アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療乾癬アドヒアランス 乾癬の外用治療のアドヒアランスは、決して高くはない 外用治療の指示に対する実行率はどれくらいか? ■ どんな治療にもいえることですが、病気の治療を目的に処方された薬が使用されていなければ、病気を良くすることは困難になってきます。 ■ 外用治療は、毎日使用することは必ずしも簡単ではないために、徐々に治療の実行率が低くなることがわかっており、皮膚疾患ではその実行率が35%程... 2019年8月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー治療 経口免疫療法で目標を達成しても、継続摂取しなければ再燃するかもしれない 経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し... 2019年4月21日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 治療イソプロ持続吸入低用量イソプロテレノール持続吸入気管支喘息発作 イソプロテレノール持続吸入は、サルブタモール持続吸入よりも重症喘息発作に有効である 日本の小児科医が喘息治療で必ずといっていいほどお世話になった治療法に、エビデンスが発表されました。 ■ 重症喘息発作に対し、日本の小児科医は必ずといっていいほどお世話になっている治療法があります。 ■ それが「低用量イソプロテレノール持続吸入(イソプロ吸入)」です。 ■ 有効性は、多くの小児科医が実感されていることと思... 2019年3月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピック軟膏 プロトピック軟膏によるプロアクティブ治療は有効か? プロアクティブ治療の古典的な報告。 ■ プロアクティブ治療という、抗炎症薬の使用の間隔を徐々に延長していき、皮膚の安定している期間を延ばす治療は、すでに市民権を得ているといえます。 ■ 元々は、この治療はタクロリムス外用薬で報告され認知されるようになりました。 ■ 成人に対する検討ですが、その古典的な報告(それでも20... 2019年3月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療低分子薬トファニチブ 低分子薬内服は、アトピー性皮膚炎に有効か? 低分子薬は生物学的製剤より安価であり、次のアトピー性皮膚炎治療薬として注目されている。 ■ 重症アトピー性皮膚炎の治療は生物学的製剤によって大きな変革期を迎えていますが、これらは基本的に高価で、皮下注射がメインの薬剤です。 ■ 内服薬ではこれまで抗ヒスタミン薬を中心としてきましたが、十分な効果とは言えませんでした。 ■... 2019年3月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療睡眠メラトニン メラトニンは、小児アトピー性皮膚炎の症状を改善させるかもしれない ■ メラトニンは概日リズムによる同調を行っているホルモンで、アトピー性皮膚炎の睡眠の改善に有効かもしれないという報告があります。■ このテーマにおいて、2016年にJAMA pediaricsにランダム化比較試験が報告されていました。■ 追試がないかなあと思っていたら、Pediatr Allergy Immunol(欧... 2019年3月12日 pedallergy2016
じんましん(治療) 治療じんましん慢性じんましん蕁麻疹 慢性じんましんに対する抗ヒスタミン薬の有効性を予測できる? 慢性じんましんに対し、予後を予測するデータは多くはありません。 ■ 慢性じんましんは決して少なくない症状ながら、第一選択である抗ヒスタミン薬の有効性を予想する報告は多くはありません。 ■ 今回、ランダム化比較試験でヒスタミンによるプリックテストでそれを予測する結果が報告されていたのでご紹介します。 この論文で、何がわ... 2019年3月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療デュピクセントデュピルマブ デュピルマブは、炎症性マーカーを低下させつつアトピー性皮膚炎の疾患活動性も次第に改善する ■ デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤であり、IL-4α受容体を阻害することで、IL4/IL13のシグナル伝達を低下させ、有意な効果を示します。 ■ あくまで炎症性サイトカインのシグナル伝達を抑える薬剤なのですが、皮膚のバリアの指標も徐々に改善させることが報告されています。... 2019年1月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 治療アトピ—性皮膚炎ホスホジエステラーゼ4PDE4阻害剤 新規機序の非ステロイド系抗炎症外用薬であるPDE4阻害剤の効果とは? ■ サイトカイン(IL-17、TNF-α、IL-23など)の産生を抑制するホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤は、すでに内服薬として乾癬に対して臨床に使用されてきていますが、アトピ—性皮膚炎へ、外用薬としての検討がすすんでいます。 ■ すでに米国では商品名「Eucrisa」としてFDAが承認しているようです。... 2019年1月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー治療 卵経口免疫療法は、毎日摂取か?2日に1回摂取か? 食物免疫療法において、毎日摂取と2日に1回摂取のどちらが有効で安全か? ■ 食物経口免疫療法は、「毎日」摂取をすすめる施設、1日おきや週2回摂取をすすめる施設などあります。 ■ 私は基本的に『毎日』摂取をすすめていますが、その方が安定して増量できる印象を持っていたからです。 ■ その根拠となるような情報が報告されました... 2018年12月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療絹シルク アトピー性皮膚炎の治療に、絹製の服は有効か?(CLOTHES試験) ■ 寒い季節になると、セーターなどで皮膚をかゆがるお子さんが出てきます。■ とくにアトピー性皮膚炎は、刺激が軽微であってもより強い掻痒感を感じる現象があります(アロネーシス)。そこで、衣服によるアトピー性皮膚炎の治療効果をみた大規模ランダム化比較試験をご紹介します。... 2018年12月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬アトピー性皮膚炎治療 乳児アトピー性皮膚炎に対する保湿剤併用は、ステロイド外用薬量を減量させる アトピー性皮膚炎の患者さんの多くが、ステロイド外用薬を減らしたいと考えているでしょう。 ■ ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を減らしていくために重要な役割を果たしています。 ■ 以前、皮膚の炎症は、IL-4/IL-13というサイトカインを通し、さらに皮膚バリアを低下させてアトピー性皮膚炎を悪化させていくことは... 2018年12月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療ヒスタミンH4受容体拮抗薬 ヒスタミン H4受容体 拮抗薬は、痒みを軽減するものの好中球減少のリスクがある ■ アトピー性皮膚炎の痒みの原因は一様ではないため、一般的に汎用されるヒスタミンH1受容体拮抗薬では十分にはアトピー性皮膚炎の痒みはおさえられないとされています。 ■ そこで、いくつかの薬剤によりアトピー性皮膚炎のかゆみを抑えないかが検討されており、ヒスタミンH4拮抗薬も注目されています。... 2018年12月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 治療掻痒アトピ—性皮膚炎痒み アトピー性皮膚炎の痒みを抑えるのに、どのような方法があるか? アトピ—性皮膚炎は痒みで生活の質がさがります。 ■ アトピ—性皮膚炎は定義にあるとおり、「痒み」がある疾患です。 ■ その痒みを和らげるためにどのような方法があるかを検討したメタアナリシスをご紹介します。 Sher LG, et al. Relieving the pruritus of atopic dermati... 2018年12月20日 pedallergy2016
じんましん(治療) ザイザル治療慢性じんましんルパフィン 慢性じんましんにおける、ルパフィンとザイザルの比較試験 ■ 慢性じんましんに対して抗ヒスタミン薬、特に非鎮静性の抗ヒスタミン薬は汎用されています。 ■ しかし、抗ヒスタミン薬を直接比較した試験は少なく、ザイザルとデザレックスではザイザルの方が有効性が高いかもしれないという報告があります。 ■ 今回は、最近保険適応がおりたル羽フィン(ルパタジン)とザイザルの比較試験をご紹介い... 2018年12月13日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピックタクロリムス プロトピック軟膏による長期治療は、皮膚のコラーゲン量や皮膚厚を改善する ステロイド外用薬の連日使用は皮膚の厚みを低下させる。ではタクロリムス(プロトピック)軟膏は? ■ ステロイド外用薬は、同じ箇所に連用すると、皮膚の厚みが低下し皮膚萎縮を起こし得ます。 ■ その頻度を減らすとその副作用は出にくくなることはすでに報告されていますが、プロトピック軟膏は毎日の連用でも皮膚萎縮は起こしにくく、週... 2018年12月12日 pedallergy2016