新生児の臍肉芽腫に対する治療は、硝酸銀処置か?ステロイド塗布か?

臍肉芽腫に対する処置は、硝酸銀処置や消毒が選択されることが多い。

■ 臍肉芽腫とは、新生児で観られるおへその病気で、おへそがじくじくしたり出血したりする疾患です。

■ 個人的には、臍肉芽腫に対する対処は消毒や硝酸銀処置だと考えていましたが、ある乳児健診の本を読んでいると『ステロイド外用薬が有効』という記載があるも硝酸銀などの記載がありませんでした

■ ステロイド外用薬を使うというプラクティスがあるのかな?と思って調べると、日本と海外で行われたランダム化比較試験が1本ずつ見つかりました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

新たに臍肉芽腫と診断された新生児207人に対し、硝酸銀処置(1回/週)とステロイド外用剤(1日2回)にランダム化し、2週間の効果を比較したところ、

 ✅ 治療2週間後の治癒率は硝酸銀焼灼術群87.5%(104人中91人),ステロイド外用軟膏群82%(100人中82人)であり、群間の差は-5.5%(95%信頼区間 -19.1%~8.4%)だった(非劣性基準は満たさず)。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう