新型コロナワクチン接種後、心筋炎・心膜炎をどれくらい発症するか?
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新型コロナワクチン後に、心筋炎・心膜炎の発症リスクはあがるのか?

■ 新型コロナワクチン、とくにmRNAワクチン接種後の心筋炎・心膜炎の懸念を持つ方がいらっしゃいます。

■ たしかにmRNAワクチンを接種後、きわめて稀に心筋炎・心膜炎を起こす可能性はすでに指摘されています。

■ 1億7700万人以上のワクチンが摂取されている米国において、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)に1000件以上報告されているとCDCは述べています。

■ 1000件という数字をみると、多いように見えますが、1億7700万人という分母から見ると、頻度はすくないともいえ、また、(ワクチンと関連しない)自然発生の心筋炎・心膜炎の紛れ込みもありえます。

■ では、新型コロナワクチンと心筋炎・心膜炎のリスクはどの程度あり、自然発生よりも多いのでしょうか?

■ 8月4日にJAMAに報告された結果を共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

米国プロビデンスの医療システムに登録された、新型コロナのワクチン接種が記録されたいる患者、州の登録に記録された患者をすべて特定したうえで、心筋炎・心膜炎の発症リスクを調査し、その特徴を確認したところ、

 ✅COVID-19ワクチンを1回以上接種した2000287人のうち、58.9%が女性であり、年齢中央値は57歳(四分位範囲[IQR] 40~70歳)、76.5%が(ワクチンを)1回以上接種しており、52.6%がファイザー社ワクチン、44.1%がモデルナ社ワクチン、3.1%がJ&J社ワクチンを接種していた。

 ✅ワクチンに関連した心筋炎は20名(10万人あたり1.0[95%CI 0.61-1.54])、心膜炎は37名(10万人あたり1.8[95%CI 1.30-2.55])だった。

 ✅ 心筋炎・心膜炎を発症したうち75%(95%CI 53%~89%)が男性であり、年齢の中央値は36歳(IQR 26~48歳)だった。

 ✅ 心筋炎を発症した患者のうち19人(95%; 95%CI 76%~99%)が入院し、全員が中央値2日(IQR 2~3日)で退院した。

 ✅心膜炎を発症した患者の35%(95%CI 22%~51%)が入院したが、集中治療を受けた者はおらず、入院期間の中央値は1日(IQR 1~2日)だった。 

 ✅ ワクチン前の期間における心筋炎または心膜炎の月あたりの例数は16.9(95%CI 15.3~18.6)であったのに対し、ワクチン期間中は27.3(95%CI,22.4~32.9)だった(P<0.001)。

※後半に述べますが、この頻度は新型コロナそのものに罹患したときの心筋炎・心膜炎の発症リスクよりもはるかに低く、CDCも接種に関し『Getting vaccinated is the best way to help protect yourself and your family from COVID-19(ワクチンを接種することは、あなた自身とあなたの家族をCOVID-19から守るための最善の方法です)』としています

 

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