
卵の経口免疫療法に関し、家庭で増量するか?病院で増量するか?
■ 経口免疫療法は、どのように摂取していくかが、まだ十分きまっていません。
■ 一般的には、毎日食べながら1週間ごとに微量増やしていくというのが多いと思います。
■ あくまで軽症の卵アレルギー児に対しての検討ですが、家庭で微量ずつ増やす群と、1-2ヶ月ごとの受診時ごとに倍に増やして負荷試験を行い量を維持する方法の、どちらが有効かという研究結果が報告されました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
ゆで卵白2gの食物経口負荷試験が陰性で卵白IgE陽性とオボムコイド特異的IgE抗体価 <3.5 kUA/Lだった卵アレルギー児 55人を、5~8週間ごとに5g、10g、20gと病院で増量した群(SOFT群)、1週間ごとに自宅で約20%増量する群(家庭増量群)にランダム化し、6ヶ月後の有効性・安全性を比較したところ、
✅ SOFT群 32人中31人(96.9%)、家庭増量群19人中12人(63.2%)がゆで卵白20gをを摂取できるようになった(p=0.003)。
スポンサーリンク(記事は下に続きます)