アトピー性皮膚炎(治療) プロトピックタクロリムス 飲酒中は、プロトピック外用薬により目の周りの発赤が誘発されやすいかもしれない プロトピック外用薬は、特定の条件で紅斑が再燃することがある。 ■ プロトピック外用薬は、ステロイド外用薬と異なり皮膚の菲薄化という副作用がないために、眼瞼周囲にも使いやすい薬剤です。 ■ 私は小児科医ですので、経験がなかったのですが、飲酒中に目の周囲にプロトピック外用をすると、紅斑が出現しやすいのだそうです。 ■ その... 2019年5月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎デュピクセントデュピルマブ デュピルマブ(デュピクセント)は、重篤な感染症を減らすかもしれない デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は重症アトピー性皮膚炎に対し使用されるようになってきている生物学的製剤です(小児アトピー性皮膚炎には適応はまだありません)。 ■ 有効性が期待されていますが、重篤な結膜炎や、作用機序から潜在的に感染症の懸念もあります。 ■... 2019年5月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎抗ヒスタミン薬ジルテック ジルテックは、アトピー性皮膚炎治療におけるステロイド外用薬の使用量を減量する アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬は、かゆみを抑える作用も一部期待されるが、ステロイド外用薬を減量する効果を目標にされます。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬に関して、「かゆみを抑える作用はさほど強くはありませんが、ステロイド外用薬を減らしやすくなるために使用しています。ただ、アトピー性皮膚炎に対す... 2019年5月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎羊毛綿 羊毛の衣服だからといって、アトピー性皮膚炎を悪化させるわけではない 羊毛は一般に、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性が指摘されています。 ■ 最近UPしたnoteのレビュー、「アトピー性皮膚炎には、どんな衣服がいいですか?」で取り上げた論文のひとつをご紹介します。 ■ 羊毛そのものがアトピー性皮膚炎の悪化に影響しているわけではなさそうという、ランダム化比較試験です。 この論文でわかっ... 2019年5月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピクセントデュピルマブ結膜炎 デュピルマブによる結膜炎は、アトピー性皮膚炎そのものに関連する? デュピルマブ(商品名デュピクセント)を使用すると、結膜炎を発症することが知られています。 ■ デュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療に革新をもたらそうとしています(高価であること、注射剤で定期的な使用が必要であること、小児適応はないことが問題点です)。 ■ デュピクセントの副作用は比較的少ないようですが、一部に重症の結... 2019年4月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピック軟膏 プロトピック軟膏によるプロアクティブ治療は有効か? プロアクティブ治療の古典的な報告。 ■ プロアクティブ治療という、抗炎症薬の使用の間隔を徐々に延長していき、皮膚の安定している期間を延ばす治療は、すでに市民権を得ているといえます。 ■ 元々は、この治療はタクロリムス外用薬で報告され認知されるようになりました。 ■ 成人に対する検討ですが、その古典的な報告(それでも20... 2019年3月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療低分子薬トファニチブ 低分子薬内服は、アトピー性皮膚炎に有効か? 低分子薬は生物学的製剤より安価であり、次のアトピー性皮膚炎治療薬として注目されている。 ■ 重症アトピー性皮膚炎の治療は生物学的製剤によって大きな変革期を迎えていますが、これらは基本的に高価で、皮下注射がメインの薬剤です。 ■ 内服薬ではこれまで抗ヒスタミン薬を中心としてきましたが、十分な効果とは言えませんでした。 ■... 2019年3月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療睡眠メラトニン メラトニンは、小児アトピー性皮膚炎の症状を改善させるかもしれない ■ メラトニンは概日リズムによる同調を行っているホルモンで、アトピー性皮膚炎の睡眠の改善に有効かもしれないという報告があります。■ このテーマにおいて、2016年にJAMA pediaricsにランダム化比較試験が報告されていました。■ 追試がないかなあと思っていたら、Pediatr Allergy Immunol(欧... 2019年3月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎亜鉛 亜鉛の内服は、アトピー性皮膚炎の治療に有効か? ■ アトピー性皮膚炎と亜鉛が関連するという報告があるそうです。■ アトピー性皮膚炎とビタミンDの関連などは文献が増えていますが、亜鉛はノーマークでした。... 2019年3月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療デュピクセントデュピルマブ デュピルマブは、炎症性マーカーを低下させつつアトピー性皮膚炎の疾患活動性も次第に改善する ■ デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤であり、IL-4α受容体を阻害することで、IL4/IL13のシグナル伝達を低下させ、有意な効果を示します。 ■ あくまで炎症性サイトカインのシグナル伝達を抑える薬剤なのですが、皮膚のバリアの指標も徐々に改善させることが報告されています。... 2019年1月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤尿素 尿素含有外用剤は、濃度によって使い分けされるのか? 尿素の濃度による外用剤の使い分けに関して、あまり良く理解できていなかったのですが、最近、使い分けのレビューを見つけたので抄録を中心にご紹介します。... 2019年1月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 治療アトピ—性皮膚炎ホスホジエステラーゼ4PDE4阻害剤 新規機序の非ステロイド系抗炎症外用薬であるPDE4阻害剤の効果とは? ■ サイトカイン(IL-17、TNF-α、IL-23など)の産生を抑制するホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤は、すでに内服薬として乾癬に対して臨床に使用されてきていますが、アトピ—性皮膚炎へ、外用薬としての検討がすすんでいます。 ■ すでに米国では商品名「Eucrisa」としてFDAが承認しているようです。... 2019年1月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 脳内H1受容体占拠率抗ヒスタミン薬眠気非鎮静性 抗ヒスタミン薬ごとの、眠気を誘発する可能性の目安は? ■ 特に世代の古い抗ヒスタミン薬は脳内への移行が多く、眠気やインペアード・パフォーマンスの低下を引き起こします。■ 例えば、アレルギー性鼻炎に対する抗ヒスタミン薬により、鼻炎症状のそのもの以上に内服した鎮静性抗ヒスタミン薬によるパフォーマンスの低下のほうが学力低下に影響したという報告すらあります。■ PETを利用した抗... 2018年12月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療絹シルク アトピー性皮膚炎の治療に、絹製の服は有効か?(CLOTHES試験) ■ 寒い季節になると、セーターなどで皮膚をかゆがるお子さんが出てきます。■ とくにアトピー性皮膚炎は、刺激が軽微であってもより強い掻痒感を感じる現象があります(アロネーシス)。そこで、衣服によるアトピー性皮膚炎の治療効果をみた大規模ランダム化比較試験をご紹介します。... 2018年12月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬アトピー性皮膚炎治療 乳児アトピー性皮膚炎に対する保湿剤併用は、ステロイド外用薬量を減量させる アトピー性皮膚炎の患者さんの多くが、ステロイド外用薬を減らしたいと考えているでしょう。 ■ ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を減らしていくために重要な役割を果たしています。 ■ 以前、皮膚の炎症は、IL-4/IL-13というサイトカインを通し、さらに皮膚バリアを低下させてアトピー性皮膚炎を悪化させていくことは... 2018年12月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療ヒスタミンH4受容体拮抗薬 ヒスタミン H4受容体 拮抗薬は、痒みを軽減するものの好中球減少のリスクがある ■ アトピー性皮膚炎の痒みの原因は一様ではないため、一般的に汎用されるヒスタミンH1受容体拮抗薬では十分にはアトピー性皮膚炎の痒みはおさえられないとされています。 ■ そこで、いくつかの薬剤によりアトピー性皮膚炎のかゆみを抑えないかが検討されており、ヒスタミンH4拮抗薬も注目されています。... 2018年12月21日 pedallergy2016