アトピー性皮膚炎は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる。
■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害(湿疹など)を通じて感作が起こり、そして他のアレルギー疾患のリスクになることはこれまで、このブログでもさまざまご紹介してきました。
■ アトピー性皮膚炎のすべてが他のアレルギー疾患の発症リスクになるわけではありませんが、そのリスクは認識しつつ、予防につなぐことができれば良いと思いますし、その研究が現在進行形と言えます。
■ そのことを述べた総論をご紹介しますが、また抄録のみの翻訳です。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
✅ アトピーマーチは、皮膚機能障害とアレルゲン感作に合致し、アトピー性皮膚炎から気管支喘息への移行を説明する。
✅ アトピー性皮膚炎の重症度は食物アレルギーの危険因子であり、乳幼児期発症・重症アトピー性皮膚炎、男児、喘息の親の病歴、乳幼児期の感作、複数の感作が、アトピーマーチや喘息の発症につながる危険因子になる。
✅ 皮膚バリア機能を回復させ、炎症をコントロールするための効果的な治療が必要であり、乳幼児期早期からの保湿剤治療はハイリスクの小児におけるアトピー性皮膚炎の予防策である。
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