感染症(予防) 侵襲性(劇症型)感染症は、溶連菌に対する事前の治療で予防可能か? A群連鎖球菌(溶連菌)による重篤な感染症(侵襲性感染症)の増加を受け、早期の抗生物質治療の有効性が検討されました。 ■ A群連鎖球菌(GAS)は、さまざまな病気を引き起こす細菌です。 ■ 例えば扁桃咽頭炎、猩紅熱、膿痂疹(とびひ)が一般的でしょう。 ■ しかしまれに、敗血症、髄膜炎、壊死性筋膜炎などの命に関わる状態に至... 2024年7月29日 pedallergy2016
感染症(予防) 感染対策が緩和されたオーストラリアでは、さまざまな感染症が増えた 感染対策が緩和され、急速に感染症が増えている。 ■ 2023年5月8日に新型コロナが第5類感染症に感染症法上の位置づけが変更されました。 ■ すなわち、『個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応に』変わったわけですが、現実的には感染症対策そのものがかなり変わったといえるでしょう。 ■ KID先生が... 2023年6月19日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校におけるユニバーサルマスキングの解除は、新型コロナの発生を有意に増やす可能性がある ユニバーサルマスキング(無症状の人も含め、ひろくマスクを着用する)は、感染症の流行時の感染予防策として標準的と言えます。 ■ 新型コロナだけでなく、さまざまな感染症の流行がはじまってきています。 ■ この2シーズン、ほとんどみられなかったインフルエンザも同様で、一部地域からはアウトブレイクが始まっています。 インフルエ... 2022年11月23日 pedallergy2016
感染症(予防) 新型コロナに対する予防接種は、MIS-C(小児多系統炎症性症候群)を減らすのか? 海外で多発している小児多系統炎症症候群(MIS-C)が、今回のオミクロン変異体の拡大で増える可能性が懸念されています ■ MIS-C(小児多系統炎症症候群)は、新型コロナと関連した病態として、とくに海外で注目されています。 ■ 日本でも、オミクロン変異体の流行拡大にともない、発症の増加が懸念されています。 ■ 全国調査... 2022年8月9日 pedallergy2016
感染症(予防) 無症状の人も含めてマスクを着用する『ユニバーサルマスキング』は、コロナ感染を減らしうるか?:ランダム化比較試験 ユニバーサルマスキング(無症状の人も含めてマスクを着用する)ことは、新型コロナ感染を減らしうるか? ■ 公共の場でのユニバーサルマスク(無症状の人も含めてマスクを着用する)は、コロナ感染のリスクを減らす方法として、数多くの観察研究で効果が証明されています。 ■ 物理的な距離を保つと3倍、マスク着用が実践されると5倍、感... 2022年7月23日 pedallergy2016
感染症(予防) 石鹸洗浄・アルコール消毒・消毒用手拭きのうち、もっとも皮膚を傷めにくく細菌を減らす方法はどれか? 手指衛生の方法は、どの手法が効果的か? ■ そもそも、手指衛生の方法に関しては、石鹸洗浄とアルコール消毒には一長一短あるのですが、手指衛生をとても頻回に行う医療従事者にとって選択しつつ行うことになります。 ■ そして、石鹸洗浄よりも、アルコール消毒のほうが手のバリア機能を傷めにくく細菌も減らしやすいことはある程度の報告... 2022年6月29日 pedallergy2016
感染症(予防) 保育所での風邪の回数を減らすには? 『風邪の回数をへらすには?』という質問に応えることは決して簡単ではない。 ■ 新学期が始まると、子どもたちの風邪の回数が増えます。 ■ とくに、初めての登園後は風邪の回数が急速に増え、その後、落ち着いてくるまでに平均9ヶ月程度を要することが示されています。 https://pediatric-allergy.com/2... 2022年4月9日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校での新型コロナ発生時、自己隔離をする学校と接触者の抗原検査をする学校で、感染拡大抑制効果に差があるか? 学校が始まり、集団での新型コロナ発生時の対応策が求められている。 ■ 学校や集団保育が開始になり、今後、新型コロナウイルスの発生が懸念されます。 ■ 個人的には、学校の開始はある程度『許容せざるを得ない』と考えていますが、それは感染リスクがないことを意味しません。 ■ そして、感染予防策は重要です。 ■ そして、アウト... 2021年9月16日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校での感染予防策として、教職員のマスク着用、空気の循環を良くすることが推奨される コロナ禍での対面式の授業の再開のためには、どのような条件が有用か? ■ 子どもたちの集団生活が、どれくらい新型コロナの感染拡大に影響するかは、いくつかの研究結果があります。 ■ 個人的には、外来に受診する心身相関が起こっているお子さんが増えている実感から、できれば再開をめざすほうがメリットが大きいと考えています。 ■ ... 2021年7月20日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校の再開は新型コロナの感染拡大に関与はするものの、影響は軽微かもしれない 学級閉鎖を解除することは、新型コロナの拡大にどのくらい影響するのか? ■ 最近、入学式がおこなわれたことなども話題となり、学校の再開が、新型コロナの感染者数の増加に影響するかは焦点になることがあります。 ■ このテーマに関するそれぞれの研究でも結果は異なり結論をだすことは難しいですが、『適切な感染予防策を講じると、お... 2021年4月4日 pedallergy2016
感染症(予防) 【全訳】サージカル(不織布)マスクと布マスク、どちらのほうがマスク皮膚炎を起こしやすいか? マスク皮膚炎を起こしやすいのは、不織布?布製? ■ ユニバーサルマスク(無症状のひとも含めて広くマスクを装着する)が、新型コロナ(SARS-Cov2)の拡大を減らす可能性が示されています。 ■ 一方で、外来ではマスク皮膚炎の相談が増えてきています。 ■ どのように対応するのかは難しい面があります。たしかに感染拡大を予... 2021年1月30日 pedallergy2016
感染症(予防) ヨーグルトを頻回に摂取していると、子どもの胃腸炎の頻度が減るかもしれない ヨーグルトを普段から食べていると、胃腸炎の発症リスクが減る? ■ 胃腸炎が、一部の地域で流行が始まってきているようです。 ■ できれば予防していきたいところですが、いまのところロタウイルスワクチン程度しか有効な手段はないように思われます。 ■ そんな折、大規模な出生コホート研究であるエコチル調査からの検討で、ヨーグルト... 2020年11月25日 pedallergy2016
感染症(予防) ビタミンCは、風邪の予防・罹病期間の短縮に有効か? ビタミンCが風邪に有効とはよく聞く説ではあるが、実際に有効かどうかの決着はついていない。 ■ 風邪と食事やビタミンなどに関しては、よく聞かれるテーマでありますが、確定した答えは難しいものです。 ■ ビタミンCと風邪の予防(もしくは治療)に関しては、よく話題になるテーマです。 ■ コクランシステマティックレビュー(Co... 2020年11月18日 pedallergy2016
感染症(予防) プロバイオティクス(乳酸菌製剤)は子どもの風邪を予防するか? プロバイオティクスは、風邪を予防するか? ■ 風邪(を含む呼吸器疾患)の予防に関して、睡眠やビタミンDに関してご紹介してきました。 ■ では、CMでなんとなく増えているように思うプロバイオティクス(乳酸菌製剤)に関してはどうでしょうか? ■ メタアナリシスがありましたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっ... 2020年11月17日 pedallergy2016
感染症(予防) ビタミンDの内服は、風邪を予防するか?:メタアナリシス ビタミンDは、呼吸器感染症(風邪・気管支炎・肺炎など)のリスクを減らすかもしれないという報告があります。 ■ ビタミンDは、呼吸器感染症のリスクを減らすのではないかという多くの報告があります。 管理人注 この研究では、『急性呼吸器感染症の発生率』を最も大きなアウトカムにしています。 急性呼吸器感染症は、上気道感染症、下... 2020年11月16日 pedallergy2016
感染症(予防) 医療従事者におけるマスク皮膚炎の実態は?:システマティックレビュー マスク皮膚炎の患者さんが増えています。 ■ 新型コロナの影響で、広くマスクの装着が普及しました。 ■ マスクをここまで多くの方がする時代はいままでなかったわけで、マスク皮膚炎に悩むかたも多いようです。 ■ 医療者はさらに、N95マスクなど密閉性が高いマスクを装着することも多く、頻度はさらに高くなっています。 ■ 最近、... 2020年10月28日 pedallergy2016