アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎は、網膜剥離のリスクを上げるかもしれない アトピー性皮膚炎は、白内障のみならず網膜剥離のリスクを上げるかもしれない ■ アトピー性皮膚炎が白内障のリスクになることが報告されています。 ■ 一方、網膜剥離もアトピー性皮膚炎患者に高率に発症することが報告されています。 ■ 網膜は、眼球の一番奥にある光をうつすスクリーンに当たる細胞で、網膜がはがれる病気で、視力が... 2022年9月7日 pedallergy2016
感染症(予後) 新型コロナに罹患した後、動静脈血栓症のリスクは上がるか? 新型コロナに罹患後、長期間の凝固異常をきたすことが分かっている。 ■ 新型コロナに罹患したときの動静脈塞栓症のリスクに関して関心が高まっていると思います。 ■ 小児に対するデータというわけではありませんが、最近、 Lancet Infectious Diseases誌に新型コロナに罹患した症例における、静脈・動脈血栓症... 2022年9月5日 pedallergy2016
感染症(予後) 新型コロナで入院した児に、神経学的合併症はどれくらいあるか? 新型コロナで入院した児に、急性期の神経学的合併症はどれくらいあるか? ■ オミクロン株の流行にともない、熱性けいれんをおこした小児が受診されることが増えており、最近の研究結果でもそのことが裏付けられています。 感染小児、発熱・けいれん増=オミクロン株流行期を分析―成育医療研など ■ それだけでなく、脳症の報告も増えてい... 2022年9月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 重症アトピー性皮膚炎に使用されるJAK阻害内服薬は血栓のリスクを増やすのか?:メタアナリシス JAK阻害内服薬は、血栓のリスクを増やすのか? ■ 内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の治療に応用され、広がってきています。 ■ 一方で、日本ではアトピー性皮膚炎には使用されていませんが、内服JAK阻害薬であるトファシチニブ(商品名ゼルヤンツ)に対し、重大な心血管イベントおよびがん発症のリスクが高いことが示されたとし... 2022年8月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 生後早期からセラミドベースの保湿剤を2ヶ月間塗布すると、1歳までのアトピー性皮膚炎の発症を予防する(STOP AD試験) 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防に関して、否定的な報告が増えている。 ■ アトピー性皮膚炎の発症予防に関して、個人的には保湿剤の定期塗布は有効性があると考えています。 ■ しかし、最近、大規模ランダム化比較試験でその効果を疑問視する報告が増えています。 ■ 一方で、有効性がみとめられなかったという研究結果に対し、... 2022年8月28日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) ネコに噛まれることで、ネコアレルギーを発症したと考えられる7歳女児例 ネコに噛まれて、ネコアレルギーを発症するかもしれない? ■ 動物などに噛まれてアナフィラキシーを起こすという症例報告はさまざまあり、ネコ、ネズミ、ウマ、ハムスターなどが報告されています( Maeda Y, Akiyama K. Anaphylaxis after a cat bite. Allergol Int 201... 2022年8月25日 pedallergy2016
皮膚疾患(腫瘍) 伝染性軟属腫に対する新規外用剤ベルダジマーゲルの有効性:第3フェーズランダム化比較試験 伝染性軟属腫に対する新規外用薬が、開発中のようです。 ■ 伝染性軟属腫は、『外用薬』で治療することは困難で、摘除をするかどうかが議論されることが多くなります。 ■ カンタリジンという甲虫の体液を使う…というランダム化比較試験がありますが、個人的にはすこし刺激感が強いのかなという印象を持っています。 ■ そんな中、最近『... 2022年8月23日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 第2回:(主に)子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめ。 子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめました。 ■ 昨日は、子どものワクチンの有効性に関してかんたんにまとめました。 ■ 今回は、主に子どものワクチンの安全性、もしくは新型コロナ感染のリスクの低減に関する最近の報告を4本、『ざっくりと』まとめました。 米国:5歳から11歳の子どもへの新型コロナワク... 2022年8月14日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 第1回:オミクロンに対する、小児のワクチンの有効性。ざっくりまとめ。 新型コロナ関連の最近の論文を、ざっくりまとめる ■ このブログはたいてい、ひとつの英文医学論文を翻訳して簡単にまとめています。 ■ 私の勉強ブログですので、実際のところは日常的にさまざまな論文に目を通しています。 ■ どちらかというと、アレルギー・小児科・感染症を中心に、私の興味を持っている、もしくは疑問に思ったテーマ... 2022年8月13日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関して、現在どのようなことがわかっているか? オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関する、BMJに掲載された簡単なまとめ。 ■ 現在、流行している変異株はオミクロン株「BA5系統」となりますが、拡大はまだ十分抑えられてはいません。 ■ 最近発表された、デンマークからの17~72歳の献血者から検討では、2021年11月、献血者の1.2%(103/8701)... 2022年8月10日 pedallergy2016
感染症(予防) 新型コロナに対する予防接種は、MIS-C(小児多系統炎症性症候群)を減らすのか? 海外で多発している小児多系統炎症症候群(MIS-C)が、今回のオミクロン変異体の拡大で増える可能性が懸念されています ■ MIS-C(小児多系統炎症症候群)は、新型コロナと関連した病態として、とくに海外で注目されています。 ■ 日本でも、オミクロン変異体の流行拡大にともない、発症の増加が懸念されています。 ■ 全国調査... 2022年8月9日 pedallergy2016
感染症(診断) オミクロン株の基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと推定されるか? オミクロン株の基本・実効再生産数はどれくらいか? ■ オミクロン株BA.5の流行期であり、医療スタッフへの感染もよく耳にするようになりました。 ■ デルタ株以上の感染性をもつオミクロン株ですが、はたして基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと見積もられているのでしょうか。 ■ あくまでも迅速レビューなので中間報告ともい... 2022年8月7日 pedallergy2016
感染症(予防) 無症状の人も含めてマスクを着用する『ユニバーサルマスキング』は、コロナ感染を減らしうるか?:ランダム化比較試験 ユニバーサルマスキング(無症状の人も含めてマスクを着用する)ことは、新型コロナ感染を減らしうるか? ■ 公共の場でのユニバーサルマスク(無症状の人も含めてマスクを着用する)は、コロナ感染のリスクを減らす方法として、数多くの観察研究で効果が証明されています。 ■ 物理的な距離を保つと3倍、マスク着用が実践されると5倍、感... 2022年7月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(商品名デュピクセント)の投与期間を延長しても、アトピー性皮膚炎の症状は維持できるか? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる? ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。 ■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、... 2022年7月19日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか? オミクロン株亜系統が流行してきている。 ■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。 ■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。 ■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種して... 2022年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスを併用したピーナッツ免疫療法は有効か? プロバイオティクスを併用した経口免疫療法が注目されている。 ■ 経口免疫療法にプロバイオティクスを併用するという臨床的介入が検討されています。 ■ そして、最近のCEA(英国アレルギー免疫学会の公式雑誌)に、このテーマの研究結果が報告されていましたので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 1歳... 2022年7月12日 pedallergy2016