ソバ特異的IgE抗体価により、事前の負荷試験陽性を予想することは難しい。
■ 最近改訂された医学書を読んでいて、『ソバアレルギーが臨床的に小麦や米と交差反応することは極めてまれで、特異的IgE抗体価も、ソバ単独で高値をとることが多い、逆に、ソバ特異的lgE抗体価が他の穀物と同等の値を 示す場合は、ソバアレルギーである可能性が低い』という記述があり、大豆とピーナッツみないな関係があるのかな…?と孫引きで読んでみました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
ソバとコメの両方にIgE抗体を持ちソバに過敏性のある被験者23人と、ソバに耐性のある被験者30人の血清を用いて、ソバとコメのRAST、さらにこれらの抗原間のRAST阻害を行ったところ、
✅ ソバとコメにはIgE抗体との交差反応があり、ソバに症状のある被験者からのIgE抗体はコメ抗原と交差反応するソバ抗原上のエピトープを認識し、一方ソバに過敏性のある被験者からのIgE抗体は、ソバ特異的エピトープに結合する可能性があることが示唆された。
※臨床的には、ソバ特異的IgE抗体価とコメ特異的IgE抗体価が両方高い場合はソバに症状がない可能性が高くなり、ソバ特異的IgE抗体価が高いもののコメ特異的IgE抗体価が低い場合はソバに症状がある可能性が高いということになります。