小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴に関するシステマティックレビュー。
■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報は、インフォデミックの状況になってきており、集めにくくなってきています。
■ プレプリントの論文も多くなり、とはいえ情報はまとまった確かなものを…となると難しい部分もあるのですが、一定レベルのジャーナルのシステマティックレビューを中心に読むことにしています。
■ 小児に関するCOVID-19のシステマティックレビューは増えているものの、あまりデータはそろってはいません。
■ とりあえず、1週間ほどまえに発表されたシステマティックレビューをご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
小児のCOVID-19の疫学について検討するために、症例シリーズ2件と後方視的なカルテレビュー8件を含む計10件の研究(COVID-19患児 計2914人)のシステマティックレビューを行ったところ、
✅ 上気道症状・鼻漏・くしゃみ・鼻閉(13.7%)、嘔吐・嘔気(7.8%)、下痢(10.1%)よりも、咳(48%)、発熱(47%)、咽頭痛・咽頭炎(28.6%)が、より多かった。
✅ COVID-19で入院した小児の死亡率は0.0018%だった。
✅ CTの結果は、片側性のCT画像所見が36%の症例で、64%が両側性の所見を認めた。
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