感染症(予防接種) 過去の新型コロナへの罹ったことがある場合の新規感染リスクはどれくらいか? 過去の新型コロナへの感染、そして追加ワクチン接種の有効性は? ■ 先日、ようやく5回目の新型コロナワクチンの接種を終え、インフルエンザワクチンとともに、これからの第8波への自分自身の備えが済んだところです。 ■ いまのところ、私は新型コロナに罹患はしていませんが、第7波ではとくに感染リスクが高いことを感じ、家族にも『今... 2022年11月28日 pedallergy2016
感染症(予後) 新型コロナ罹患後の認知機能低下『ブレイン・フォグ』は、新型コロナに特有の病態として存在する可能性がある 新型コロナ罹患後の『ブレイン・フォグ(脳の霧)』という後遺症。 ■ 新型コロナが神経系に影響を及ぼす可能性は以前から指摘されています(Spudich S, Nath A. Nervous system consequences of COVID-19. Science. 2022;375(6578):267-269.)... 2022年11月26日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校におけるユニバーサルマスキングの解除は、新型コロナの発生を有意に増やす可能性がある ユニバーサルマスキング(無症状の人も含め、ひろくマスクを着用する)は、感染症の流行時の感染予防策として標準的と言えます。 ■ 新型コロナだけでなく、さまざまな感染症の流行がはじまってきています。 ■ この2シーズン、ほとんどみられなかったインフルエンザも同様で、一部地域からはアウトブレイクが始まっています。 インフルエ... 2022年11月23日 pedallergy2016
小児科(総合) 『おくるみ』は、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)のリスクを上げるか? おくるみと発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)には関連があると考えられている。 ■ おくるみは、世界中で、赤ちゃんを落ち着かせて眠りにつかせる助けとして使用されたり、冬に寒さをしのぐのによいと信じられている文化圏もあります(Pediatrics 2007; 120:e1097-106.)。 ■ 一方で、発育性股関節... 2022年11月8日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 生後6ヶ月から4歳の新型コロナワクチンの有効性と安全性は? 生後6ヶ月からの新型コロナワクチンが認可されました。 ■ 生後6ヶ月からの新型コロナワクチンが認可されました。 生後6か月~4歳の子どもへの接種(乳幼児接種)についてのお知らせ(厚生労働省) ■ 生後6ヶ月から4歳のお子さんへの新型コロナワクチンは、ファイザー社ワクチンを3回接種(1回0.2mL)であり、1回あたりの量... 2022年10月28日 pedallergy2016
小児科(総合) 川崎病の流行は、特定の感染症の流行と関連しているかもしれない 新型コロナのパンデミック時、一般的な感染症の流行がすくなくなった。その時期には、川崎病も減ったことが報告されている。 ■ 川崎病は、2012年のRAISE studyからステロイドの有効性が示唆され、ガイドラインが改定されるなど治療の発展がつづいているものの、病因に関しては十分に解明されたとはいえません。 ■ 感染症が... 2022年10月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 卵に感作されている生後6ヶ月児に加熱全卵0.2gで開始可能か? 鶏卵早期開始の開始量は、『微量』『加熱』が勧められているが具体的な摂取量はあきらかではない。 ■ 卵アレルギーの発症予防として、生後6ヶ月から加熱卵微量で開始するという提言が日本小児アレルギー学会から提案されて5年程度が経過しました。 https://pediatric-allergy.com/2017/06/26/p... 2022年10月15日 pedallergy2016
感染症(治療) 乳児へのオセルタミビル(商品名タミフル)は有効か? 今シーズンは、インフルエンザの流行期になる可能性があるが、乳児に対するオセルタミビルの有効性と安全性のデータは必ずしも多くはない。 ■ しばらくインフルエンザが流行していませんが、近いうちに(もしかするとこの冬季に)インフルエンザが流行するかもしれません。 ■ これは、諸外国の状況から十分留意して置かなければならないで... 2022年10月11日 pedallergy2016
感染症(病因) ヒトメタニューモウイルス感染症は、成人でも入院の原因となるウイルスである ヒトメタニューモウイルスは、2001年に同定された比較的新しい、主に呼吸器感染症の原因となるウイルスです。 ■ ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスに似た臨床症状を示す、主に呼吸器感染症を起こす原因ウイルスです。 ■ 2001年にはじめて同定された、比較的あたらしいウイルスで、5歳までにおおくの小児が感染することか... 2022年10月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 新生児乳児食物蛋白誘発胃腸症の際、SCCA2は高値となるか? アトピー性皮膚炎のバイオマーカー『SCCA2』は、新生児乳児食物蛋白誘発胃腸症の鑑別に有用か? ■ SCCA2は、15歳以下のアトピー性皮膚炎の重症度判定に有用なバイオマーカーです。 ■ 現在、汎用されている『血清TARC』もとても重要ですが、年齢が低いほど自然に高くなってしまうという特性もあるため、留意しながら使用... 2022年10月2日 pedallergy2016
救急(集中治療) 首浮き輪に対するFDAの警告:ほぼ全訳 入浴中の浮き輪に関しての話題を、多く見かけるようになりました。 ■ 首浮き輪に対する小児科医からの指摘を、SNSで多く見かけるようになっています。 ■ 小児における溺水(おぼれること)は、不慮の事故の原因として依然すくなくなく、その予防は考えなければならないテーマです。 【特集】 子どもの事故防止に向けて - 消費者... 2022年10月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)の最大68週間の効果・安全性試験の結果は? 13歳以上のかゆみの強いアトピー性皮膚炎に対し、新規IL31抗体ネモリズマブが保険適用になりました。 ■ ネモリズマブは、かゆみを起こすサイトカインであるIL-31を抑制するモノクローナル抗体です。 ■ 2022年8月より、13歳以上の小児(+体重30kg以上)でも使用できるようになり、生物学的製剤が加わったことになり... 2022年9月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ピーナッツ蛋白質1.5mg(ピーナッツ100分の1粒弱)を摂取して、症状が出現するリスクはどれくらいか? 極々微量のピーナッツが混入した食物を食べて症状を発現するリスクはどれくらいか? ■ 食物アレルギーのあるお子さんの保護者さんから、『工場のラインでの混入の可能性』に関して尋ねられることがよくあります。 ■ しかし、『どれくらいのリスクか』を答えることは簡単ではなく、負荷試験をせざるを得ない場合も少なからずあります。 ■... 2022年9月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) 生後3~5ヶ月のアトピー性皮膚炎における血清TARC値は、どれくらいを示すか? 血清TARC値は、アトピー性皮膚炎の重症度や診断に臨床上有用な検査。 ■ 血清TARC値は、アトピー性皮膚炎の重症度を推定するために、重要な検査となっています。 ■ しかし、低年齢であるほど数値が高くなる傾向があり、乳児ではそれ以上の年齢のアトピー性皮膚炎の子どもよりも高くなります。 ■ 現在使用されている生後6ヶ月児... 2022年9月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ピーナッツアレルギーのある児は、他の豆類にどれくらい感作されているか? ピーナッツは豆類。 ■ ピーナッツは、ナッツという言葉がついていますが、生物の分類的には豆類です。 ■ そして、マメ目→マメ科→ラッカセイ属:ピーナッツ、マメ目→マメ科→大豆属:大豆、マメ目→マメ科→エンドウ豆属:エンドウマメと、生物学的に分類されます。 ■ しかし、ピーナッツアレルギーのある方でも、多くの場合、大豆や... 2022年9月18日 pedallergy2016
アレルギー一般(予防) デュピルマブは、成人のアトピーマーチを防ぐ? アトピーマーチの予防は、さまざまに試みられてきていますが確定的な方法はないのが現状です。 ■ アトピーマーチとは、おおくはアトピー性皮膚炎を起点として他のアレルギー疾患が行進曲(マーチ)のように現れてくる現象をさします(現在はそれだけではないことが指摘されていますが)。 ■ 最近、さまざまな生物学的製剤やJAK阻害薬な... 2022年9月15日 pedallergy2016