花粉‐食物アレルギー症候群の治療は可能か?
■ 花粉‐食物アレルギー症候群(pollen‐food allergy syndrome; PFAS)とは、花粉に対するアレルギーから、それに近縁の果物や野菜などに対してアレルギーになる疾患です。
■ 基本的には治療は難しいのですが(除去が基本)、一部『食べ続けると改善する』場合があることも報告されています。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
花粉食物アレルギー症候群に対する治療を試みた10研究のしスレマティックレビューを実施したところ、
✅ リンゴに対する経口免疫寛容誘導療法(OIT)に関し2研究(92人)があり、耐性が63%/81%で誘導されることが報告された。
✅ 加熱は、ヘーゼルナッツアレルギー患者の15~71%、セロリアレルギー患者の46%において症状がなくなることを報告した。
※管理人注;”加熱”に関しては、多くのナッツアレルギーに関しては適応はできず、あくまで『シラカバ花粉アレルギーに関連したヘーゼルナッツアレルギー』を指します。また多くのピーナッツアレルギーはローストするとアレルゲン性を『上げる』ので、かえってリスクが高くなります。ですので、『加熱すれば安全』ではまったくありませんのでご留意ください。
スポンサーリンク(記事は下に続きます)