航空機内でのコロナウイルス感染のリスクは高いか?
■ 航空機内での新型コロナウイルス感染のリスクは低いのではないかという報道がありました。
「感染者1100人が搭乗も2次感染ゼロ」飛行機のコロナリスクを検証する(プレジデントオンライン)
■ 一方で、結核に関してはリスクが報告されており、8時間以上の搭乗でリスクが高くなるのではないかという考察もあります(結核は空気感染です)。
■ コロナウイルスの1種のSARSに関してはNEJMの報告があり、感染リスクがあることを示唆されています(Olsen SJ, Transmission of the severe acute respiratory syndrome on aircraft. New England Journal of Medicine 2003; 349:2416-22.)。しかし、この報告に関しては、『搭乗前後の感染』や、『空調の故障があったのではないか』という考察があります。
■ SARSの航空機内の感染リスクに関しては、別の報告もありますのでご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
SARSに感染した患者が搭乗した航空機にいあわせた1,766人の乗客および乗務員のうち339人(19%)に連絡をとり、症状・抗体を確認したところ、
✅ SARS -CoV の感染は観察されず、航空機内では感染リスクは大きくはないことが示唆された。
スポンサーリンク(記事は下に続きます)