ソバ特異的IgE抗体価により、事前の負荷試験陽性を予想することは難しい。 ■ 最近改訂された医学書を読んでいて、『ソバアレルギーが臨床的に小麦や米と交差反応することは極めてまれで、特異的IgE抗体価も、ソバ単独で高値をとることが多い、逆に、ソバ特異的lgE抗体価が他の穀物と同等の値を 示す場合は、ソバアレルギーである可...
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JAK阻害薬は円形脱毛症に有効か? ■ 円形脱毛症の 生涯有病率は決して低くなく、多発性となると特に、生活の質が大きく阻害されます。 ■ そのような背景の中、最近、アトピー性皮膚炎に使用されるようになった内服JAK阻害薬が、円形脱毛症に有効としてFDAに承認されたという報道がありました。 円形脱毛症で初の経口治療薬 米...
ハチミツに乳や小麦タンパク質が含まれている可能性がある? ■ 『ハチミツに混入する花粉に対して、アレルギー症状が出現することがありうるか』に関し、以前簡単に論じた記事を公開しました。 引用記事 ハチミツに含まれる花粉を食べて、アレルギー症状がでることはありますか? ■ その記事では、『はちみつに含まれた花粉(キク科の花...
ゴマアレルギーの判断は簡単ではない。 ■ ごまは、特異的IgE抗体価の特異度がひくく、十分な検討がすすんでいない領域です。 ■ 負荷試験の用量設定に関しても、むずかしさを感じることがありますが、最近、Allergyに参考になる研究結果が報告されていますので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ...
エビアレルギーを予測する検査は、現状では十分な精度が担保されているものはない状況です。 ■ エビ特異的IgE抗体価は、粗抗原として検査をしても、感度、特異度ともに不十分であることがわかっています(Pascal M, Grishina G, Yang AC, Sánchez-García S, Lin J, Towle ...
アレルゲンが含まれた食品の表示義務は、徐々に整備されてきています。 ■ 日本における、食品表示義務や推奨は、世界的にも先進的な面があります。 管理人注 加工食品のアレルギー表示(食物アレルギー研究会より)では、以下の様になっています。 特定原材料7品目(表示義務)は、容器包装されている加工食品中にごく微量(数ppm、数...
口腔アレルギー症候群の発症リスクは? ■ 花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は、花粉症のあるひとに、近しい果物や野菜に症状を起こすようになる疾患です。 ■ 口腔アレルギー症候群(OAS)と花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は同義ではありませんが、論文では同じように扱われることも多いです。 ■ そのなかで、OASの...
SABAやLABAの単独使用は、喘息発作予防にすすめられないが、吸入ステロイド+SABAの合剤であればどうか? ■ 短時間作動性ベータ刺激薬(SABA)の”単独の”濫用は、喘息死を増加させる可能性があります。 ■ 一方で、吸入ステロイド薬単独+SABAによるレスキュー使用と、吸入ステロイド薬と長時間作動性ベータ刺激薬(...
皮膚バリア機能が低下すると、感作が増える可能性がある。 ■ TEWLは、経皮水分蒸散量の略であり、皮膚バリア機能を反映します。 ■ そして、TEWLが上がると、その後の食物アレルギーのリスクがあがることがKelleherらから報告されていましたが、その後、データハンドリングの問題があり撤回されていました。 ■ その中で...
食物アレルギーの免疫療法の現状を把握しておく必要性がある。 ■ 免疫療法は、食物アレルギーの治療において有望視されており、日本ではひろくその視点での治療介入が行われています。 ■ 効果は認められますが、つよいアレルギー症状の誘発リスクがあがることも示されています。 ■ そのバランスが難しい治療と言えましょう。 ■ そこ...
より侵襲の少ない検体採取が、アトピー性皮膚炎の病態解明に必要とされている ■ バイオマーカーはさまざまな検討されていますが、できれば侵襲の少ない(痛みの少ない)検査が望まれます。 ■ そんななか、『テープストリッピング』による検討がAllergyに報告されていました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ...
Baked milk(焼き固めた牛乳)による経口免疫療法は有効か? ■ 多くの牛乳アレルギーは自然寛解が望めるものの、キャリーオーバーする牛乳アレルギーは大きな問題として立ちはだかっています。 ■ 個人的には、『Baked milk(焼き固めた牛乳)』は、必要最小限の除去の範疇としては重要と考えていますが、経口免疫療法...
子どもの感作はどれくらいの年齢で進むか? ■ たとえばスギ花粉へのアレルゲンへの感作・発症もより低年齢化しています。 ■ 成人に関する感作率に関しては、すでに全国的なコホートで報告されましたが、小児ではまだ十分なデータがそろっているとはいえません。 https://pediatric-allergy.com/2019/...
卵黄によるFPIESが増加している。 ■ 鶏卵を早期に開始することによる卵アレルギーを発症予防しようとする方策は、広まってきています。 ■ そして、実際に卵アレルギーの発症を減らしたのではないかという報告も見られるようになりました。 ■ しかし一方で、卵黄による新生児・乳児食物誘発胃腸症が増えたという報告が見られるよう...
アトピーマーチは経皮感作だけでなく、『感作が感作をよぶ』という面からも考えられるようになっている。 ■ 『アトピーマーチ』の問題は、経皮感作の面から考えられていました。 ■ もちろんそのルートは確かだとしても、最近、『感作そのもの』が他の感作を呼ぶのではないかという考え方も出てきています。 ■ そのテーマでの報告。 ...
ネコアレルゲンに対する『ベル型』の用量依存性反応。 ■ アレルゲンに対する感作に関し、アレルゲンが少ないほうが感作率が少ないということは理解しやすいですが、多すぎても感作率が下がるという報告があります。 ■ 『ベル型』という、この用量依存性の反応に関する報告を紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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