水の硬度とアトピー性皮膚炎の関連性は十分にはわかっていない。
■ 水の硬度が高いとアトピー性皮膚炎の発症リスクがあがるかもしれないという観察研究があります。
■ このテーマに関しては、いくつかの研究が有り、最近、メタアナリシスが行われています。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
水の硬度が(a)アトピー性皮膚炎の発症リスク,(b)アトピー性皮膚炎の治療の既往、(c)皮膚バリア機能に及ぼす影響について、ヒトや動物実験で得られた16文献をレビューしたところ、
✅ 385,901 人を対象とした 7研究から得られた観察データによると、硬水に曝露された小児と軟水に曝露された小児では、アトピー性皮膚炎のオッズが上昇した(オッズ比 1.28; 95%CI 1.09~1.50; GRADE の確実性; 非常に低い)。
✅ 軟水器と標準治療を比較した ランダム化比較試験2 件によると、軟水による介入では、客観的なアトピー性皮膚炎の重症度の有意差は認められなかった(標準化平均差 0.06; 95%CI 0.16 ~0.27; GRADE 確実性; 中等度)。
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