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ロタウイルスは、乳幼児胃腸炎の原因として大きな位置を占めます。世界的には決して亡くなるお子さんも少なくないのです。

■ 世界的には、多くのお子さんがロタウイルスで亡くなっています。一方、本邦は、世界で最も医療機関にアクセスしやすいこともあり、亡くなることは多くはありません。しかし、重症化したり、入院したりすることは良くあります。

■ また、本邦でも、比較的多い合併症として胃腸炎関連けいれんや脳症などが報告されています。

Evaluation of benign afebrile convulsions in 16 children with rotavirus gastroenteritis

Nationwide survey of rotavirus-associated encephalopathy and sudden unexpected death in Japan

■ 今回は、少し古い(まだワクチンの普及前)の、ロタウイルスに関するレビュー。ワクチンの普及が望まれていることが感じられるでしょうか。

 

Parashar UD, et al. Global illness and deaths caused by rotavirus disease in children. Emerging infectious diseases 2003; 9(5): 565-72.

2000年までのロタウイルス感染による死亡は、世界でどれくらいなのかを検討。

■ ロタウイルスが世界的な病気でありロタウイルスによる死亡を推定するために、小児の下痢やロタウイルス感染による死亡について1986年から2000年にかけて発表された研究を検討した。

■ 我々は、世界銀行における様々な所得グループに属する3種類の臨床設定(家庭介護のみが必要な軽症例、診療所受診を要する中程度の例、入院が必要な重症例)および死亡により、ロタウイルス関連疾患を評価した。

毎年ロタウイルスは、5歳未満の小児に、在宅ケアを必要とする胃腸炎を約1億1,100万例、診療所受診2500万例、入院例200万例、352,000人~592,000人の死亡例(中央値44万人)を引き起こす

5歳までに、ほぼすべての小児がロタウイルス胃腸炎の病歴があり、5人に1人が診療所に受診し、60人に1人が入院し、293人に1人が死亡する。

■ 最貧国の小児がロタウイルスによる死亡の82%を占める。

■ ロタウイルスによる甚大な発症率は、途上国における小児死亡を防ぐためにも、ワクチンなどの介入が緊急に必要であることを示している。

 

結局、何がわかった?

 ✅2000年までの検討で、世界では5歳までに、ほぼすべての小児がロタウイルス胃腸炎の病歴があり、5人に1人が診療所に受診し、60人に1人が入院し、293人に1人が死亡するとす推定された。

 

 

ロタウイルス予防接種により、状況は変わってきています。

■ 本邦では、現状任意接種ではあるものの、ロタウイルスワクチンを接種している方が増えてきており、重症患者さんは減ってきていると感じます。実際に、有効性は明らかです。

■ 脳炎・脳症も一定の確率で起こりえます。

■ また、胃腸炎関連けいれんも、ワクチンである程度防ぐことが可能という報告もあります。

■ 多くの先進国では定期接種化されているワクチンであり、早々に定期接種化を望みたいところです。

 

今日のまとめ!

 ✅ロタウイルスは、世界的には多くの犠牲者をだしている。ワクチンの普及は重要である。

 

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