感染症(予防接種) 第1回:オミクロンに対する、小児のワクチンの有効性。ざっくりまとめ。 新型コロナ関連の最近の論文を、ざっくりまとめる ■ このブログはたいてい、ひとつの英文医学論文を翻訳して簡単にまとめています。 ■ 私の勉強ブログですので、実際のところは日常的にさまざまな論文に目を通しています。 ■ どちらかというと、アレルギー・小児科・感染症を中心に、私の興味を持っている、もしくは疑問に思ったテーマ... 2022年8月13日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関して、現在どのようなことがわかっているか? オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関する、BMJに掲載された簡単なまとめ。 ■ 現在、流行している変異株はオミクロン株「BA5系統」となりますが、拡大はまだ十分抑えられてはいません。 ■ 最近発表された、デンマークからの17~72歳の献血者から検討では、2021年11月、献血者の1.2%(103/8701)... 2022年8月10日 pedallergy2016
感染症(予防) 新型コロナに対する予防接種は、MIS-C(小児多系統炎症性症候群)を減らすのか? 海外で多発している小児多系統炎症症候群(MIS-C)が、今回のオミクロン変異体の拡大で増える可能性が懸念されています ■ MIS-C(小児多系統炎症症候群)は、新型コロナと関連した病態として、とくに海外で注目されています。 ■ 日本でも、オミクロン変異体の流行拡大にともない、発症の増加が懸念されています。 ■ 全国調査... 2022年8月9日 pedallergy2016
感染症(診断) オミクロン株の基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと推定されるか? オミクロン株の基本・実効再生産数はどれくらいか? ■ オミクロン株BA.5の流行期であり、医療スタッフへの感染もよく耳にするようになりました。 ■ デルタ株以上の感染性をもつオミクロン株ですが、はたして基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと見積もられているのでしょうか。 ■ あくまでも迅速レビューなので中間報告ともい... 2022年8月7日 pedallergy2016
感染症(予防) 無症状の人も含めてマスクを着用する『ユニバーサルマスキング』は、コロナ感染を減らしうるか?:ランダム化比較試験 ユニバーサルマスキング(無症状の人も含めてマスクを着用する)ことは、新型コロナ感染を減らしうるか? ■ 公共の場でのユニバーサルマスク(無症状の人も含めてマスクを着用する)は、コロナ感染のリスクを減らす方法として、数多くの観察研究で効果が証明されています。 ■ 物理的な距離を保つと3倍、マスク着用が実践されると5倍、感... 2022年7月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(商品名デュピクセント)の投与期間を延長しても、アトピー性皮膚炎の症状は維持できるか? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる? ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。 ■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、... 2022年7月19日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか? オミクロン株亜系統が流行してきている。 ■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。 ■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。 ■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種して... 2022年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスを併用したピーナッツ免疫療法は有効か? プロバイオティクスを併用した経口免疫療法が注目されている。 ■ 経口免疫療法にプロバイオティクスを併用するという臨床的介入が検討されています。 ■ そして、最近のCEA(英国アレルギー免疫学会の公式雑誌)に、このテーマの研究結果が報告されていましたので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 1歳... 2022年7月12日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 雷雨喘息のリスクになる因子はなにか?:TAISARスタディ 『雷雨喘息』という、オーストラリアのメルボルンでの事件で有名になった病態があります。 ■ 豪雨があったときに急に悪化する喘息発作があります。 ■ 「雷雨喘息(Thunderstorm-asthma)」と呼ばれており、花粉が雷雨によって湿気で破裂したり地上にたたきつけられて細かくなってちらばり、気管支に吸い込まれて発作が... 2022年7月10日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) 乳幼児期のアレルゲン回避は、その後の喘息のリスクを減少させる可能性がある アレルゲン回避は、喘息発症を減らすか? ■ アレルゲンの回避は、喘息の発症に有意に影響するかは十分な結論がでていません。 ■ 個人的には、『どうせ感作されるから環境整備はあまり考えなくても良い』という考え方にはなかなか賛同できなくて、『乳幼児期こそ環境整備は重要です』と説明するように努めています。 ■ そして最近、乳... 2022年7月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) オーツ麦の含まれたスキンケア製品は、アトピー性皮膚炎の小児に使用すると感作の原因になるかもしれない スキンケア製品に含まれる食品成分は、経皮感作の原因となりうる。 ■ 皮膚にぬるスキンケア用品が、経皮感作の原因になることは広く知られるようになってきました。 ■ 思った以上に、市販のスキンケア製品には食品成分が含まれており、感作の原因になっています。 ■ すこし古い報告ですが、Allegy誌に、オーツ麦に対する検討があ... 2022年6月30日 pedallergy2016
感染症(予防) 石鹸洗浄・アルコール消毒・消毒用手拭きのうち、もっとも皮膚を傷めにくく細菌を減らす方法はどれか? 手指衛生の方法は、どの手法が効果的か? ■ そもそも、手指衛生の方法に関しては、石鹸洗浄とアルコール消毒には一長一短あるのですが、手指衛生をとても頻回に行う医療従事者にとって選択しつつ行うことになります。 ■ そして、石鹸洗浄よりも、アルコール消毒のほうが手のバリア機能を傷めにくく細菌も減らしやすいことはある程度の報告... 2022年6月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 学校のホコリの中には食物アレルゲンが検出されるが、その量は家庭のそれより少ない ハウスダスト中には、食物アレルゲンが含まれている。 ■ 家庭において、ハウスダスト中から食物アレルゲンが検出されることがわかっており、日本においてはダニよりも卵のほうが多いのではないかという研究結果もあります。 ■ では、学校でも食物アレルゲンは多く検出されるのでしょうか? ■ 最近のJACI in Practiceに... 2022年6月28日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法は、先天奇形などを増やさない 妊娠中の免疫療法にリスクはないか? ■ 舌下免疫療法をはじめ、日本でも免疫療法が普及してきています。 ■ ただし、妊娠している方は免疫療法を開始することはできず、一方で妊娠前から免疫療法を継続している方は、継続可能となっています(アレルギー 64(8),1136―1140,2015)。 ■ では、妊娠中の免疫療法は、子... 2022年6月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ソバ特異的lgE抗体価が他の穀物と同等の値を 示す場合は、ソバアレルギーである可能性が低いかもしれない ソバ特異的IgE抗体価により、事前の負荷試験陽性を予想することは難しい。 ■ 最近改訂された医学書を読んでいて、『ソバアレルギーが臨床的に小麦や米と交差反応することは極めてまれで、特異的IgE抗体価も、ソバ単独で高値をとることが多い、逆に、ソバ特異的lgE抗体価が他の穀物と同等の値を 示す場合は、ソバアレルギーである可... 2022年6月24日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) バリシチニブ(商品名オルミエント)の円形脱毛症への効果:第3フェーズ試験 JAK阻害薬は円形脱毛症に有効か? ■ 円形脱毛症の 生涯有病率は決して低くなく、多発性となると特に、生活の質が大きく阻害されます。 ■ そのような背景の中、最近、アトピー性皮膚炎に使用されるようになった内服JAK阻害薬が、円形脱毛症に有効としてFDAに承認されたという報道がありました。 円形脱毛症で初の経口治療薬 米... 2022年6月16日 pedallergy2016