早めに離乳食にバリエーションを持たせると食物アレルギーを予防するかもしれない

Hua M-C, et al. Introduction of various allergenic foods during infancy reduces risk of IgE sensitization at 12 months of age: a birth cohort study. Pediatric research 2017; 82:pr2017174.

離乳食の早期導入が、ピーナッツや卵のアレルギー予防に働くことが証明されてきています。

■ LEAP研究の結果から始まった早期離乳食開始による食物アレルギー予防は、今や「鶏卵の摂取を遅らせないことを推奨する」という提言に至りました。

■ 一方で、例えばピーナッツアレルギーを予防したというLEAP研究のその後の検討では、「ピーナッツアレルギーは予防できたが、その他の食品も、吸入抗原の予防にも効果はなかった」という結果も報告されています(du Toit G, et al. J Allergy Clin Immunol 2017.)。

■ 今回はコホート試験からで、生後6ヶ月以降に様々な食品を導入しておいたほうが、アレルギー予防に働くかもしれないという結果をご紹介いたします。

 

乳幼児がコホート試験に参加した乳幼児272人について、アンケート調査から、果物、卵白、卵黄、魚、甲殻類、ピーナッツを生後12ヶ月までに開始しているかどうかと生後12ヶ月時の感作を調査した。

背景

■ 幼児期の様々なアレルギー食品の導入が、12ヶ月時におけるIgE感作と関連しているかどうかを調査した。

 

方法

■ 生後6ヵ月および12ヵ月の乳児の両親にアンケートを配布し、6種類の可能性のあるアレルギーを起こす可能性のある食物(果物、卵白、卵黄、魚、甲殻類、ピーナッツ)に関する摂食習慣に関する詳細な情報を得た。

■ 糞便中の分泌型IgA(sIgA)、糞便中eosinophil cationic protein (ECP)、血清中の総IgE・20種類の食物特異的IgE抗体、20種類の吸入アレルゲン特異的IgE抗体を、12ヶ月で定量した。

 

結果

IgEに感作された幼児は、生後12ヶ月時における、乳児期に離乳食を開始したアレルギー性食物の導入数がより少なかった(3.2±1.4 vs 3.7±1.3アイテム)

0-2種類のアレルギー性食物を摂取した乳児と比較し、3-4種類もしくは5種類以上のアレルギー性食物を摂取した乳児は、IgE感作リスクが有意に低く(オッズ比[ORs] がそれぞれ0.62と0.61)、総IgEがより低かった。

■ さらに、卵白または卵黄を導入していない場合、IgE感作は有意に高かった(OR 1.41および1.26)。

 

結論

■ 乳幼児期の果物、卵白、卵黄、魚、貝類、落花生などのアレルギー性食物の多様性を高めることで、生後12ヶ月でのでIgE感作を予防することができる。

 

結局、何がわかった?

 ✅生後12ヶ月までに、果物・卵白・卵黄・魚・甲殻類・ピーナッツのうち、0-2種類しか摂取していなかった乳児と比較して、3-4種類もしくは5種類以上摂取していた乳児は、感作のリスクが低かった(それぞてオッズ比0.62倍と0.61倍)。

 

 

既にランダム化比較試験が発表されたものの、実臨床にはより役に立つ情報かもしれない。

■ 離乳食開始を後に延ばすことは、卵・乳・ピーナッツなどで明らかにされてきています。

■ しかし、単品だけで離乳食は成り立っているわけではなく、このようなコホート試験も、重要であると思います。

■ ただし、導入時にすでに湿疹を発症している場合は、湿疹の加療を要すると思いますし、慎重に始める必要性もあることは念頭に置くべきだろうと考えられます。

■ ちょっとしたTipsですが、お母さんが好き嫌いがなく食べておいたほうが、お子さんの離乳食もスムーズに進みやすいみたいです。

 

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅生後12ヶ月までの離乳食のバリエーションが多いほうが、食物に対する感作が予防されるかもしれない。

 

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