アトピー性皮膚炎の重症度が高くなると、心血管疾患が増加する?

アトピー性皮膚炎と心血管疾患は関連する?

■ アトピー性皮膚炎の重症度が、他のアレルギー疾患の発症リスクを増加させることは広く知られるようになりました。

■ 一方で、アトピー性皮膚炎が心血管疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、脳卒中など)のリスクを上げるかもしれないという報告がなされてきています。

■ そのテーマのシステマティックレビューが報告されましたのでご紹介いたします。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎と心血管疾患の関連を評価する集団ベースの研究19件のシステマティックレビューを実施した。

 ✅ 横断研究のシステマティックレビューでは、アトピー性皮膚炎の心血管疾患への影響ははっきりしなかった。

 ✅ コホート研究のシステマティックレビューでは、アトピー性皮膚炎は心筋梗塞のリスクを1.12倍(95% CI 1.00-1.25)、脳卒中のリスクを 1.10倍(95% CI, 1.03-1.17)、虚血性脳卒中を 1.17倍(95% CI 1.14-1.20)、狭心症を1.18倍(95% CI 1.13-1.24)、心不全を 1.26倍(95% CI 1.05-1.51)にすると推定された。

 

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