固形の食物に対する新生児-乳児消化管アレルギーの寛解は、乳のそれより長引くかもしれない

新生児・乳児消化管アレルギーに関し、乳以外の固形の食物に関しても、寛解はしやすいのか?

■ 新生児-乳児消化管アレルギーは、とくに乳で多い特殊な食物アレルギーです。

新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症 診療ガイドライン

■ 乳に多いとはいえ、他の固形の食物(卵・魚など)にも増えており、対応に苦慮することもあります。

■ 乳の多くは寛解するものの、固形の食物に関しては寛解が遅くなることがあるという報告があります。

※ここでは便宜的にFPIESと新生児・乳児消化管アレルギーを同じようなスペクトラムの疾患として扱います。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

イタリアで登録された食物蛋白誘発胃腸炎66人の経過をレトロスペクティブに確認したところ、

 ✅ 原因となる食物は牛乳が最も多く(65%)、次いで魚、卵、米、大豆、とうもろこし、鶏肉、山羊乳だった。

 ✅ 嘔吐が最も一般的な症状であり(98%)、摂取してから症状が発現するまでの時間は平均2.4(± 0.7SD)時間だった。

 ✅ 牛乳の耐性に至った月齢は他の食品と比較して有意に低かった(24±8 vs 53±17ヵ月; P < 0.0006)。

 

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