食物アレルギー(治療) 食物経口免疫療法における対照比較試験の初報告 食物経口免疫療法の対照群と比較した初報告。 ■ 食物アレルギーに対する経口免疫療法の初症例報告は、1912年まで遡ることになります(Nutr Rev 1983; 41:249-52.)。 ■ しかし、近代的な経口免疫療法の対照と比較したは1998年、RCTは2002年まで待つ必要がありました。 ■ 私の備忘録として、そ... 2019年12月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 少ない量で維持をするピーナッツ免疫療法は有効か? 低用量で維持をするという経口免疫療法。 ■ ピーナッツに対する経口免疫療法は、現状では標準療法とは言えません。というのも、有効性はあるものの、リスクが厳然としてあるからです。 ■ そこで、少量で維持をする(増量しない)という選択肢が提案されるようになってきています。 ■ そこで今回は、JACI in Practiceに... 2019年12月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経皮免疫療法は、アレルギー疾患に有効か?:システマティックレビュー 経皮免疫療法のシステマティックレビュー&メタアナリシス。 ■ 経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なパッチを貼ることで免疫療法を行うという、安全性の面から注目されている治療方法です。 ■ 今回は、EPITの有効性と有害事象に関するメタアナリシスをご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 経皮免... 2019年12月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 低アレルゲン化クッキーによる、卵アレルギーの治療の報告 経口免疫療法は、リスクと効果のバランスを取ることが難しい。 ■ 食物経口免疫療法の問題は、リスクと効果のバランスを取ることが難しいことです。 ■ そのため、加工品で治療をすすめるという医師もいらっしゃいます。 ■ 経口免疫療法に関しては、現状では標準的治療ではありませんので、さまざまな方法がありうると思います。 ■ た... 2019年12月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) PFAS(花粉食物アレルギー症候群)に、経口免疫療法は有効か? 花粉-食物アレルギー症候群に対し、経口免疫療法は有効か? ■ 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)は、花粉に感作されてから交差している果物や野菜などにアレルギーを起こすようになる疾患で、以前は口腔アレルギー症候群(OAS)の範疇であった疾患です。 ■ 現状では... 2019年11月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ舌下免疫療法は、長期間実施すると効果が上がる 食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。 ■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。 ■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回ると... 2019年11月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスは、乳児期の牛乳アレルギーの寛解を助けるか? プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの寛解を助ける可能性が指摘されています。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの予防などに役立つ「かもしれない」という報告があります。 ■ ただし現状では、「日常診療に推奨できない(よくわかっていない)」という段階です。 ■ まだまだ検討が必要な段階で... 2019年7月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 魚アレルギーがあっても、エイやサメは摂取できるかもしれない 魚アレルギーの場合に、摂取できる魚はあるでしょうか? ■ 魚アレルギーの診療は決して簡単ではありません。 ■ 日本で摂取される魚の種類は数百種類に達し、それらのアレルゲン性に関しても交差反応性も十分わかっていないと言えます。 ■ 以前、インスタで魚に関する解説をしましたが、その際、「硬骨魚綱」と「軟骨魚綱」ではアレルゲ... 2019年7月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー ピーナッツ経口免疫療法は、効果はあるもののリスクも高くなる:メタアナリシス 食物経口免疫療法は、そのリスクのために標準療法にはなり得ていません。 ■ 食物経口免疫療法が試み始められて10年以上が経過していますが、いまだ標準療法になりえていません。 ■ それは、リスクが存在するに他なりませんが、現状では、そのリスクに対しどのような評価が下されているでしょう。 ■ 最近、Lancetにピーナッツに... 2019年6月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) インスタ食物アレルゲンInstagram インスタまとめ:「食物アレルゲンの基礎知識」シリーズ インスタの食物アレルゲンシリーズ。 ■ 食物アレルギーは決して少なくなく、乳児が約10%、3歳児が約5%という報告があります(Ebisawa M, et al. J Allergy Clin Immunol 2010; 125: AB215.)。 ■ そして、低年齢では鶏卵・牛乳・小麦がとても多く、年齢が高い場合は魚が... 2019年5月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー治療 経口免疫療法で目標を達成しても、継続摂取しなければ再燃するかもしれない 経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し... 2019年4月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 食物アレルギーEPITピーナッツアレルギー経皮免疫療法 ピーナッツに対する経皮免疫療法(EPIT)、1年間でどれくらい改善するか? 経皮免疫療法が、安全性の面で注目されています。 ■ 経皮免疫療法は、「湿疹のない皮膚に対して食物抗原を特殊なテープで貼り、免疫寛容を誘導する」方法です。 ■ 「経皮感作」と矛盾するように感じるかもしれませんが、経皮感作は「経湿疹感作」といえ、きれいな皮膚からは「状況によっては」寛容を誘導することが考えられており、実用化... 2019年2月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギーリスク因子 牛乳経口免疫療法を行う前に、皮膚が安定しているとアナフィラキシーを起こしにくくなるかもしれない 経口免疫療法は、決して安全ではありません。そのリスク因子をつかむことは重要です。 ■ 経口免疫療法は、すこしずつアレルゲンとなる食物を摂取して寛解を誘導する治療です。 ■ しかし、決して標準療法とはいえないのは、リスクが厳然とあるからです。そのため、リスク因子の探索は重要です。 ■ 今回は、牛乳に関する経口免疫療法のリ... 2019年2月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法卵アレルギー 経口免疫療法後に中断すると食べられなくなる群は、IgE抗体価が高値である 経口免疫療法の摂取できるようになった際の限界とその定義。 ■ 食物アレルギーが年齢が高くなるまでキャリーオーバーした場合に、経口免疫療法が試みられることがあります。 ■ 経口免疫療法(oral immunotherapy ;OIT)とは、少しずつアレルゲンを摂取していき、寛容を誘導するという治療ですが、現在のところリス... 2019年2月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー治療 卵経口免疫療法は、毎日摂取か?2日に1回摂取か? 食物免疫療法において、毎日摂取と2日に1回摂取のどちらが有効で安全か? ■ 食物経口免疫療法は、「毎日」摂取をすすめる施設、1日おきや週2回摂取をすすめる施設などあります。 ■ 私は基本的に『毎日』摂取をすすめていますが、その方が安定して増量できる印象を持っていたからです。 ■ その根拠となるような情報が報告されました... 2018年12月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法治療小麦アレルギー 小麦に対する経口免疫療法のランダム化比較試験 ■ 食物アレルギーは多種多様のアレルゲンが相手になりますが、どうしても頻度・リスクが高い食物から研究が進むことになります。 ■ 卵やピーナッツ、乳の報告が先行していましたが、今回小麦に対する経口免疫療法のランダム化比較試験が報告されました。... 2018年12月10日 pedallergy2016