アトピー性皮膚炎(病因) 乳児期に洗浄剤を使用するかしないかで、アトピー性皮膚炎の発症リスクは変化するか? 皮膚バリア機能低下と入浴習慣の影響が検討されている。そして、日本での乳児期の入浴習慣とアトピー性皮膚炎の発症リスクの関連が検討されました。 ■ 皮膚バリア機能障害はアトピー性皮膚炎の発症リスクです。 ■ われわれの検討では、生後1週間以内の経皮水分蒸散量により確認された皮膚バリア機能障害が、生後32週までのアトピー性皮... 2024年7月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 頭頸部のアトピー性皮膚炎患者は、マラセチア特異的IgE抗体価が高い 夏季のアトピー性皮膚炎悪化要因である汗中のマラセチアと、頭頸部型アトピー性皮膚炎との関連性とは。 ■ 今年も暑い夏ですね。 ■ アトピー性皮膚炎にとって、日光や汗は、悪化要因とも改善要因ともとれるのですが、さすがにここまで日光&汗が多くなるような過酷な環境では、悪化要因となりやすいといえるでしょう。 ■ 悪化要因の面か... 2024年7月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 牛乳アレルギーの児に低アレルゲンミルクを与えると、栄養状態が改善するかもしれない 食物アレルギーの増加に伴い、牛乳アレルギー児への代替飲料の栄養価比較が重要視されてきています。 ■ 食物アレルギーは日本でも増えているアレルギー疾患です。つい最近、日本の6歳以下の小児では、この10年で1.7倍に増えているという報告もあります。 ■ そのなかでも、牛乳は世界でも多い食物アレルギーです。 ■ 牛乳アレルギ... 2024年7月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 夏のアトピー性皮膚炎の洗浄に、洗浄剤は必要か? アトピー性皮膚炎治療における洗浄剤使用の是非を巡り、夏季の患者を対象に水洗いと洗浄剤洗いの効果を比較する研究が行われました。 ■ アトピー性皮膚炎の治療において、スキンケアは重要です。 ■ しかし、石鹸や洗剤の使用するかどうかは、意見が分かれています。 ■ 以前、このテーマに関してネット記事も書きました。 ■ 洗浄剤に... 2024年7月17日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) アトピーのある児への伝染性軟属腫(みずいぼ)の管理は変更するべきか? 子どもによく見られる伝染性軟属腫(みずいぼ)とアトピー性皮膚炎の関連性を調べると? ■ 伝染性軟属腫(MC)(みずいぼ)は小児によく見られるウイルス感染症です。 ■ 伝染性軟属腫は皮膚のバリア機能の低下した部位から侵入するため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある人に多く見られます。 ■ 伝染性軟属腫患者で伝染性軟属腫病変数... 2024年7月15日 pedallergy2016
じんましん(治療) 蕁麻疹に対し、ロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレアなど)の追加は有効か? 蕁麻疹が6週間以上続くと慢性とされ、治療にロイコトリエン拮抗薬が使われることがあります。その効果について最近メタアナリシスが報告されました。 ■ 蕁麻疹の多くは6週間未満におさまり、急性蕁麻疹に分類されます。 ■ 6週間以上持続するものは慢性と分類され、有病率は、アジアでは1.4%あるという報告があります。 ■ ロイコ... 2024年7月13日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ経口免疫療法後、少量で維持するか?日常摂取量で維持するか? アレルギー治療法である経口免疫療法は、リスクや継続性の問題があり、方法においては議論が続いています。 ■ 経口免疫療法とは、アレルギーを治療する方法の一つです。アレルギーの原因となる食べ物を少しずつ食べて体に慣らしていくというイメージの治療です。 ■ 経口免疫療法は、特に増量している時期に強い症状を起こす事があり、リス... 2024年7月11日 pedallergy2016
小児科(総合) 扇風機と湿らせた布の組み合わせは、ベビーカーの暑さを軽減させる 最近の異常な暑さに対処するため、乳幼児のために、ベビーカーに電池式の扇風機を取り付けることの有効性が研究されました。 ■ 最近は夏季の気温の高さは異常ですよね。 ■ 熱によるストレスが乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連していることが知られています。 ■ すなわち、乳幼児への介入(例えば、衣服を減らす、日光の回避、涼し... 2024年7月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 英国における、低アレルゲンミルクの処方の実態は? 英国における、牛乳アレルギーの診断と低アレルゲンミルクの過剰処方の問題。 ■ 牛乳アレルギーは、日本の食物アレルギーの頻度として2位であり、問題となっています。 ■ 牛乳アレルギーと判明するのは生後4ヶ月から6ヶ月ごろが多いです。 ■ そして、低アレルゲンミルクを早期にはじめるほうが良いと個人的には考えています。 ■ ... 2024年7月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の全身治療として、内服JAK阻害薬とデュピルマブのどちらが短期的な有効性が高いか? アトピー性皮膚炎の全身治療には、内服薬や注射薬があり、特定の分子を標的とする抗体薬やシグナル伝達を阻害する低分子薬があります。 ■ アトピー性皮膚炎に対する、全身治療が発展してきています。 ■ 全身治療には、内服薬や注射薬があり、炎症を引き起こす特定の分子を標的とする抗体薬や、特定のシグナル伝達を阻害する低分子薬があり... 2024年7月2日 pedallergy2016
感染症(診断) 非典型的な手足口病には、どのような症状がある?:システマティックレビュー 非典型的な症状となる、コクサッキーA6型の手足口病が流行中です。 ■ 手足口病 (HFMD) は、子どもに多い感染症です。 ■ コロナ禍では、流行が抑制されていましたが、今年は大きな流行をみせています。 ■ 例えば、東京における定点医療機関当たり患者報告数は、おおきく高まっています。 ■ 手足口病 はピコルナウイル... 2024年6月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 手湿疹は、生活の質をどれくらい下げる? 手湿疹は頻度が高いうえアトピー性皮膚炎の人では発症しやすく、生活の質を低下させることが報告されています。 ■ 手湿疹(HE)は、コロナ禍以降、とくに外来でよく外来で尋ねられるようになりました。 ■ 世界での1年間の有病率は9.1%とされています。 ■ そして手湿疹は、アトピー性皮膚炎のあるひとに、より発症しやすくなるこ... 2024年6月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する早期プロアクティブ療法において、ステロイド外用薬とタクロリムス外用薬で差があるか? ステロイド外用薬は抗炎症作用があるものの、皮膚バリア機能を低下させる可能性があり、長期治療に課題があります。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能が下がり、皮膚の炎症が悪化していき悪いサイクルに入っていく病気です。 ■ 皮膚バリアが破綻し、皮膚の炎症がひどくなると、さまざまなアレルギー疾患のリスクが上がり、たとえば食... 2024年6月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 子どものアトピー性皮膚炎において、タクロリムス(商品名プロトピック)外用薬は、弱いランクのステロイド外用薬よりも効果が高いかもしれない アトピー性皮膚炎の治療薬として使われるタクロリムス軟膏。小児用のタクロリムス0.03%軟膏は、ステロイドに比較して効果や副作用に違いはあるでしょうか? ■ 現在、小児のアトピー性皮膚炎に使用できる抗炎症薬は、ステロイド外用薬以外に3種類あります。 ■ この3種類の中でもっとも古い外用薬がタクロリムス軟膏になります。 ■... 2024年6月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 内服JAK阻害薬からデュピルマブ(デュピクセント)に変更した3例 デュピルマブやウパダシチニブなどの新薬が登場し、患者に合わせた治療の選択肢が広がっています。 ■ アトピー性皮膚炎の治療は大きく改善されてきています。 ■ 小児でも、外用薬の種類だけでなく、全身性の(内服や注射)薬剤が増えてきており、手段が増えています。 ■ 個人的には、生物学的製剤はデュピルマブ(デュピクセント)、内... 2024年6月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ使用中の顔の湿疹病変にはタクロリムス軟膏? デュピルマブは、重症のアトピー性皮膚炎をおおきく改善する効果があり、小児にも使用できる新しい薬です。しかし、顔や首の症状には効果が見られないことがあります。 ■ アトピー性皮膚炎(AD)は、かゆみを伴う慢性の皮膚疾患です。 ■ 再発し易い湿疹病変が特徴で、患者の生活の質を著しく損ないます。 ■ アトピー性皮膚炎は、すべ... 2024年6月17日 pedallergy2016