食物アレルギー(治療) 多食品アレルギー製剤「ADP101」の効果と安全性は?:Harmony試験 経口免疫療法を多数に一度に進めていくことは可能か? ■ 食物アレルギーは現在、世界中で増えている深刻な問題です。 ■ 特に複数の食べ物にアレルギーがあると、日常生活が大変になります。まず、間違って食べてしまう危険性が高くなりますし、避けなければいけない食べ物が多くなれば栄養不足になるリスクもあります。何より、患者さんと... 2025年7月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) デュピルマブと経口免疫療法を組み合わせるとピーナッツアレルギーが改善しやすい? デュピルマブによる食物アレルギー治療戦略への期待 ■ ピーナッツアレルギーは、米国では子どもの約2.2%、大人の約1.8%が患っている病気で、子どもの食べ物アレルギーの中で最も多いとされています。日本でも少なくなく、食物アレルギーの原因食物として、5位に位置しています。症状が重くなりやすく、大人になっても治りにくいとい... 2025年7月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピーに対する「汗」は敵ではなく、上手に付き合うことが大事? アトピー治療における汗の新たな位置づけ ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚がかゆくなったり赤くなったりする病気で、一度良くなってもまた悪くなることを繰り返します。この病気を悪化させる原因はたくさんあり、その中の一つが汗と考えられています。 ■ すなわち、汗はアトピー性皮膚炎の悪化因子とされてきました。実際に、先行研究では、ア... 2025年7月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) オーストラリアでは、早期離乳食導入ガイドラインで食物アレルギーが7割減少した(先行研究との違いは?) 離乳食早期導入と食物アレルギーの関係 ■ 食物アレルギー予防における「早期導入」の効果を、実際の臨床現場で検証した大規模研究をご紹介します。2000年頃まで「アレルギーを防ぐために遅く与えましょう」と言われていた常識は、さまざまな研究で覆されてきました。 ■ 2000年頃まで、「アレルギーを防ぐために、赤ちゃんには卵や... 2025年7月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 鏡を見ながら反対側の腕を掻くと、アトピーの腕のかゆみが軽くなる? 痒みとアトピー性皮膚炎、目でみることが関連する? ■ 痒みは私たちが「掻きたい」という欲求を感じる不快な感覚のことです。普通は掻くと痒みが治まりますが、アトピー性皮膚炎などの皮膚病では掻くと炎症が悪化してしまうため、患者さんは掻くに掻けない辛い状況にあります。 ■ 興味深いことに、痒い部分を直接掻かなくても、痒みから離... 2025年7月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎の痒みは夜8時から深夜が最も悪化する なぜ夜になるとアトピーが悪化するのか? ■ アトピー性皮膚炎の最も辛い症状は痒みです。この痒みは単に不快なだけでなく、病気をさらに悪化させる原因にもなります。多くの患者さんが「夜になると痒みがひどくなる」と訴えており、これが睡眠不足や精神的なストレスの原因となっています。 ■ 人間の体には「体内時計」があることが知られ... 2025年7月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) JAK阻害薬アブロシチニブで早期に効果があったアトピー性皮膚炎は、長期の効果も期待できる アトピー性皮膚炎治療の治療の初期効果があると、その後はどうか? ■ アトピー性皮膚炎は、世界中の約10%の大人が抱えている慢性的な皮膚の病気で、最も特徴的な症状は激しいかゆみです。 ■ 従来、アトピー性皮膚炎の治療では外用薬(塗り薬)が中心でしたが、近年新しい飲み薬や注射薬が開発されています。アブロシチニブは、そうした... 2025年7月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する治療薬「内服JAK阻害薬3種」を比較すると? アトピー性皮膚炎と内服JAK阻害薬。これらの違いを検討すると? ■ アトピー性皮膚炎は世界規模の問題です。 ■ この病気は単に皮膚の問題だけでなく、患者さんの心理状態や日常生活、仕事にも大きな影響を与えます。また、医療費もかさむため、社会全体の問題でもあります。 ■ 最近、体内の「JAK-STAT」という仕組みがアトピ... 2025年7月7日 pedallergy2016
感染症(治療) プロバイオティクスで小児の風邪の熱が2日早く下がる? プロバイオティクスによる発熱期間短縮の可能性 ■ 上気道感染症(ざっくりいって風邪)は小児において高頻度にみられ、特に発熱を伴う患者では頻繁な医療機関受診の原因となります。近年、プロバイオティクス(善玉菌)が上気道感染症に対する補助治療として注目されており、複数の大規模研究でその効果が報告されています。 ■ 2022年... 2025年7月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 川崎病の膜様落屑(手足の皮むけ)が、冠動脈瘤リスクを予測する新たな指標? 川崎病と膜様落屑(手足の皮むけ)とは? ■ 川崎病は主に5歳未満の子ども、特にアジア系の子どもがかかりやすい病気です。この病気は血管に炎症が起きる病気で、治療が遅れると心臓の血管(冠動脈)が太くなったり、こぶ(動脈瘤)ができたりする危険な病気です。 ■ 川崎病の原因はまだはっきりわかっていませんが、何らかの細菌やウイル... 2025年7月3日 pedallergy2016
小児科(総合) 早産児への鉄分補充は運動発達と体重増加を促進する 早産児における鉄分不足の現状と対策は? ■ 毎年、世界中で約1500万人の赤ちゃんが予定より早く生まれてきます(早産)。この数は年々増えています。 ■ 早産で生まれた赤ちゃんは、いくつかの理由で鉄分が不足しやすくなります。 1. 本来なら妊娠後期にお母さんから鉄分をもらうはずなのに、早く生まれたためその機会が少なかった... 2025年7月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 極低温冷却でアトピーのかゆみが改善する? アトピー性皮膚炎のかゆみへの冷却…どれくらいメカニズムや効果がわかっている? ■ アトピー性皮膚炎は、複雑な原因が絡み合って起こります。アトピー性皮膚炎患者は、目に見える皮膚の症状と、本人にしかわからない症状(かゆみなど)の両方で苦しんでいます。そしてかゆみは、アトピー性皮膚炎の患者さんが最もよく訴える、つらい症状です... 2025年6月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎は思春期を遅らせる?遅らせない? アトピー性皮膚炎と成長への心配。思春期の発来には関係する? ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみや炎症が起こる病気で、子どもによく見らる慢性の病気です。 ■ 喘息などの慢性的な病気があると、思春期が遅れることがあると報告されています。すなわち「アトピー性皮膚炎も同じように思春期を遅らせるのでは?」と懸念もあるわけです。... 2025年6月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎の子どもの細菌バランス:口から皮膚、腸へ菌が移動している? アトピー性皮膚炎と細菌の深いつながり ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が弱くなり、アレルギー反応が起こりやすくなる病気です。この病気の原因には、遺伝、環境、皮膚バリア機能の問題、免疫系の異常などが関わっています。最近の研究では、私たちの体に住んでいる細菌(マイクロバイオータ)がアトピー性皮膚炎と深く関係している... 2025年6月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) タピナロフ(ブイタマー)でアトピー性皮膚炎はどこまで改善する?:メタアナリシス 2024年に登場した、アトピー性皮膚炎の新規外用薬タピナロフ ■ アトピー性皮膚炎は、よく見られる皮膚の病気です。従来、主な治療薬はステロイド外用薬でした。炎症を抑えるのに効果的であるものの、長い間使い続けると皮膚が薄くなったり、血管拡張、酒さ用様皮膚炎をおこしたりなど副作用が起こることがあります。 ■ そこで注目され... 2025年6月23日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) デジタル吸入器が喘息治療を変える? デジタル技術で変わる(かもしれない)喘息治療? ■ 喘息は呼吸器の病気で、治療には毎日ステロイド吸入薬を吸入する必要があります。が、実は患者さんの多くが薬を正しく使えていないという問題があるとされています。 ■ 薬を正しく使わない理由は様々です。薬を飲むのを忘れてしまう、正しい吸入方法がわからない、病気に対する理解が不... 2025年6月20日 pedallergy2016