テープストリッピングにより採取された検体は、アトピー性皮膚炎の病態の検討を可能にするか?

より侵襲の少ない検体採取が、アトピー性皮膚炎の病態解明に必要とされている

■ バイオマーカーはさまざまな検討されていますが、できれば侵襲の少ない(痛みの少ない)検査が望まれます。

■ そんななか、『テープストリッピング』による検討がAllergyに報告されていました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

2歳から14歳のAD患児25人の、テープストリッピングと生検検体を比較し、フィラグリン遺伝子型、疾患の重症度などを検討した。

 ✅ 病変皮膚におけるサイトカイン、皮膚生検ではヘルパーT(Th)2反応、テープストリップではTARCとCTACKとともに自然炎症マーカー(インターロイキン(IL)-1α、IL-1β、IL-8、IL-18)の増加が優位だった。

 ✅ TARC、CTACK、IL-8、IL-18は、病変部や非病変部のテープストリップ皮膚でアトピー性皮膚炎重症度と有意な相関を示したが、皮膚生検データでは有意な相関は観察されなかった。

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