アレルギー一般(検査) 東京に住む児童では、アレルゲン感作は5歳から9歳時に大きく進む 子どもの感作はどれくらいの年齢で進むか? ■ たとえばスギ花粉へのアレルゲンへの感作・発症もより低年齢化しています。 ■ 成人に関する感作率に関しては、すでに全国的なコホートで報告されましたが、小児ではまだ十分なデータがそろっているとはいえません。 https://pediatric-allergy.com/2019/... 2022年5月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 卵黄による新生児・乳児消化管アレルギー(新生児・乳児食物誘発胃腸症)は、どれくらいで寛解するか? 卵黄によるFPIESが増加している。 ■ 鶏卵を早期に開始することによる卵アレルギーを発症予防しようとする方策は、広まってきています。 ■ そして、実際に卵アレルギーの発症を減らしたのではないかという報告も見られるようになりました。 ■ しかし一方で、卵黄による新生児・乳児食物誘発胃腸症が増えたという報告が見られるよう... 2022年5月1日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) ヤケヒョウヒダニに対して早期に感作すると、その後のアレルゲンへの感作も進みやすいかもしれない アトピーマーチは経皮感作だけでなく、『感作が感作をよぶ』という面からも考えられるようになっている。 ■ 『アトピーマーチ』の問題は、経皮感作の面から考えられていました。 ■ もちろんそのルートは確かだとしても、最近、『感作そのもの』が他の感作を呼ぶのではないかという考え方も出てきています。 ■ そのテーマでの報告。 ... 2022年4月28日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) アレルゲン量が少なくすぎても多すぎても、ネコアレルゲン感作は少なくなる ネコアレルゲンに対する『ベル型』の用量依存性反応。 ■ アレルゲンに対する感作に関し、アレルゲンが少ないほうが感作率が少ないということは理解しやすいですが、多すぎても感作率が下がるという報告があります。 ■ 『ベル型』という、この用量依存性の反応に関する報告を紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると... 2022年4月27日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ネコアレルギーに対する舌下免疫療法は有用か? ペットアレルギーに対する免疫療法は、有効性が報告されながらも実用化されているとはいえない ■ ペットを飼育されている方は、世界的に増加しており、22カ国27000人以上の参加者を対象とした国際調査では、57%が1匹以上のペットを飼っていると推定されています。 ■ そのようななかでペットアレルギーもまた問題となっており、... 2022年4月26日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) 低アレルゲンの猫は存在しないが、猫によりアレルゲンの産生量の差がある 低アレルゲンの猫種は存在するか? ■ 低アレルゲンの犬種はないという報告があります。 ■ では、猫ではどうでしょうか? 最近公開された報告を共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 64匹の猫から唾液サンプルを1日2回、1日おきに1年間採取し、主要アレルゲンであるFel d1を確認したところ、 ... 2022年4月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) ペット飼育と活動レベル・アレルギー疾患・精神的健康との関連は? ペットの飼育は、精神面や活動面では良い影響が考えられ、一方でアレルギー疾患には悪化の要因になると考えられている。 ■ アレルギー疾患のある方が、新規にペットを飼い始めるとアレルギー疾患が悪化することは、普段経験されることではあり、積極的に推奨は難しいといえます。 ■ しかし、一方で、ペット飼育が『アニマルセラピー』とい... 2022年4月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 生後3ヶ月から微量の食物粉末を摂取すると、食物アレルギーの発症を予防する:ランダム化比較試験 食物アレルギーの発症リスクをどのように低下させるかが焦点になっている。 ■ 離乳食を早期に開始することで食物アレルギーの発症を予防できるかに関して、注目が集まっています。 ■ 卵やピーナッツに関しては、おおむね方向性が決まりつつありますが、リスクも考慮するべき状況にあり、慎重さも求められます。 ■ 一方で、さらに早期か... 2022年4月14日 pedallergy2016
感染症(予防) 保育所での風邪の回数を減らすには? 『風邪の回数をへらすには?』という質問に応えることは決して簡単ではない。 ■ 新学期が始まると、子どもたちの風邪の回数が増えます。 ■ とくに、初めての登園後は風邪の回数が急速に増え、その後、落ち着いてくるまでに平均9ヶ月程度を要することが示されています。 https://pediatric-allergy.com/2... 2022年4月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) TRPV1阻害剤であるアシバトレップ外用薬は、アトピー性皮膚炎の症状を改善させる:CAPTAIN-AD試験 TRPV1は1997年に発見されノーベル賞を受賞した受容体で、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することがわかっています。 ■ TRPV1とは、1997年に遺伝子クローニングされたカプサイシン受容体です。 ■ TRPV1は、2021年にDavid Julius教授とArdem Patapoutian教授がノーベル生理学・医学... 2022年4月8日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) アレルゲン免疫療法は、喘息発症リスクを低下させるか?:システマティックレビュー&メタアナリシス アレルゲン免疫療法は、気管支喘息の発症を減らすのか? ■ アレルゲン免疫療法(皮下・舌下)により気管支喘息の発症を予防できるかに関しては、まだ十分な結論が出ているとはいえません。 ■ 有名なのは、2002年の研究でアレルギー性鼻炎の患児に対して花粉皮下免疫療法(SCIT)を行うと喘息発症リスクを減らすというものがありま... 2022年4月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、円形脱毛症に有効かもしれない:ランダム化比較試験 円形脱毛症の治療に、デュピルマブが奏功する? ■ 円形脱毛症(alopecia areata)は後天性脱毛症の中で最も頻度が高く、人口の0.1~0.2% に発生していると考えられています。 ■ 円形脱毛症は、2型アレルギーに関連することが示唆されており、アトピー性皮膚炎の方により多く発症し、そして円形脱毛症の方にアトピ... 2022年3月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 滋賀県では、離乳食早期導入ガイドラインが開始後に、特に鶏卵アレルギーが減少した 2017年に鶏卵アレルギー発症予防に関する提言が発表された後、実際に食物アレルギーは減少したのか? ■ 2017年に『鶏卵アレルギー発症予防に関する提言』が発表された後、さらに2019年に10年ぶりに授乳・離乳の支援ガイドが改訂されました。 ■ その後、東京都の3歳時調査で食物アレルギーの発症率が下がってきていることが... 2022年3月22日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 小児期の食物アレルギー/食物アレルゲン感作は、成人期の気道アレルギーのリスクを上げるかもしれない 経皮感作だけでなく、『感作そのもの』がその後の別のアレルギーのリスクに注目されるようになってきている。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎がその後の気管支喘息の発症リスクになることは、すでに多くの報告が公開されています。 ■ 一方で、乳幼児期の食物アレルゲン感作が、その後の気管支喘息の発症リスクがあがることも報告され(J ... 2022年3月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーに対し、経口免疫療法は有効か?:IMPACT試験 1歳以降で判明したピーナッツアレルギーに対する免疫療法は有効か? ■ 1歳未満でピーナッツを離乳食に導入するとピーナッツアレルギーの発症を予防できる可能性があることがLEAP試験であきらかになったあと、さまざまな試みが行われています。 ■ 一方で、1歳以降までもちこしたすでに発症した食物アレルギーに対しては、『経口免疫... 2022年3月2日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 空気清浄機は、アレルギー性喘息の治療に有効か?:メタアナリシス 喘息の治療に、空気清浄機は有効か? ■ 個人的な考えとしては、気管支喘息の治療に空気清浄機の効果は限定的と考えています(使っていけないという意味ではない)。 ■ データがいくらか改善しても、実際の臨床効果が乏しいという研究が多いからです。 ■ しかし、一部の研究では、臨床的な効果もあるのではないかという報告もあり、はっ... 2022年3月1日 pedallergy2016