ビタミンDは、呼吸器感染症(風邪・気管支炎・肺炎など)のリスクを減らすかもしれないという報告があります。
■ ビタミンDは、呼吸器感染症のリスクを減らすのではないかという多くの報告があります。
急性呼吸器感染症は、上気道感染症、下気道感染症が主となります。
上気道感染症は風邪が主になりますし、下気道感染症は気管支炎や肺炎が主となるでしょう。
■ ただし研究結果はまちまちで、効果があるという研究結果と、効果がないという研究結果が混在します。
■ そこで、2017年にBMJに報告されたメタアナリシスをご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
ビタミンD3もしくはビタミンD2の補充と急性呼吸器感染症の発症率を検討したランダム化比較試験25件(0~95歳; 計11321人)に関するメタアナリシスを実施したところ、
✅ ビタミンD内服は参加者の急性呼吸器感染症リスクを低下させた(調整オッズ比 0.88; 95%信頼区間 0.81~0.96; 異質性 P<0.001)。
✅ 試験開始時のの25-ヒドロキシビタミンD濃度が25nmol/L未満の群(調整後オッズ比0.30; 0.17~0.53)では、試験開始時の25-ヒドロキシビタミンD濃度が25nmol/L以上の群(調整後オッズ比 0.75; 0.60~0.95; 相互作用におけるP=0.006)よりも、ビタミンDを毎日または毎週内服による急性呼吸器感染症の発症リスクが低かった。
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