■ 伝染性軟属腫は、自然軽快傾向があることは、以前も提示させていただいた通りです。
■ しかし、その期間は決して短くはありませんし、4割は家族内感染をすると考えられています。
■ そこで、私は摘除を基本としています(数が少ない場合)が、日本小児皮膚科学会のHPを参考にしています。
■ しかし、とくにアトピー性皮膚炎があると大きく拡大することが多いと感じます。
■ そこで、アトピー性皮膚炎が伝染性軟属腫の発症リスクになるという報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
2004年から2013年までのUK Clinical Practice Research Datalinkにある二つの症例コホートを用いて、アトピー性皮膚炎の既往が伝染性軟属腫を発症するリスクを増加させるかを確認したところ、
✅ 0~14歳の小児のプライマリケアにおける伝染性軟属腫のために受診する率は、1000人当たり9.5(95%CI 9.4~9.6)だった。
✅ 以前にGP(英国でのプライマリケア医)にアトピー性皮膚炎のために受診したことがある病歴がある場合、伝染性軟属腫のために受診をする可能性が高くなった(OR 1.13;95% CI=1.11~1.16;P<0.005)。
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