新生児期のビタミンKの不使用は、出血リスクを上げ頭蓋内出血も起こすかもしれない
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新生児期のビタミンKは、とても重要な微量栄養素です。

■ 新生児期のビタミンK欠乏性出血は、予防できる疾患です。

ビタミンKは母乳に不足している数少ない微量栄養素であり、血液の凝固因子のはたらきを助ける大事なものです(人工乳の場合にはビタミンKを使用しなくていいという意味ではありません)。

 

■ ビタミンKを使用せずに、頭蓋内出血で亡くなったという『山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故』は、いまだに多くの小児科医の記憶に残っているでしょう。

■ ビタミンKを拒否される方は、世界的にも問題となっており、オーストラリアのサウスウェールズ州では1.1%と推定されています(J Paediatr Child Health 2012;48:665–8.)。

 

■ ビタミンKの使用でほぼ防げる病態なのですが、頻度は決して高くないながらもビタミンKを使用されなかったひとを狙ったように、頭蓋内出血など重篤な病態が起こるのです。

■ 最近のオーストラリアでの報告を共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

1993年から2017年にかけてオーストラリアにおけるビタミンK欠乏性出血の調査を実施したところ、

 ✅ビタミンK欠乏性出血の発症率は出生100,000人あたり0.84例(95%CI 0.64~1.08)、晩期の発症率は出生100,000人当たり0.61例(95%CI 0.44~0.82)だった。

 ✅ ビタミンK欠乏性出血のうち、ビタミンKを投与されていなかったのは33例(57%)で、その主な理由は親の拒否だった。

 ✅ 死亡例は6例で,すべて頭蓋内出血によるものだった。

 

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