魚アレルギーの予後に関する報告は少ない。
■ 魚アレルギーがどれくらい改善するかに関しては、あまり報告がなく、一部、自然軽快があるかもという報告がある程度でした(Solensky R. Resolution of fish allergy: a case report. Annals of Allergy, Asthma & Immunology 2003; 91:411-2.)。
■ 個人的には自然軽快は少ないのではないかと考えていましたが、最近、魚アレルギーの予後に関する報告がJACI in practiceに報告されました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
魚アレルギーが確認された小児58人(0.5~5歳; 中央値1.3歳)が、その後、自然軽快するかどうかを調査したところ、
✅ 13人(22%)は、最初に反応が報告されてから1~14年後(平均8.2±4.2歳)にタラを含むすべての魚に耐性となった。
✅ 魚アレルギーが持続する陽性予測マーカーとして、初回の負荷試験前のタラ特異的IgE抗体価が4.87 kUA/L以上(94%)、イワシ皮膚プリックテスト6.5 mm以上(92%)が挙げられたた。
スポンサーリンク(記事は下に続きます)