家庭での卵摂取は、ハウスダスト中の卵蛋白量を増やす

Trendelenburg V, et al. Hen’s egg allergen in house and bed dust is significantly increased after hen’s egg consumption-A pilot study. Allergy 2017.[Epub ahead of print]

「経皮感作」は食物アレルギー発症原因のトレンド。

■ 経皮感作と経口免疫寛容からなる二重抗原曝露仮説は、すでに教科書的な事実となりつつあります。

■ 2015年に、ピーナッツアレルギーに関し、ハウスダスト中のピーナッツ蛋白量とピーナッツアレルギーの関連が報告され、多くの論文に引用されました。

■ また、ピーナッツのみならず、卵や魚、牛乳もハウスダスト中に含まれていることがわかっています。

■ しかし、これらは「ハウスダスト中に食物抗原が含まれている」という結果をみているものでした。実際、家の中で摂取した食べ物は、どれくらい飛散しているものなのでしょうか?

 

 8世帯において卵を摂取したあとにハウスダスト中の卵蛋白を測定した。

■ 食物アレルゲンへの環境曝露は、皮膚感作の危険因子となりうる。

■ 先行研究は、ハウスダスト中のピーナッツアレルゲンを検出した。

■ このパイロット研究では、様々な家庭から収集したハウスダスト内に鶏卵アレルゲンが検出可能かどうか、また、意図的な鶏卵摂取後に鶏卵アレルゲンが増加するかどうかを調査した。

ハウスダスト中の鶏卵タンパク量は、ELISAを用いて測定された。

■ 8世帯のうち8世帯において、鶏卵は摂取した場所・ベッドのハウスダストサンプルにおいて検出された。

鶏卵摂取48時間後に、鶏卵蛋白量は両方で有意に増加していた。

論文から引用。卵摂取後、摂取した場所でもベッドルームでも卵蛋白が増加していた。

■ 家庭内と寝具中のハウスダスト中の鶏卵アレルゲンが経皮感作に関与しているかどうかを調査するためには、さらなる研究が必要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅パイロット研究ではあるが、卵摂取後48時間で家庭内は卵蛋白量が増加することが示された。

 

 

 

 卵を摂取すると、ハウスダスト中の卵抗原は増加する。

■ 結果は納得できますし、実際の測定データはとても貴重でしょう。ただし、まだパイロット研究です。例数が増えてきたらさらに期待ができますね。

■ 今後、食物摂取に関しては早期摂取が推進されていく可能性が高いです。

■ そうすると、あるお子さんに早期摂取で予防を行った場合、次に生まれたお子さんは、その食物抗原が存在する場所で育ちます。また、保育園に早く入園するようになってきていますから、食物抗原が多くあるはずの場所に入っていくことになります。

■ そういった場合の対応も考えていく時代となるのかもしれません。スキンケアを十分して皮膚をよくすることは必須といえるでしょう。皮膚が良い状態であれば、経皮「免疫療法」もあるくらいですから。

 

 

今日のまとめ!

 ✅食物を摂取すると、その環境中に食物抗原が飛散する。