大豆特異的IgE抗体価は、負荷試験陽性を予測するには有用性が低い

大豆特異的IgE抗体価は、食物負荷試験の陽性を予測するか?

■ 特異的IgE抗体価は、一般的に負荷試験の陽性率を予測するために使用されます。

■ しかし、そばやごまに対する特異的IgE抗体価は負荷試験の陽性予測としての有用性が高くないことがわかっています。

■ そして大豆特異的IgE抗体価に関しても、負荷試験の陽性率を見るには、卵や乳の特異的IgE抗体価に比較して有用性がかなりおちることがわかっています。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

大豆アレルギーが疑われた142例(患者125名)に対し絹ごし豆腐100gによる負荷試験を行い、大豆特異的IgE抗体価の有用性を評価したところ、

 ✅ 食物負荷試験の陽性率は38.7%であり、誘発症状の内訳は、皮膚症状 81.8%、呼吸器症状 50.9%、消化器/粘膜/アナフィラキシー症状 12.7%だった。

 ✅ 大豆特異的IgE抗体価の感度、特異度、陽性予測値、陰性予測値、診断効率は、負荷試験に対する反応を予測するには不十分だった。

 

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