食物アレルギー(治療) 1~4歳のピーナッツアレルギー児におけるピーナッツ舌下免疫療法の結果は? アレルゲン免疫療法は、さまざまなルートが想定されており、舌下免疫療法もそのうちのひとつ。 ■ ピーナッツアレルギーは、日本でも少なくはなく、アナフィラキシーを起こすこともあります。 ■ そして、経口免疫療法をはじめ、さまざまなルートが想定されています。 ■ そのようななか、最近、1歳から4歳の児に対するピーナッツ舌下免... 2023年11月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギーの経口免疫療法として、どれくらいの期間食べ続ければある程度自由に食べられるようになるか? 食物アレルギーの経口免疫療法、成功したとして、いつまで続ければ安定するのか? ■ 食物アレルギーに対し、標準的とはいえないものの広く行われている治療法は『経口免疫療法』でしょう。 ■ 経口免疫療法の問題点のひとつに、食べられるようになっても継続して摂取しなければならないことが挙げられます。 ■ 研究的には、耐性を判断す... 2023年10月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児に低アレルゲンミルクを導入すると、アレルギーの改善と成長の改善が見込めるかもしれない 牛乳アレルギーのある乳児に、低アレルゲンミルクを導入することは、治療と成長の改善、ふたつの利点がある。 ■ 低アレルゲンミルクが、牛乳アレルギーの治療に有効ではないかという報告は、10年ほどまえから報告されていました。 ■ そしてメキシコの施設から、低アレルゲンミルクを早期に開始することで、牛乳アレルギーの治療や成長の... 2023年9月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギーに対する経皮免疫療法から経口免疫療法へのスイッチ療法は有効か? ピーナッツアレルギーに対する経皮免疫療法(EPIT)の検討が進み、どのような活用をしていくかが模索されている。 ■食物アレルギーに対するアレルゲン免疫療法として、経口免疫療法(OIT)、舌下免疫療法(SLIT)、経皮免疫療法(EPIT)などが考えられています。 ■そのうち、経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なシー... 2023年9月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ゴマに対する経口免疫療法は有効か? ゴマアレルギーは少なくないものの、検査も、治療も研究は不十分。 ■ ゴマアレルギーは地域によって、たとえば中東、メキシコなどでは多いとされています。 ■ しかし、経口免疫療法を進めることができるかどうかも、十分なデータがあるとは言えません。 ■ そこで最近、イスラエルのテルアビブ大学からゴマの免疫療法に関する報告があり... 2023年8月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) アドレナリン自己注射薬の有害事象を大規模に確認すると? 日本では、アドレナリン自己注射薬はエピペンしかないが、世界ではさまざまな製品が使用されている ■ エピペンはアナフィラキシー時に使用する薬剤として普及しています。 ■ アドレナリン自己注射薬(エピペン)は、主に誤注射によるリスクが存在します。 ■ 最近のフランスからの報告を共有します。 Pouessel G, Peti... 2023年8月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 煎りピーナッツと茹でピーナッツの組み合わせによる免疫療法とは? 標準化が進もうとしているピーナッツの免疫療法ではあるものの、リスクはまだ払拭することはできていない。 ■ ピーナッツアレルギーは欧米諸国では小児の1~3%が罹患しており、これまで除去食が治療の中心になっています。 ■ 一方で、経口免疫療法は徐々に標準治療へ近づこうとしています。 ■ 2020年に、Palforzia®が... 2023年5月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験 食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。 ■ 食物アレルギーが増えているなか、経皮免疫療法が注目されています。 ■ そして、経皮免疫療法に関し、最近NEJMにEPITOPE(エピトープ)試験が公開されました。 Greenhawt M, Si... 2023年5月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギー乳児に対する低アレルゲンミルクと乳酸菌製剤は寛解を誘導する?:SDACMA試験 牛乳アレルギーのある乳児に対し、加水分解乳(低アレルゲンミルク)を早期に導入する方法が試みられている ■ 低年齢で発症した牛乳アレルギーは、自然寛解は期待できるものの、年齢が高くなるまで持ち越した場合は治療が容易でないケースが少なからずあるため、どのように初期対応するかが考えられています。 ■ そのようななか、最近Al... 2023年5月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 青年以降のアナフィラキシー時のアドレナリン量は、0.3mg製剤では少ないかもしれない アドレナリン筋肉注射の上限は、0.3mgで良いか? ■アドレナリン自己注射薬『エピペン』は、アナフィラキシー時に有効な薬剤であり、病院に受診するまえの治療(プレホスピタル治療)として行われます。 ■ エピペンはきわめて重要な、アナフィラキシーへの対応薬ではありますが、薬の量は2段階で、体重15-30kgのひとに使われる... 2023年4月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) デュピルマブは、食物特異的IgE抗体価を8割下げ、誤食のリスクを軽減するかもしれない 食物アレルギーは、大きく増加している ■ 最近、重症アトピー性皮膚炎に対して使用されるデュピルマブ(商品名デュピクセント)が、食物アレルギーを媒介する特異的IgE抗体を低下させ、さらに誤食時のリスクを低下させるという報告がなされました。 Spekhorst LS, van der Rijst LP, de Graaf... 2023年2月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 成人に対する食物経口免疫療法は可能か? 食物経口免疫療法は、小児で研究がすすんできているものの、成人の報告は限られている。 ■ 一般的に、新規の治療は、まず大人で実施されて小児に降りてくるというケースが多いのですが、経口免疫療法は小児で研究が進んでいます。 ■ おそらく今後、標準化が進んでくることも予想されますが、当面は研究目的でしょう。 https://p... 2022年11月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスを併用したピーナッツ免疫療法は有効か? プロバイオティクスを併用した経口免疫療法が注目されている。 ■ 経口免疫療法にプロバイオティクスを併用するという臨床的介入が検討されています。 ■ そして、最近のCEA(英国アレルギー免疫学会の公式雑誌)に、このテーマの研究結果が報告されていましたので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 1歳... 2022年7月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 加工食品中の食物アレルゲンの含有閾値『加工食品100g当たりタンパク質0.5mg』表記に関する、欧州GA²LENポジションペーパー アレルゲンが含まれた食品の表示義務は、徐々に整備されてきています。 ■ 日本における、食品表示義務や推奨は、世界的にも先進的な面があります。 管理人注 加工食品のアレルギー表示(食物アレルギー研究会より)では、以下の様になっています。 特定原材料7品目(表示義務)は、容器包装されている加工食品中にごく微量(数ppm、数... 2022年5月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 食物アレルギーに対する免疫療法の有効性・安全性は?:システマティックレビュー&メタアナリシス 食物アレルギーの免疫療法の現状を把握しておく必要性がある。 ■ 免疫療法は、食物アレルギーの治療において有望視されており、日本ではひろくその視点での治療介入が行われています。 ■ 効果は認められますが、つよいアレルギー症状の誘発リスクがあがることも示されています。 ■ そのバランスが難しい治療と言えましょう。 ■ そこ... 2022年5月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) Baked milkによる経口免疫療法は有効か?:ランダム化比較試験 Baked milk(焼き固めた牛乳)による経口免疫療法は有効か? ■ 多くの牛乳アレルギーは自然寛解が望めるものの、キャリーオーバーする牛乳アレルギーは大きな問題として立ちはだかっています。 ■ 個人的には、『Baked milk(焼き固めた牛乳)』は、必要最小限の除去の範疇としては重要と考えていますが、経口免疫療法... 2022年5月14日 pedallergy2016