卵アレルギーは、自然に改善することが多いとはされているものの、一部は寛解せずに長期化する。 ■ 卵アレルギーは、自然寛解(自然によくなる)傾向があることが知られています。 ■ しかし、先行研究でも、もともとの特異的IgE抗体価が高いなどあると、寛解しにくいことが知られています。 ■ 最近、韓国から、卵の寛解は『診断から...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
乳児期早期に離乳食を導入するというテーマが注目されており、そのリスク評価が求められている。 ■ ピーナッツを離乳食に早期導入するとピーナッツアレルギーが減るというLEAP研究が発表されたあと、離乳食を早期導入することに関心が集まってきています。 ■ 一方で、早期導入することのリスクに配慮する必要があります。 ■ 乳児期...
医療従事者に対する、新型コロナワクチンの接種が2月17日に開始されました。 ■ 新型コロナ(SARS-Cov2)のワクチンは、日本でも2021年2月17日から医療従事者およそ4万人を対象に先行接種が開始されました。 ワクチン あすから先行接種開始 医療従事者約4万人に ■ 一方で、世界ではすでに先行して接種が開始されて...
『離乳食前のアレルギー検査』は、どれくらい過剰に診断し、どれくらい見逃す可能性があるのか? ■ LEAP試験では、『乳児期早期発症の湿疹および/または卵アレルギー』のある児は、ハイリスク群としてあつかい、事前に皮膚アレルギー検査(プリックテスト)を行っています。 ■ この基準であれば、ある程度許容される事前検査でしょう...
乳児期の湿疹、どの箇所にあると食物アレルギーのリスクになりやすいか? ■ 乳児期の湿疹が、その後の食物アレルギーのリスクになることは、多くの研究であきらかになっています。 ■ では、どの箇所や性状の湿疹があると、食物アレルギーのリスクがより高くなるのでしょうか? ■ 最近のレトロスペクティブな症例対照研究をご紹介します...
アレルギー性鼻炎は、試験の成績を下げる可能性がある。 ■ アレルギー性鼻炎は、鼻閉や鼻汁、かゆみなどにより、学習の効率が下がり、成績がさがるという報告があります。 ■ このテーマに関する、初期の報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 試験を受験する学生1834人(15~17歳; 女子50...
文明がすすむほど、アレルギー疾患が増えることがわかっている。 ■ アレルギー(特に喘息)は、文明がすすむほど増えることが知られています。『衛生仮説』といわれている現象です。 ■ たとえば、発展途上国から先進国に移住すると、アレルギー疾患が増えるといったことが起こってくることが報告されています。 ■ そこで、このテーマに...
離乳食導入時、どんな因子があると発症予測ができるか? ■ 生後半年から卵を早期導入するという『鶏卵アレルギー発症予防に関する提言』が示されてから、離乳食の導入時のリスクに関心があつまっています。 ■ そして、『湿疹』が、その導入時のリスクに大きな影響があることは確かで、家族歴以上の影響があることが報告されています。 ■...
マスク皮膚炎を起こしやすいのは、不織布?布製? ■ ユニバーサルマスク(無症状のひとも含めて広くマスクを装着する)が、新型コロナ(SARS-Cov2)の拡大を減らす可能性が示されています。 ■ 一方で、外来ではマスク皮膚炎の相談が増えてきています。 ■ どのように対応するのかは難しい面があります。たしかに感染拡大を予...
急に注目を浴びているポリエチレングリコールに対するアレルギー。どのような特徴がある? ■ 新型コロナ(SARS-Cov2)に対するワクチンに、まれにアナフィラキシーがあり、その原因としてポリエチレングリコール(Polyethylene glycols; PEG)が候補として挙げられています。 ■ PEGといえば、小児で...
家族歴と湿疹の既往。どちらのほうがピーナッツアレルギーの発症に強く関連するか? ■ 乳児期の湿疹は、その後の食物アレルギーの発症リスクとして大きな影響を及ぼすことがわかっています。 ■ 最近、ピーナッツの離乳食早期導入が、ピーナッツアレルギーの発症を予防することがあきらかにされました。 ■ 一方で、卵アレルギーの発症予...
新型コロナが流行し始め、感染症の流行が大幅に変化しており、その現象に対する検討が始まっている。 ■ 第1回で、Natureに発表されている総論(というより”記事”ですね)をご紹介しました。 ■ そこでは、インフルエンザの流行がおさえられている理由に関し、1)ソーシャルディスタンスなどの政策が有効だった、2)インフルエン...
新型コロナが流行し始めて、感染症の流行が大幅に変化している。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、インフルエンザの流行が大幅に減ったことが日本から報告されています。 ■ さらにその後、先にインフルエンザの流行シーズンにはいった南半球でほぼ流行がなかったこと、そして北半球でのインフルエンザの流...
小青竜湯は、水様性鼻汁によく使用される漢方薬ですが、十分なエビデンスはなかなかありませんでした。 ■ 小青竜湯は、水様性の鼻汁によく使う漢方薬です。 ■ 個人的にはこのんで使用し(小児の場合は”すっぱさ”によりなかなか内服できないケースもありますが)、効果は実感できるようです。 ■ しかしランダム化比較試験はあまりなく...
卵黄アレルギーは少ないのですが、成人女性に多いと言われる”bird-egg症候群”は、卵黄中のアレルゲンが交差して起こるとされています。 ■ 小児で多い卵アレルギーの多くは、卵白中のアレルゲンによって引き起こされます。 ■ ですので、混入さえなければ、多くは卵黄は摂取可能で、『微量混入』である『卵黄つなぎ』は摂取できる...
卵のアレルゲン性、特に耐熱性の蛋白であるオボムコイドは小麦と練り合わせて加熱をするとアレルゲン性が下がることが知られている。 ■ 卵のアレルゲン性は、加熱により大きく下がることがよく知られていますが、オボムコイドという蛋白質は加熱のみでは十分アレルゲン性を下げにくいことがわかっています。 ■ 多くのアレルギー専門医は、...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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