日本の家庭のハウスダスト中の卵蛋白質量は、ダニ蛋白量より多い

ハウスダスト中の食物蛋白が、食物アレルギーを発症させる可能性が指摘されています。

■ ハウスダスト中のピーナッツ蛋白が、ピーナッツアレルギーを発症させることは、「経皮感作」の存在を強く印象付けることになりました。

■ ただ、日本におけるデータは極めて限られていました。

■ そんな中、日本の家庭におけるハウスダスト中の卵蛋白量を検討した結果が報告されました。

■ その量は驚くような結果でした。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

日本におけるコホート研究に参加した児94名のベッドシーツからハウスダストを採取し、卵蛋白質とハウスダスト抗原量を分析したところ、

 ✅ 卵蛋白質量は、ダニ蛋白質であるDer p1、Der f1、Der1量より有意に多かった (p<0.001; (p < 0.001, Wilcoxon順位和検定)。

 ✅ ハウスダスト試料のうち、卵蛋白質量は、59%はDer1よりも2倍以上、25%は10倍以上、7%は100倍以上の量だった。

 

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