気管支喘息(病因) 洗浄剤や消毒薬の日常的な使用は、喘息の発症リスクになるか? 洗浄・掃除製品の使用頻度と喘息・喘鳴の発症に関連はあるか? ■ ぜん息は世界中で約3億人もの人が患っている、とても多い呼吸器の病気です。 ■ 原因や悪化に関わる要因として、家庭や仕事場で使う「消毒剤や洗浄剤(DCPs)」が注目されています。 ■ これらの洗浄剤を職業的に使うと、ぜん息になりやすいとか、すでにあるぜん息や... 2025年1月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 小児のゴマアレルギーは、どれくらい寛解するのか? ゴマアレルギーの寛解と持続性に関する最近の研究結果が公開されていました。 ■ ゴマアレルギーは、イスラエルやオーストラリアでは0.7%〜0.8%の小児が持ちますが、一方で、日本ではそこまで多いものではありません。 ■ しかし、実際に外来ではゴマアレルギーのお子さんがいることは確かです。 ■ 牛乳や卵アレルギーのように自... 2025年1月10日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) オーガニック食品は、アレルギー疾患を減らすのか? 乳幼児期の有機食品摂取は、アレルギー疾患の予防効果がある? ■ 喘息を含む慢性呼吸器疾患が世界の死因として非常に重要な位置を占めていること、そして一方で、アレルギー疾患が生活習慣や環境の影響を強く受けていることがわかっています。 ■ 中でも、赤ちゃんのときに母乳で育てられると喘息を予防できる、地中海食などバランスの良い... 2025年1月7日 pedallergy2016
じんましん(原因) 食物アレルギーがあると、慢性蕁麻疹を起こしやすくなるのか? 食物アレルギーと慢性じんましんの関連に関する、メタアナリシスが実施されました。 ■ 慢性特発性じんましんは、6週間以上続くじんましんや血管性浮腫が繰り返し起こる病気です。 ■ 症状が予測しにくく、患者さんの生活の質に大きな影響を与えます。 ■ そして慢性じんましんは、発症後1、3、5年後の寛解率は、それぞれ18.5%、... 2025年1月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 早期離乳食開始をしても食物アレルギー予防に結びつかなかったオーストラリアで、食物アレルギーの発症に関連した因子は何だったのか? 離乳食を早期導入しても、乳児期の食物アレルギーは減らない?早期導入後の食物アレルギーの発症要因を探る研究が発表されています。 ■ 乳児期早期に、ピーナッツや卵などのアレルギーを起こしやすい食品を導入することは、食品アレルギー予防のために効果が高いとされています。 ■ しかしオーストラリアのメルボルンでは、ガイドラインに... 2025年1月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 血便のみの新生児乳児食物蛋白胃腸症は、いつごろ改善するか? 乳児の食物アレルギー性直腸炎は、どれくらいの期間の除去が必要か? ■ 新生児乳児食物蛋白胃腸症は、最近増えている疾患ですが、さまざまなタイプがあります。 ■ 最近多くなっているのは、FPIES(Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome:食物蛋白誘発腸炎症候群)と呼ばれるタイ... 2024年12月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する抗炎症薬、どの薬が寛解を導き、寛解を維持しやすいか? アトピー性皮膚炎の外用治療薬の効果比較が、ネットワークメタアナリシスで実施されました。 ■ アトピー性皮膚炎は、世界で最も一般的な慢性の炎症性皮膚疾患です。小児の15-20%、成人の3-10%が罹患しています。 ■ 外用療法は、アトピー性皮膚炎の治療の中心です。 ■ これには、ステロイド外用薬、カルシニューリン阻害薬、... 2024年12月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 離乳食早期導入は、どれくらい効果があり、どれくらい途中でやめているか? 食物アレルギー予防に向けた早期離乳食導入の最新エビデンスと課題とは? ■ 食物アレルギーは、かゆみやアナフィラキシーなどの症状だけでなく、生活の質やコストに大きな影響を与える問題です。 ■ 卵やピーナッツなど、アレルギーを起こしやすい食品を赤ちゃんの時期に早期に導入すると、卵やピーナッツのアレルギーを減らせるかもしれな... 2024年12月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)は、かゆみを伴うアトピー性皮膚炎の睡眠障害や生活の質を改善する アトピー性皮膚炎の患者さんの睡眠障害に対して、ネモリズマブはどれくらい有効か? ■ 先週から今週まで、ニュースレターの更新やら論文の作成やらに力を割いていたら、ブログに手が回らなくなってしまって、しばらく更新に間が空いてしまいました。 ■ とはいえ、読みたい論文もたくさん溜まってしまったので、年末までは更新を密にして行... 2024年12月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギー児にデュピルマブを使用すると、ピーナッツアレルギーは改善するか? ピーナッツアレルギー治療は、現在も課題が多く、デュピルマブの効果に期待されています。 ■ ピーナッツアレルギーは、特に先進国で多く見られ、最大で全体の3%が影響を受けています。 ■ 子どもの時に始まり、大人になっても続くことが多く、問題となっています。 ■ 現在のところ、ピーナッツアレルギーを根本的に治す治療法はなく、... 2024年12月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 患者がわからないように食べる負荷試験と、わかって食べる負荷試験、どれくらい精度が異なるか?:ALDORADO試験 食物アレルギー診断で広く使われる「オープン負荷試験」の精度を、盲検法と比較した検討が行われました。 ■ 食物アレルギーは、増えています。 ■ 食物アレルギーの正しい診断は、生活の質を大きく左右するため、とても大切です。 ■ 確定診断は食物負荷試験(OFC)で行います。 ■ 食物アレルギーの診断は、問診(お話を聞く)、血... 2024年12月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 極微量の経口負荷試験後の継続した鶏卵摂取は、鶏卵アレルギーを早く改善させるか? 食物アレルギー治療は「完全除去」から変化しています。卵アレルギーにおいて、極微量から開始する治療法の有効性が報告されています。 ■ 鶏卵アレルギーは、日本で最もよく見られる食物アレルギーの一つです。 ■ そして食物アレルギーの治療は、完全除去…ではなく、「必要最小限の除去」が基本です。 ■ そもそも、鶏卵を完全に除去を... 2024年12月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブで結膜炎を発症した患者を、トラロキヌマブに切り替えると、結膜炎は改善するか? アトピー性皮膚炎治療に使用される生物学的製剤、デュピルマブ、レブリキズマブ、トラロキヌマブと結膜炎の副作用。 ■小児のアトピー性皮膚炎の治療にも、生物学的製剤が使用できるようになり、生後6ヶ月から使用できるデュピルマブ(デュピクセント)の他に、12歳以上であればそれ以外の生物学的製剤を使用できます。 ■ そのうちのひと... 2024年12月2日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) アレルギー反応があったかもと思われる病歴のある乳児でも、ピーナッツを早期に導入することが出来るかもしれない? 「アレルギー反応があったかも」と判断された赤ちゃんでも、専門医の管理下で適切に評価すれば、ピーナッツを安全に食べられる可能性が高まるか? ■ 2015年のLEAP試験は、アトピー性皮膚炎のある乳児にピーナッツアレルギーの発症予防をどうするか、はじめて早期離乳食開始が有効であることを示しました。 ■ LEAP試験は、生後... 2024年11月28日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) アレルゲン免疫療法は、喘息発作だけでなく風邪のリスクも減らす? アレルギー性喘息は免疫低下で感染症や発作リスクが高まる疾患です。 ■ アレルギー性喘息の患者さんは、ウイルス感染症にかかりやすく、症状も重くなりやすいことがわかっています。 ■ 特にリスクが高くなるのは、以下の3つが重なる場合とされています。 1) アレルギーの原因物質に対する反応がある 2) アレルゲンに実際に触れ... 2024年11月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対する鼻噴霧ステロイド薬と抗ヒスタミン薬内服薬は、どちらがより有効?:メタアナリシス アレルギー性鼻炎治療で点鼻薬が推奨される中、経口薬との効果との比較に関するメタアナリシスが実施されました。 ■ アレルギー性鼻炎の治療薬には、主に2種類あります。 すなわち、鼻に直接スプレーする薬(点鼻薬)と、飲み薬(経口薬)です。 ■ 2020年に発表された国際的な治療ガイドラインでは、症状が中程症以上の患者には点鼻... 2024年11月22日 pedallergy2016