卵アレルギーは、診断後12ヶ月間の卵白特異的IgE抗体価の減少率が大きいと寛解しやすい

卵アレルギーは、自然に改善することが多いとはされているものの、一部は寛解せずに長期化する。

■ 卵アレルギーは、自然寛解(自然によくなる)傾向があることが知られています。

■ しかし、先行研究でも、もともとの特異的IgE抗体価が高いなどあると、寛解しにくいことが知られています。

■ 最近、韓国から、卵の寛解は『診断からの12ヶ月の卵白特異的抗体価の低下率』が、その後の経過を予測するという報告がありました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

IgE依存性卵アレルギーの児 124人が、その後寛解しにくい要因に関して検討したところ、

 ✅ 診断時の卵白特異的IgE抗体価は、寛容群よりも持続群の方が高かった(P = 0.001)。

 ✅ 寛容した群の卵白特異的抗体価は、持続群と比較して経時的に有意に低下した(P < 0.001)。

 ✅ 診断後12ヶ月後の卵白特異的IgE抗体価の低下率が30%以上の場合、30%未満の場合よりも寛解しやすかった(91.9% vs.57.9%;P<0.001)。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう