食物アレルギー(予後) 6歳まで持ち越した鶏卵アレルギーも、ある程度の改善を望めるかもしれない 6歳以降まで持ち越した鶏卵アレルギーは、どれくらい改善するか? ■ 鶏卵・牛乳・小麦など、乳児期に発症する食物アレルギーは、年齢が低いうちに一定の確率で軽快することが知られています( ただし、その率は一般に思われているほどではない可能性はあります)。 https://pediatric-allergy.com/2016... 2022年2月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 新規抗炎症薬、PDE4阻害外用薬ジファミラスト軟膏の日本人成人に対する有効性と安全性は? おそらく、今年中にはアトピー性皮膚炎に対する規外用薬PDE4阻害薬が使用できるようになります。 ■ アトピー性皮膚炎に対する新規外用薬PDE4阻害薬は、海外ではクリサボロール(商品名Eucrisa)として承認されており、生後3ヶ月以上で使用できるようになっています。 参考サイト(英語・メーカーサイト) Eucrisa ... 2022年2月27日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 2021年7月~2022年1月における、0~17歳の米国での新型コロナによる入院状況:2022年2月18日のCDCレポート 小児における、新型コロナの現状に関する2022年2月18日のCDCレポート。 ■ CDC(米国疾病予防管理センター)におけるMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)は、統計的データとして論文よりも早く情報を入手できる重要なものです。 ■ 5歳から11歳へのワクチン接種が近... 2022年2月21日 pedallergy2016
感染症(病因) アレルギー体質・気管支喘息と新型コロナの重症化の関連は、どこまでわかっているか? 気管支喘息・アレルギー体質と新型コロナの関連は、現在どこまでわかっているか? ■ 『アレルギーの病気があると新型コロナにかかりやすいのですか?』という質問に関し、1年半ほど前に総論をご紹介しました。 https://pediatric-allergy.com/2020/06/08/asthma/ https://ped... 2022年2月19日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) イヌやネコの飼育は、喘息に悪化に働くか?改善に働くか? ペットの飼育とアレルギーの関連をクリアカットに示すことは難しい。 ■ すでにペットに感作されている方にとって、ペットが喘息発作のリスクになることははっきりしています。 ■ しかし、『まだ感作されていない』方にとっては、逆に喘息の発症予防に働くのではないかという報告などもあり、矛盾した結果が多くみられます。 ■ ペットを... 2022年2月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) カシューナッツアレルギーの経口免疫療法は有効か?:NUT CRACKER試験 経口免疫療法は、一般に推奨される方法ではないものの、研究が進んできている。その中で、クルミの経口免疫療法に関する研究報告が発表されている。 ■ ピーナッツだけでなく、ナッツアレルギーは日本でも増加しています。 ■ 経口免疫療法は現状では研究段階の治療と言えますが、ピーナッツはそれなりに多くの研究結果が揃ってきています。... 2022年2月17日 pedallergy2016
じんましん(原因) 皮膚描記症は、食事により悪化するかもしれない 皮膚描記症は、食事前後で起こりやすさが変わるか? ■ 皮膚描記症とは、皮膚をこするとミミズ腫れがでてくるというものです。 ■ じんましんの一型といえますが、その皮膚描記症を食事前後に実施するというオリジナリティの高い研究結果がJACIに報告されていました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 症候性皮膚描... 2022年2月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 複数・少量の食物負荷でも、一定の免疫寛容を誘導するかもしれない 食物アレルギーにおける経口免疫寛容誘導療法は、まだ改良の余地がおおきいです。 ■ 経口免疫療法は、リスクがどうしても十分に排除できないこともあり、標準療法とは言えません。 ■ 少量定量で維持するという方法が提案されていますが、『どれくらい少量だと有効か』に関してはあきらかではありません。 ■ 最近、Allergy誌に、... 2022年2月15日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 思春期における新型コロナワクチンの有効性はどれくらいか? 子どもに対する新型コロナワクチンの有効性が明らかになってきている。 ■ 日本でのワクチン接種率が上昇し、今後はブースター接種と子どもに対する接種が焦点になってくるのではと思います。 ■ そして最近、NEJMに12歳から18歳の新型コロナワクチンの効果に関する報告がなされましたので共有します。 この論文でわかったことを... 2022年1月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) JAK阻害薬ウパダシチニブ(リンヴォック)を日本人に投与した第三フェーズ試験の結果は? 内服JAK阻害薬が、12歳以降の重症アトピー性皮膚炎に使用できるようになりました。 ■ 内服JAK阻害薬は、重症のアトピー性皮膚炎に使用することができるようになりました。 ■ 薬価は高価であり、処方できる条件などに制限がありますが、有効性は高い薬剤です。 ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎への適応拡大について(日本皮膚科... 2022年1月9日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 寄生虫感染は、アレルギーを改善させるのか? 寄生虫感染で、アレルギーは軽くなるのか? ■ 先日、感染症大全という本を読んでいました。 ■ 内容は濃密でとてもおもしろかったのですが、寄生虫の解説のところで『寄生虫を駆虫したからアレルギーになりやすくなる』という趣旨の話が記載されていました。 ■ 以前、寄生虫感染をするとIgE抗体が多量に産生され、競合的に他のIgE... 2022年1月4日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ネコと住んでいる喘息患者は、ネコアレルゲンに対する防御能は上昇するが、喘息薬の減量までの効果はない ネコに対してアレルギーのある人は、そのアレルゲンへの防御能をもつIgG4抗体も産生している。 ■ ペットに対するアレルギーは、喘息やアレルギーに対しマイナスの影響を及ぼします。 ■ イヌやネコアレルゲンにより、全米で毎年50万~100万件の喘息発作が起きているといった報告もあります。 ■ 一方で、ペットを飼っていると、... 2021年12月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーに対し、小麦舌下免疫療法が有効かもしれない 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーに対する、予後や治療は定まったものはない ■ 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーは、小麦を食べたのみ、もしくは運動のみでは症状が誘発されず、小麦をたべて運動をすると症状が誘発されるという、やや稀な食物アレルギーです。 この投稿をInstagramで見る ほむほむ(@homuhomu... 2021年12月28日 pedallergy2016
小児科(総合) 新規片頭痛治療薬、抗CGRP抗体(ガルカネズマブ)の有効性は? ガルカネズマブ (商品名エムガルティ)が、他剤の有効性の低い片頭痛への保険適用となりました。 ■ 片頭痛治療薬は、この20年程度あたらしい治療薬が現れていない状況でした。 ■ そのような中、今年になって抗 CGRPモノクローナル 抗体が、18歳以上の他剤の有効性が不十分な片頭痛に保険適用となりました。 ■ 日本で行われ... 2021年12月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) タクロリムス(プロトピック)軟膏は、10年に渡り観察しても悪性腫瘍の発生リスクをあげない(APPLES試験) タクロリムス(プロトピック)軟膏に関して、『がんとの関連に関する説明の必要性』が撤廃されました。 ■ タクロリムス(プロトピック)軟膏は、2003年から日本でも小児に使用できるようになりました。 ■ ステロイド外用薬が、長期間おなじ場所に塗ると、皮膚の菲薄化(うすくなる)、毛細血管血管拡張などが発生することで問題を起こ... 2021年12月21日 pedallergy2016
小児科(総合) 砂糖のはいっている飲料の価格が上がると、肥満の子どもが減るかもしれない 加糖飲料の消費量が減ると、肥満が減るのか? ■ メキシコでは、2014年1月にソーダ、エナジードリンク、ペットボトルのお茶、果汁飲料、フレーバーウォーターなどの糖分を含む飲料に対して、1リットルあたり1メキシコドル(0.08米ドル)(約10%)の課税をはじめました。 ■ その結果、加糖飲料の購入量は平均で約8%減少し、... 2021年12月14日 pedallergy2016