ピーナッツの早期導入が推奨されるようになり、事前の検査をどうするかが議論されている。
■ LEAP試験が報告されたあと、ピーナッツを乳児期に導入することが推奨される様になってきています。
その場合、クランチタイプよりも、粒がはいっていない『スムースタイプ』がよりよいでしょう。
■ ピーナッツ導入時に、『ハイリスクでない』場合はスクリーニングを受けるべきではないと、海外の2017年のピーナッツアレルギー予防ガイドラインでは支持されています(Journal of Allergy and Clinical Immunology 2017; 139:29-44)。
■ 一方で、ハイリスクであれば検査を考慮することになることになるのですが…、どのような検査が有用でしょうか?
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
(1) ピーナッツの摂取歴、検査歴、反応歴がなく、(2) (a) 中等症~重症の湿疹、(b) 食物アレルギーの既往歴、および/または (c)1親等以内にピーナッツアレルギーのあるの乳児321人を対象に、ピーナッツ特異的IgE抗体価・Ara h1、Ara h2、Ara h3、Ara h8特異的IgE抗体価の陽性予測を検討したところ、
✅ 陽性予測のカットオフポイントとして、Ara h 2特異的IgE抗体価 0.1 kUa/L(AUC 0.96; 感度 94%; 特異度 98%)は、ピーナッツ特異的IgE抗体価 0.1 kUa/L(AUC 0.89; 感度 100%; 特異度 78%)、0.35 kUa/L (AUC 0.91; 感度 97%; 特異度 86%)、または皮膚プリックテスト 3mm(AUC 0.90; 感度 92%; 特異度 88%)、径8mm(AUC 0.87; 感度 73%; 特異度 99%)となり、Ara h2特異的IgE抗体価が最も良好に鑑別した。
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