カシューナッツに含まれる『Ana o 3』という蛋白質は、カシューナッツアレルギーの場合にアレルギーとなりやすい蛋白質。
■ 食物負荷試験はリスクがあるため、血液検査などで、より精度のたかい検査が求められています。
■ そして、いわゆる『コンポーネント(部品)』ごとに検討する『Component-resolved diagnostics(CRD)』は、ますます注目されています。
■ 最近、カシューナッツに対する『Ana o 3』という蛋白質に対する感作が、カシューナッツアレルギーをより精度たかく鑑別することが報告されています。
■ そして、保険適応となったため、当科でも積極的に検査をしています。
■ では、『Ana o 3特異的IgE抗体』がどれくらいだと、症状がでることが強く予想されるのでしょうか?
■ 最近の検討をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
カシューナッツアレルギーが疑われた61人に対して負荷試験を行い、負荷試験の陽性予測として『カシューナッツ特異的IgE抗体価』『Ana o 3特異的IgE抗体価』が有用かを検討したところ、
✅ ROC曲線による検討では、Ana o 3は、0.94 vs 0.78のAUCで、カシューナッツ特異的IgE抗体価よりも優れたアレルギーの指標と考えられた。
✅ 95%陽性予測値は、Ana o 3特異的IgE抗体価2.0 kU/lと推定された。
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