気管支喘息の記事一覧
ライノウイルスと喘息発作。 ■ ライノウイルス感染時に喘息発作を多く起こすことはよく知られています。 ■ そして、ダニに対するIgE抗体が産生され、さらに喘息発作を起こしやすくするわけですが、最近、その産生が鼻腔で強く起こり、喘息発作を増強していることが報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめる...
環境要因と、小児期の喘息発症。そのシステマティックレビュー。 ■ 環境要因と小児期の喘息発症に関し、まだまだ十分わかっていないことが多いです。 ■ 個人的には、環境要因の問題は受動喫煙は明らかと思いますが、ダニや真菌などに関してはまだまだ十分にわかっていない部分が多いと考えています(環境整備が意味がないという意味ではな...
吸入ステロイド薬は、喘息に対し極めて有効なコントローラーですが、、 ■ 吸入ステロイド薬は、現在の喘息治療における主役の位置を占めています。そして、ここ20年の普及により、喘息による死亡を大きく減らしたことも間違いありません。 ■ 一方で、喘息はフェノタイプがさまざまあり、薬剤に対する反応性に差があることもわかっていま...
子どもの時点での喘息が、将来的に寛解するか? ■ 「大きくなると喘息が改善する」というのは重症度に関連することが多いことがわかっています。 ■ さらに最近は、小児期から「呼吸機能がすでに低くなっている場合」は、成人まで引っ張りやすいのではないかという報告が増えているようです。 この論文でわかったことを、ざっくりまと...
アトピー性皮膚炎が、その後のアトピーマーチに関連するという報告が増えています。 ■ アトピー性皮膚炎が必ずしもその後喘息を発症するとは限りませんが、アトピー性皮膚炎の持続が喘息発症のリスクを上げることは確かなようです。 ■ そのテーマの報告は、最近相当に増えてきました。それは、乳児期ではなく学童期であってもそのようです...
乳児期に喘鳴を発症した際、4年後に喘息に移行する要因は? ■ 乳児期に喘鳴を発症し、それが喘息に移行するかどうかを予想するためには「喘息予測インデックス」などを使用しますが、なかなか額面通りには予想し難いことが多いです。 ■ 一方、乳児期の感作はその後の喘息持続リスクに関連することも報告されています。 ■ わたしは1歳...
アトピー性皮膚炎が、アトピーマーチの端緒になる可能性が示されているものの、、 ■ アトピー性皮膚炎が経皮感作を橋渡しとして、気管支ぜんそくなど他のアレルギー疾患の発症リスクをあげることは、様々なコホート試験や横断試験で報告されています。 ■ しかし、だからといって、アトピー性皮膚炎を発症すれば喘息を必ず発症するわけでも...
早期発症のアトピー性皮膚炎が気管支喘息発症につながる場合、どういった特徴があるか? ■ クラスター解析は、統計的に(基本的には先入観なく)ある集団をグループ分けする方法です。 ■ さまざまなビッグデータが得られるようになり、それぞれに対するオーダーメイドな治療や対策が必要になり重要視されている統計手法と言えましょう。 ...
鼻炎は喘息コントロールを悪化させる。 ■ 「one airway, one disease(一つの気道、一つの病気)」というフレーズがあります。 ■ 気道は鼻と連続しているために、喘息においては鼻炎にも強く関連しているというコンセプトといえます。 ■ そして鼻炎がその後の喘息コントロールを悪化させることはすでにいくつか...
喘息発作時に抗菌薬は有効でしょうか? ■ 喘息発作の多くにウイルス感染を伴い、細菌感染により悪化するケースは少ないです。 ■ ですので、細菌に有効である抗菌薬は多くの場合有効ではないはずですが、使用するケースは少なからず見受けられます。 ■ では、その抗菌薬はよいアウトカムを導いているのでしょうか?むしろ悪いアウトカム...
喘息の自己管理は、ピークフローメータを参考に行うことが推奨されています。 ■ 喘息の自己管理は、たとえば糖尿病における血糖値のように、ピークフローメータという簡単な呼吸機能検査に基づくことが推奨されています。 ■ インスタでピークフローメータの説明をしていますのでご参照ください(もちろん、購入時は医師にもご相談を)。 ...
最近、母の喘息コントロールを呼気一酸化窒素を目安に行うと児の喘息発症を減らすかもしれないという研究結果が発表されるようになりました。■ 同じように、デンマークにおける大規模横断研究で、妊娠中の母の喘息コントロールが不十分であると、喘息発症が増えるかもしれないという研究結果がありましたのでご紹介します。...
極めて有名な、気管支喘息に対する吸入ステロイド薬の効果を検討した報告。 ■ 吸入ステロイド薬は、今現在の喘息治療における主役のひとつです。 ■ もちろん薬である以上、減量したり他剤の併用を考慮したりすることは重要です。 ■ 一方で、「心配だ」で中止することはまた、大きな問題が起こりえます。そのうち、最大の「大きな問題」...
鼻治療を行うと、喘息も安定する? ■ 少し前によく言われていたキャッチフレーズ的なものに、「one airway, one disease(一つの気道、一つの病気)」というフレーズがあります。 ■ 気管支と鼻腔はつながっていて一つの臓器として捉えましょうといった意味です。 ■ 例えば、喘息のコントロールに関し、アレルギ...
学童期までの喘息発症には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎の重症度が大きく影響している。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎がその後の喘息のリスクになることは、様々な報告で明らかになっています。 ■ さらに、「単なる」アトピー性皮膚炎ではなく、乳幼児のアトピー性皮膚炎の「重症度」や「アレルゲン感作」がその後の喘息発症に関連するこ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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