ネコに噛まれて、ネコアレルギーを発症するかもしれない? ■ 動物などに噛まれてアナフィラキシーを起こすという症例報告はさまざまあり、ネコ、ネズミ、ウマ、ハムスターなどが報告されています( Maeda Y, Akiyama K. Anaphylaxis after a cat bite. Allergol Int 201...
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伝染性軟属腫に対する新規外用薬が、開発中のようです。 ■ 伝染性軟属腫は、『外用薬』で治療することは困難で、摘除をするかどうかが議論されることが多くなります。 ■ カンタリジンという甲虫の体液を使う…というランダム化比較試験がありますが、個人的にはすこし刺激感が強いのかなという印象を持っています。 ■ そんな中、最近『...
子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめました。 ■ 昨日は、子どものワクチンの有効性に関してかんたんにまとめました。 ■ 今回は、主に子どものワクチンの安全性、もしくは新型コロナ感染のリスクの低減に関する最近の報告を4本、『ざっくりと』まとめました。 米国:5歳から11歳の子どもへの新型コロナワク...
新型コロナ関連の最近の論文を、ざっくりまとめる ■ このブログはたいてい、ひとつの英文医学論文を翻訳して簡単にまとめています。 ■ 私の勉強ブログですので、実際のところは日常的にさまざまな論文に目を通しています。 ■ どちらかというと、アレルギー・小児科・感染症を中心に、私の興味を持っている、もしくは疑問に思ったテーマ...
オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関する、BMJに掲載された簡単なまとめ。 ■ 現在、流行している変異株はオミクロン株「BA5系統」となりますが、拡大はまだ十分抑えられてはいません。 ■ 最近発表された、デンマークからの17~72歳の献血者から検討では、2021年11月、献血者の1.2%(103/8701)...
海外で多発している小児多系統炎症症候群(MIS-C)が、今回のオミクロン変異体の拡大で増える可能性が懸念されています ■ MIS-C(小児多系統炎症症候群)は、新型コロナと関連した病態として、とくに海外で注目されています。 ■ 日本でも、オミクロン変異体の流行拡大にともない、発症の増加が懸念されています。 ■ 全国調査...
オミクロン株の基本・実効再生産数はどれくらいか? ■ オミクロン株BA.5の流行期であり、医療スタッフへの感染もよく耳にするようになりました。 ■ デルタ株以上の感染性をもつオミクロン株ですが、はたして基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと見積もられているのでしょうか。 ■ あくまでも迅速レビューなので中間報告ともい...
ユニバーサルマスキング(無症状の人も含めてマスクを着用する)ことは、新型コロナ感染を減らしうるか? ■ 公共の場でのユニバーサルマスク(無症状の人も含めてマスクを着用する)は、コロナ感染のリスクを減らす方法として、数多くの観察研究で効果が証明されています。 ■ 物理的な距離を保つと3倍、マスク着用が実践されると5倍、感...
アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる? ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。 ■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、...
オミクロン株亜系統が流行してきている。 ■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。 ■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。 ■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種して...
プロバイオティクスを併用した経口免疫療法が注目されている。 ■ 経口免疫療法にプロバイオティクスを併用するという臨床的介入が検討されています。 ■ そして、最近のCEA(英国アレルギー免疫学会の公式雑誌)に、このテーマの研究結果が報告されていましたので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 1歳...
『雷雨喘息』という、オーストラリアのメルボルンでの事件で有名になった病態があります。 ■ 豪雨があったときに急に悪化する喘息発作があります。 ■ 「雷雨喘息(Thunderstorm-asthma)」と呼ばれており、花粉が雷雨によって湿気で破裂したり地上にたたきつけられて細かくなってちらばり、気管支に吸い込まれて発作が...
アレルゲン回避は、喘息発症を減らすか? ■ アレルゲンの回避は、喘息の発症に有意に影響するかは十分な結論がでていません。 ■ 個人的には、『どうせ感作されるから環境整備はあまり考えなくても良い』という考え方にはなかなか賛同できなくて、『乳幼児期こそ環境整備は重要です』と説明するように努めています。 ■ そして最近、乳...
スキンケア製品に含まれる食品成分は、経皮感作の原因となりうる。 ■ 皮膚にぬるスキンケア用品が、経皮感作の原因になることは広く知られるようになってきました。 ■ 思った以上に、市販のスキンケア製品には食品成分が含まれており、感作の原因になっています。 ■ すこし古い報告ですが、Allegy誌に、オーツ麦に対する検討があ...
手指衛生の方法は、どの手法が効果的か? ■ そもそも、手指衛生の方法に関しては、石鹸洗浄とアルコール消毒には一長一短あるのですが、手指衛生をとても頻回に行う医療従事者にとって選択しつつ行うことになります。 ■ そして、石鹸洗浄よりも、アルコール消毒のほうが手のバリア機能を傷めにくく細菌も減らしやすいことはある程度の報告...
ハウスダスト中には、食物アレルゲンが含まれている。 ■ 家庭において、ハウスダスト中から食物アレルゲンが検出されることがわかっており、日本においてはダニよりも卵のほうが多いのではないかという研究結果もあります。 ■ では、学校でも食物アレルゲンは多く検出されるのでしょうか? ■ 最近のJACI in Practiceに...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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