乳アレルギーのある児が、定期的に乳を少量継続のんでいても1年では有効性が低いようだという報告があるものの、『長期間続けていると効果が上がってくる』という報告がなされました。
■ 低用量で継続して同じ量で継続して摂取していると、だんだん摂取できる量がふえてくるという報告があります。
■ たとえば卵や小麦、ピーナッツなどがすでに先行研究があります。
■ 乳に関しては、そのなかでは1年間継続しても成績が不十分であることが分かっています(Int Arch Allergy Immunol. 2015; 168:131-137.)。
■ しかし、それでも長期間続けていると効果がだんだんあがってくるのではないかという結果が、相模原病院から報告されました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
牛乳3mLの経口食物負荷試験陽性である児を、3mLまで増量できたら3mLで維持し、1年後、2年後、3年後に2週間中断後に3mL、25mLで負荷試験を行ったところ、
✅ 最大3mLを毎日摂取した群で、2週間中断しても25mL摂取できる(23mL STU)ようになっている率は、1年後、2年後、3年後にそれぞれ27%、52%、61%であり、3年後の率はヒストリカルコントロール群(13%)よりも有意に高かった(P = 0.002)。
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