感染症(予後) 小児の風邪症状は、どれくらい続くのか? 小児の風邪症状は、どれくらい続くのか? ■ 風邪の症状に関して、『なかなか治らない』という訴えは少なからずあります。 ■ 調べていると、システマティックレビューにたどり着きましたのでご紹介します。 ※ この文献は、風邪の罹病期間をしらべていて、(Pappas DE, Pediatr Infect Dis J 2008... 2020年2月25日 pedallergy2016
感染症(病因) COVID-19の原因は自然発生のウイルスであって、人工のウイルスではない COVID-19の原因ウイルスSARS-CoV-2は、人工的なウイルスではないことは科学的に証明されている。 ■ 今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のアウトブレイクに関し、いくつかの小児に関係する報告をご紹介してきました。 ■ これは、COVID-19に関して、わたしのしているような前線の外来でも聞かれ... 2020年2月24日 pedallergy2016
感染症(予後) おたふくかぜ(流行性耳下腺炎; ムンプス)の合併症である難聴は治るのか? おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、難聴の原因になります。 ■ おたふくかぜ(流行性耳下腺炎=ムンプス)は、難聴の原因になることがわかっています。 ■ その難聴の発生は、決して少なくありません。実に1987年に300人、1993年に400人、2001年に650人と推定されています(Auris Nasus Larynx 2... 2020年2月22日 pedallergy2016
感染症(診断) COVID-19新型コロナウイルス 妊娠中のCOVID-19(新型コロナウイルス)感染は、胎内で児へ垂直感染する可能性があるか? COVID-19(新型コロナウイルス)感染時の、児への垂直感染の可能性をみた9例の検討。 ■ COVID-19(新型コロナウイルス)感染症に関する報告は、急速に増えてきています。 ■ 私は一介の小児科医ですので、あくまでCOVID-19感染に関する全体のまとめは、呼吸器感染症専門医や、感染症専門医の提言やまとめを参考に... 2020年2月17日 pedallergy2016
感染症(予後) COVID-19新型コロナウイルス感染症 COVID-19(新型コロナウイルス)に感染した、1歳未満の乳児9人の経過 1歳未満のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)、その経過に特徴はあるか? ■ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する情報は、日々更新されています。 ■ 感染症のアウトブレイク時の論文発表までの時間もどんどん短縮されており、今回のCOVID-19のアウトブレイク(2019年12月8日)以降、さまざま... 2020年2月16日 pedallergy2016
小児科(新生児) 授乳中の乳頭の痛みに、ラノリンは有効か? 乳頭の痛みにラノリンは有効か? ■ 『ラノリン』は、ラテン語でウールを意味するlānaと、油を意味するoleumに由来し、羊毛の生産過程で得られる、外用剤の基剤に良く使用される油です。 ■ 授乳中の乳頭の痛みに対し、ラノリンの塗布が良く実施されます。 ■ そのラノリンの塗布は、痛みの軽減には有効なのでしょうか? この... 2020年1月28日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 点鼻によるインフルエンザ生ワクチンは、重症の喘息の子どもにも使用できるか? 点鼻による生インフルエンザワクチンは、まだ日本では一般には使用されていません。 ■ 現状では公式には使用されていないこともあり一般的とは言えませんが、鼻から使用するインフルエンザワクチンは現状では海外からの個人輸入で、一部のクリニックで使用されています。 ■ この場合のインフルエンザワクチンは生ワクチンになり(注射のイ... 2019年12月26日 pedallergy2016
小児科(総合) クループに対するデカドロン、0.6mg/kg?0.15mg/kg? クループ症候群とは、風邪の時にのどの一部が細くなっておこる疾患です。 ■ クループ症候群は、主に低年齢でおこる疾患です。 ■ もともと年齢がひくいと、気道の構造が成人と異なったり、そもそも細いことから風邪を引いたときに気道が細くなった影響を受けやすいのです。 ■ そのクループに対する治療はアドレナリンの吸入やステロイド... 2019年11月4日 pedallergy2016
感染症(診断) インフルエンザ迅速検査は、症状出現後2日目の検査がもっとも精度が高い 症状出現から、インフルエンザ迅速検査までの日数と精度。 ■ インフルエンザ迅速検査は、発症からの時間で感度が大きく変化することはよく知られた事実でしょう。 ■ 以前示した報告では、以下の様な感じです。 インフルエンザの症状出現から検査までの時間と感度・特異度 ・12時間以内で感度 35%、特異度 100% ・12-24... 2019年10月22日 pedallergy2016
感染症(予防接種) インフルエンザワクチンは、もしインフルエンザに罹患しても高熱の頻度を減らす インフルエンザワクチンを実施してもインフルエンザに罹った場合、『高熱』も予防するか? ■ 『インフルエンザワクチンを行うと、重症化が減る』とは、よく言われていることです。 ■ ここで言う重症化とは、入院や死亡を減らすかが焦点です。 ■ では、高熱の頻度などはどうでしょうか? ■ 普段の診療ではインフルエンザワクチンが高... 2019年10月12日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 3歳未満に対するインフルエンザワクチンは、ワクチン不一致があっても有効である 4価インフルエンザワクチンは、いわゆる『型がはずれても』有効か? ■ 『インフルエンザワクチンの型が外れてませんか?』という質問をうけることがあります。 ■ 確かに、カナダで3シーズンにわたって行われた研究では、シーズンごとに有効性の差は大きいようです。 ■ また、低年齢でのインフルエンザワクチンの有効性には、いまだ疑... 2019年10月10日 pedallergy2016
小児科(新生児) 母乳栄養時の乳頭の痛みに対して、どのような対応法があるか? 母乳栄養時の乳頭の痛みに対する報告におけるシステマティックレビュー。 ■ 母乳栄養時の乳頭のいたみに対し、さまざまな対応方法があります。 ■ この分野は、小児科医よりも産婦人科医や助産師の方々の領分と思いますが、フリーで全文が読めるシステマティックレビューをみつけたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっく... 2019年9月14日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 伝染性軟属腫(水いぼ)の特徴は? 伝染性軟属腫に関する前向き研究。 ■ 伝染性軟属腫に関しては、最近Yahoo!に記事を書きました。 とると痛い、とらないと広がるかも、、「みずいぼ」の処置の正解はどっち? ■ 今回は、伝染性軟属腫の前向きコホート研究に関してご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 伝染性軟属腫のある15歳未満の... 2019年9月11日 pedallergy2016
感染症(病因) RSウイルスが夏季に流行する条件は? 冬に流行していたRSウイルス感染症が、夏季に流行するようになっています。 ■ RSウイルスは、一般的に温帯地域では冬季に流行する疾患です。 ■ しかし、2016年のシーズンからは徐々に夏季に流行するようになってきています。 RSウイルス感染症の流行状況(東京都健康安全研究センターから引用)。 ■ その、夏季に流行する条... 2019年9月6日 pedallergy2016
感染症(治療) 重症でない小児急性肺炎に対し、抗菌薬の有効性はどれくらいか? 小児の呼吸の早い呼吸器感染症(肺炎を示唆)に対する抗菌薬の有効性を、確認した報告。 ■ 抗菌薬は、近代の発明の中でも最大のもののひとつでしょう。多くの命を救い、平均余命を大きく伸ばすことに繋がりました。 ■ 一方で、薬剤耐性(AMR)の問題は緊急の問題とも言えましょう。 薬剤耐性(AMR)対策について ■ では、呼吸数... 2019年9月5日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) ビタミンD日焼け止め ビタミンDの必要量を産生するのに、どれくらい太陽にあたる必要性があるのか? ビタミンDの産生には、日光にあたる必要性があります。 ■ 日焼け止めに関して尋ねられることが多い時期ですが、一方で、日光への曝露が少ない場合にビタミンDの産生が減りすぎないかにも配慮する必要性があります。 ■ 実際には日光曝露は、地域でも、天候でも、時間でも差がでてしまうため、正確にお答えすることは難しいとはされていま... 2019年8月21日 pedallergy2016