伝染性軟属腫(水いぼ)を摘除した場合の予後は?

伝染性軟属腫(水いぼ)、とるや、とらざるや?

■ 伝染性軟属腫(水いぼ)を取るか取らないかは、意見が分かれるところです。

■ それは、伝染性軟属腫が自然に軽快することが多い疾患であり、さらに一方で、自然によくなるまで待機すると拡大したり、きょうだい間の感染があったり、長期間続くからです。

■ 摘除に関してツイッターでアンケートをさせていただくと、医師は31%が積極的に摘除、31%がどちらかといえば摘除、20%はどちらかといえば摘除しない、18%は基本的に摘除しないでした。

■ 医師側はやや摘除側が多いですが、摘除しない方も多いと言えます。

■ 患者さん側というと、32%が積極的にとってほしい、46%ができればとってほしい、18%ができればとりたくない、4%がとりたくない、でした。

■ どちらが正しいというわけではありませんし、「取らずに放置したら広がった」という方がアンケートにお答えすることが多いというバイアスもかかっている感じもします。

■ ですが、「摘除も選択肢」といううえで、では摘除に関する予後も考えていくことも必要だろうと思います。

■ そこで、「摘除」に関する大規模後ろ向き症例集積研究をご紹介いたします。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

小児の伝染性軟属腫2,022例におけるレトロスペクティブに調査し、軟属腫摘除の有効性を検討したところ、

 ✅ これらのうち計1,879例が摘除を受け、70%が1回の治療で治癒し、26%が2回の治療で治癒した。

 

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