アトピー性皮膚炎(病因) マラセチアは、セラミドを分解しアトピー性皮膚炎の頭頚部の湿疹を悪化させる? 真菌であるマラセチアは、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因のひとつと考えられている ■ 夏が近づくと、アトピー性皮膚炎の患者さんから、首周りや頭皮が悪化するという訴えが増えてきます。 ■ そういった『頭頚部』の悪化に関連すると考えられているのが『マラセチア』という真菌(カビ)です。 ■ そのマラセチアよってアトピー性皮膚... 2023年6月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の治療における入浴やシャワーは効果がある?それともない?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う?洗わない? ■ 夏が近づいてきました。 ■ 『首回りや、膝うらが悪化しやすくなりました』という患者さんからの話を聞くことがおおくなってきたわけですが、その場合に考えるのが『洗浄』です。 ■ スキンケアにおいて、洗浄の議論はすくなからずあり、以前、医学雑誌でレビューをまとめたことがあり... 2023年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 卵を離乳食に早期導入すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが下がる? 卵の離乳食早期導入は卵アレルギーの発症リスクを下げる。では、アトピー性皮膚炎を悪化させたりはしないのか? ■ 離乳食へ卵を早期に導入するという手法は、2017年に提案されてから普及してきています。 ■ そして、リアルワールドでも結果が報告されるようになりました。 ■ では、卵の早期導入することにより、アトピー性皮膚炎を... 2023年6月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎は、深部静脈血栓症と肺塞栓症を起こしやすくするかもしれない アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症だけでなく、全身性の炎症から他のさまざまな病気の原因になる可能性が指摘されるようになった。 ■アトピー性皮膚炎が全身性の炎症性疾患にも関連することが注目されるようになっています。 ■ そして最近、台湾からの報告で、アトピー性皮膚炎が静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)のリスクを上げる... 2023年6月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 多種アレルゲンの含まれる早期導入食品製品のアレルゲン量は適切か? 食物アレルゲンを離乳食に早期導入し、食物アレルギーの発症予防を試みる方法が普及してきています。 ■ 離乳食にピーナッツや卵を早期導入する方法で、食物アレルギーを予防できるという報告が2015年以降ランダム化比較試験で証明されました。 ■ そして、卵やピーナッツを早期導入するというガイドライン(国によって異なる)が改定さ... 2023年6月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症(FPIES)は、いつごろ軽快するか? 新生児・乳児食物蛋白胃腸症(以前は新生児乳児消化管アレルギーなどと呼称)の患者さんが増えています。 ■ 食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)は、一般的にIgEが関係しない消化管アレルギーです。 ■ 主な症状は、食物摂取後の1~4時間以内に見られるくりかえす嘔吐で、皮膚症状や呼吸器症状は一般的にありません。 ■ 新⽣児・乳児... 2023年6月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、子どものアトピー性皮膚炎の再燃をどれくらい防ぐ?:メタアナリシス 保湿剤を定期的に使用することは、アトピー性皮膚炎の『基本治療』に位置づけられています。 ■ 保湿剤は、アトピー性皮膚炎の治療における基本治療です。 ■ そして2017年に、コクランシステマティックレビューでも、『保湿剤が悪化までの期間を有意に伸ばす』とまとめられています。 ■ しかし、すでにその報告から6年が経過してお... 2023年6月2日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 副鼻腔炎が、喘息の発症リスクになる? 年齢が高くなってから新規に発症する喘息は、どのような理由で発症するか? ■気管支喘息は、低年齢で発症するケースが多く、受動喫煙、真菌・化学物質・大気汚染物質の吸入・感染症などが、発症リスクに関係するというエビデンスがあります。 ■ そして最近、欧州免疫アレルギー学会誌Allergyに、『慢性鼻副鼻腔炎が成人喘息の発症リ... 2023年6月1日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 煎りピーナッツと茹でピーナッツの組み合わせによる免疫療法とは? 標準化が進もうとしているピーナッツの免疫療法ではあるものの、リスクはまだ払拭することはできていない。 ■ ピーナッツアレルギーは欧米諸国では小児の1~3%が罹患しており、これまで除去食が治療の中心になっています。 ■ 一方で、経口免疫療法は徐々に標準治療へ近づこうとしています。 ■ 2020年に、Palforzia®が... 2023年5月30日 pedallergy2016
感染症(病因) 日本における新型コロナ流行前・流行中のRSウイルスの流行の変化は? コロナ流行中に感染予防により流行が収まっていたRSウイルス感染症が2021年に大きく流行した。 ■ RSウイルスは多くの場合、2歳までにほぼすべてのひとがかかる感染症です。 ■ 2020年はほとんど流行しませんでしたが、2021年におおきな流行が見られました。 ■ 同様の現象は世界各地で見られ、感染の年齢層も変化しまし... 2023年5月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬だけでなく、デルゴシチニブ軟膏でも『プロアクティブ療法』は可能? プロアクティブ療法は、2000年頃から普及してきた、抗炎症薬を間欠的に使用して悪化を防ぐ、アトピー性皮膚炎の治療法。 ■プロアクティブ療法とは、再燃しやすいアトピー性皮膚炎に対し『悪化する前に』『間欠的に』抗炎症薬を使用するという治療法です。 ■ プロアクティブ療法に使用される抗炎症薬は、おもにステロイド外用薬が活用さ... 2023年5月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験 食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。 ■ 食物アレルギーが増えているなか、経皮免疫療法が注目されています。 ■ そして、経皮免疫療法に関し、最近NEJMにEPITOPE(エピトープ)試験が公開されました。 Greenhawt M, Si... 2023年5月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 注文前に、店側から食物アレルギーがあるかどうかを積極的に尋ねると、客の満足度は改善するか? 外食によるアレルゲンの誤食は少なくなく、一方で食品関係者の食物アレルギーに対する理解はかならずしも高くはない。 ■ 少なくないひとが食物アレルギーを持っており、外食は、誤食・アレルゲンの混入のリスクをはらみます。 ■ 食品関係、たとえばレストランのスタッフだからといっても、食物アレルギーの認識にはばらつきが大きく、混入... 2023年5月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) マインドフルネス&セルフコンパッションを用いたアトピー性皮膚炎治療は有効か? 認知行動療法・行動経済学・セルフコンパッション…さまざまな心理学的手法が医学に取り入れられようとしている。 ■ 認知行動療法が医学に取り入れられるなか、マインドフルネス・ストレス軽減法やセルフコンパッションが盛んになってきています。 ■ そして最近、JAMA Dermatologyに、成人のアトピー性皮膚炎を対象に、マ... 2023年5月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物を早期導入し、食物アレルギー発症を予防する…現在までのメタアナリシスを確認すると? アレルゲンを早期導入して食物アレルギーの発症予防を行うという手法は、エビデンスがある卵・ピーナッツ以外にも検討が進み始めている。 ■ ピーナッツアレルギーの発症予防に関し、『ピーナッツを生後5-10ヶ月に開始』とする方法が有効とするLEAP研究が2015年に公開されて、早くも8年が経過しました。 ■ さらに、乳や、複数... 2023年5月14日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 子どものときのペットの飼育と喘息の発症は、どのように関連しているか? ペット飼育とアレルギーに関しては、相反する研究結果があり、シンプルな答えが難しい。 ■ アレルギーのある患者さんに『ペットを飼ってもよいかどうか』を聞かれることは少なからずあります。 ■ しかし、その答えに確定的にお答えすることは簡単ではありません。 ■ 最近、さまざまな欧州のコホート研究、Avon Longitudi... 2023年5月11日 pedallergy2016