鶏卵アレルギーのある児は、他の家禽(うずら・ハト・ガチョウ・七面鳥など)の卵にどれくらい感作されているか?

鶏卵アレルギーのある子どもは、他の家禽の卵にどれくらい感作されているか?

■ 鶏卵と他の家禽の卵、たとえばうずらの卵は高率に交差すると考えられています。

■ たとえば一般的には、鶏卵アレルギーがある場合にはうずらの卵も除去食を指導することになります。

■ しかし、うずらの卵だけ症状があるお子さんなども経験し、実際にどれくらい交差するのかは十分な研究があるとはいえません。

■ 最近、その交差の程度を示唆する研究結果をみつけたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

鶏卵アレルギーの乳児52人と、食物アレルギーの既往のない乳児52人に関し、ハト、アヒル、ガチョウ、七面鳥、ウズラ、ヤマウズラの皮膚プリックテストを実施したところ、

 ✅ 50人(96.1%)の鶏卵アレルギーの児が、少なくとも1つの鳥類の卵に対して皮膚プリックテスト陽性だった。

 ✅ 鶏卵以外の皮膚プリックテスト陽性率が最も高かったのはウズラ卵白(36人; 69.2%)であり、次いでアヒル卵白(34人;65.5%)であり、ハト卵黄(23人;44.2%)では最も感作率が低かった。

 

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