食物アレルギー(治療) 「低リスクのピーナッツアレルギーの子ども」の約70%は食べられるようになっている? 食物アレルギーの「軽症患者」は、経口免疫療法を開始するときにすでに食べられるようになっているケースがある? ■ ピーナッツアレルギーに対する「経口免疫療法」は、小児に対する治療法の一つだとわかってきました。そして、この治療法は、アレルギー反応を起こさないよう、ごく少量のピーナッツから始めるのが普通です。 ■ 最近、「軽... 2025年8月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 小児アトピー性皮膚炎におけるネモリズマブ(ミチーガ)の長期治療効果とは? ネモリズマブ(ミチーガ)による「かゆみ特化治療」の可能性 ■ ネモリズマブは、皮膚のかゆみを治すために開発された新しい治療薬です。この薬は注射で皮膚の下に入れる方法で使います。体の中でかゆみや炎症を引き起こす「インターロイキン-31」という物質の働きを止めることで効果を発揮します。 ■ 日本では2022年から、13歳以... 2025年8月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギー治療後の継続摂取が維持率と安全性に大きな差を生むかもしれない 牛乳アレルギー経口免疫療法の治療後管理の重要性 ■ 牛乳アレルギーは、牛乳に含まれるタンパク質に対して体の免疫システムが過剰反応を起こす病気です。赤ちゃんの頃は約100人中2~8人がこのアレルギーを持っていますが、多くの子供は成長とともに自然に治ります。 ■ しかし、治らない人もいて、そういう人は牛乳を飲むと蕁麻疹が出... 2025年8月24日 pedallergy2016
小児科(総合) 小さい時の読書は、将来の脳の発達と心の健康を改善させる 読書が子どもの未来を変えるかもしれない? ■ 読書を楽しむということは、子どもにとってとても大切な学習活動です。ただ言葉を覚えるのとは違って、読書は文字を通して知識や情報を得る、とても頭を使う活動です。 ■ 言葉を話すのは自然に身につきますが、読書は違います。段階的に練習を重ねることで、何ヶ月も何年もかけて身につけてい... 2025年8月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) タピナロフ(ブイタマー)クリームのかゆみ改善効果は、24時間で始まる? 新規アトピー性皮膚炎治療薬、タピナロフ(商品名ブイタマー)。その効果はどれくらいではじまる? ■ アトピー性皮膚炎は、日本でも1割程度にみられる慢性的な皮膚の病気です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴で、一番つらいのは「かゆみ」です。 ■ かゆみは皮膚にある特別な神経が刺激されることで起こります。アトピ... 2025年8月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 軽症のピーナッツアレルギーにこそ、治療を考慮したほうが良い?:CAFETERIA試験 ピーナッツアレルギー治療に対し、いつ、どのように治療を開始するべきか? ■ ピーナッツアレルギーは、日本人でも少なくない食物アレルギーです。しかし、今まで報告された研究の多くは、ピーナッツをほんの少し(ピーナッツ半粒以下)食べただけで症状が出る重いアレルギーの人たちを対象にしていました。 ■ でも実際には、ピーナッツ半... 2025年8月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 負荷試験で摂取できることがわかっても、卵を食べたがらない子ども達。その要因とは? 鶏卵アレルギーの子どもが直面する新たな課題 ■ 鶏卵は世界中で最もアレルギーを起こしやすい食べ物の一つで、100人中約2-10人がアレルギーを持っています。特に日本では、1歳未満の赤ちゃんの食物アレルギーの原因の半数以上が卵によるものです。 ■ 卵アレルギーの良い点は、確かに多くの子どもが成長とともに治っていくことです... 2025年8月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) デュピルマブは食物アレルギーを改善するか?血液検査と皮膚テストの意外な違い アトピー性皮膚炎治療薬デュピルマブの食物アレルギーへの影響はある?ない? ■ デュピルマブは、アレルギー反応を起こすときに重要な役割を果たす「IL-4」と「IL-13」という物質の働きを邪魔することで、アレルギー症状を抑える薬です。現在、この薬はアトピー性皮膚炎、喘息などの治療に使われています。 ■ しかし、食物アレル... 2025年8月13日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) 日本の大規模調査で明らかになった「兄弟姉妹がいると子どものアレルギーは減るか問題」の結果とは? 子育て環境の変化とアレルギー研究。きょうだいの数と出生順によるアレルギー疾患の発症しやすさはかわったか? ■ 岡山大学の研究者たちは約20年前に、兄弟姉妹の有無がアレルギーにどう影響するかを調査されました。しかし、その後の20年間で日本の社会は大きく変わりました。 ■ 例えば、保育園に通う子どもが増えたり、アレルギーの... 2025年8月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 乳児期ピーナッツアレルギーの発症と寛解の実態は? ピーナッツアレルギーは、どれくらい寛解する?他の食物とどれくらい異なる? ■ ピーナッツアレルギーは、欧米の子どもの2%が持っている比較的よくあるアレルギーです。日本でも少なくなく、 多くの場合、赤ちゃんの時期に体がピーナッツに対する抗体を作り始め、幼児期に実際のアレルギー症状が現れます。 ■ 長い間、ピーナッツアレル... 2025年8月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギーへの経皮免疫療法(EPIT)。3年間にわたる治療の結果は?:REALISE試験 ピーナッツアレルギー治療の新たな選択肢になるか?経皮免疫療法の検討が進む。 ■ ピーナッツアレルギーは、日本人でも少なくないアレルギーです。海外では特に多いので、先行してさまざまな研究が行われてきたという背景があります。 ■ そのうちの一つが「経皮免疫療法(EPIT)」という新しいルートを使った治療法で、「VIASKI... 2025年8月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 成人のピーナッツアレルギーにも経口免疫療法は有効?:GUPI試験 成人の食物アレルギーに経口免疫療法を導入可能か? ■ 成人の食物アレルギーは、世界的にも治療は難しいと考えられている側面があります。しかし、最新の研究では、治療により成人の67%が大幅な改善を示し、これは子どもと同等の成功率であったという研究結果もあります(継続して”食べなければならない”という”脱感作”ではありますが... 2025年8月3日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(病因) エアコンで悪化する子どものアレルギー性鼻炎は、重症型が多い? アレルギー性鼻炎が重症の子どもにはエアコンが関係している? ■ アレルギー性鼻炎(AR)は、花粉やダニなどのアレルギー物質が原因で起こる鼻の病気です。 ■ この病気は命に関わるものではありませんが、子どもたちの日常生活に大きな影響を与えます。重症のアレルギー性鼻炎を持つ子どもたちは、軽症の子どもたちと比べて不眠や日中の... 2025年7月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) ハイリスクでなくとも、新生児期からの保湿剤塗布はアトピー性皮膚炎の発症を予防する:CASCADE試験 なぜ保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防が注目されているのか ■ アトピー性皮膚炎は小児の有症率が高く、大きな問題になっています。湿疹がある子どもは、かゆみで眠れなくなったり、食物アレルギーや喘息にもなりやすくなる可能性が高まることがわかっています。 ■ 皮膚のバリア機能が弱いとアトピー性皮膚炎を発症しやすいこともわか... 2025年7月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 薬をやめても効果が続く?OX40リガンド阻害薬アムリテリマブの効果:STREAM-AD試験 アトピー性皮膚炎の治療薬、次にくる可能性のあるOX40リガンド阻害薬とは? ■ アトピー性皮膚炎は、一度よくなってもまた悪くなることを繰り返し、皮膚の病気の中でも、患者さんの生活への影響がとても大きい病気の一つです。 ■ この病気は、「免疫システムの暴走」が原因のひとつだと考えられています。具体的には、体の防御を担うT... 2025年7月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 多食品アレルギー製剤「ADP101」の効果と安全性は?:Harmony試験 経口免疫療法を多数に一度に進めていくことは可能か? ■ 食物アレルギーは現在、世界中で増えている深刻な問題です。 ■ 特に複数の食べ物にアレルギーがあると、日常生活が大変になります。まず、間違って食べてしまう危険性が高くなりますし、避けなければいけない食べ物が多くなれば栄養不足になるリスクもあります。何より、患者さんと... 2025年7月24日 pedallergy2016