食物アレルギーの経口免疫療法、成功したとして、いつまで続ければ安定するのか? ■ 食物アレルギーに対し、標準的とはいえないものの広く行われている治療法は『経口免疫療法』でしょう。 ■ 経口免疫療法の問題点のひとつに、食べられるようになっても継続して摂取しなければならないことが挙げられます。 ■ 研究的には、耐性を判断す...
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生後6ヶ月からデュピルマブ(商品名デュピクセント)が使用可能になりました(注意点もあります)。 ■ 子どものアトピー性皮膚炎は、2歳までに多くが発症します。 ■ 外用薬は、2021年にデルゴシチニブ軟膏、2022年にジファミラスト軟膏が保険適用になり、急速に改善してきました。 ■ しかし、乳幼児期の全身治療法は限られて...
アトピー性皮膚炎のかゆみを改善させる物質はあるのか? ■ アトピー性皮膚炎は、かゆみにより大きく生活の質をさげる疾患です。 ■ 2019年に、小児における難治性のかゆみに関するレビューを専門誌に書いたことがあります。 ■ しかし、『これがすごくよく効く』というような方法が、十分提示できなかった覚えがあります。 ▷堀向 ...
牛乳アレルギーのある乳児に、低アレルゲンミルクを導入することは、治療と成長の改善、ふたつの利点がある。 ■ 低アレルゲンミルクが、牛乳アレルギーの治療に有効ではないかという報告は、10年ほどまえから報告されていました。 ■ そしてメキシコの施設から、低アレルゲンミルクを早期に開始することで、牛乳アレルギーの治療や成長の...
秋に生まれた子どもたちは、アレルギー疾患を発症する可能性が高い? ■ 乳児のアトピー性皮膚炎の発症について、出生季節との関連性が指摘されています。 ■ 最近のメタアナリシスでも、北半球において、秋生まれや冬生まれの子どもたちとアトピー性皮膚炎の発症との間には、正の有意な関連性が認められています(Calov M, Ali...
経皮感作だけでなく、『経気道』感作も起こりうる? ■「経皮感作」という言葉は、多くの人に知られるようになりました。 ■ しかし、感作のルートとして、他にも『気道』が考えられます。 ■ 最近のマウスを使った実験では、ピーナッツを経気道で吸入させると、場合によっては1回の摂取だけでピーナッツアレルギーを引き起こす可能性があ...
アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のリスクとなりますが、そのアレルゲン感作はいつ頃に起こる? ■ 乳児期にアレルゲンに感作されると、それが後のアレルギー疾患のリスクとなります。 ■ では、アトピー性皮膚炎の発症時期やその重症度が、後のアレルギー疾患の発症とどのように関連しているのでしょうか? Wärnberg Gerd...
ピーナッツアレルギーに対する経皮免疫療法(EPIT)の検討が進み、どのような活用をしていくかが模索されている。 ■食物アレルギーに対するアレルゲン免疫療法として、経口免疫療法(OIT)、舌下免疫療法(SLIT)、経皮免疫療法(EPIT)などが考えられています。 ■そのうち、経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なシー...
離乳食早期開始は、いつからが『早期』か? ■ 離乳食の早期開始による食物アレルギーの発症予防は、多くの場面で取り上げられるようになりました。 ■ しかし、早期開始とはいつからが早期なのかが焦点になることがあります。 ■ 最近、Pediatric Allergy and Immunology誌において、このテーマに関する...
ナッツアレルギーは増えている。 ■ ナッツアレルギーは増えています。 ■ 日本における食物アレルギーのうち、第三位がナッツアレルギーです。 ■ とはいえ、『ナッツ』といっても、さまざまなナッツがありますよね。それらのナッツ類の区別って、実際に可能でしょうか? Heraghty F, Hurley S, Flynn N...
プロアクティブ療法は、2000年頃から広く普及したアトピー誠意皮膚炎の治療方法。 ■ アトピー性皮膚炎の治療方法として、症状が出現したときに抗炎症薬(ステロイド外用薬など)を使用するリアクティブ治療と、症状の出る前から間欠的に抗炎症薬を使用するプロアクティブ治療があります。 ■ 一方、ステロイド外用薬をランクダウンしな...
呼気一酸化窒素は、アレルギー性の気道炎症をみるための検査のひとつ。 ■ 呼気一酸化窒素は、さまざまな喘息の検査のうちのひとつです。 ■ 気道の炎症をみるための侵襲の少ない検査として普及しています。 ■ しかし、呼気一酸化窒が気管支喘息のコントロールを改善させるかに関しては、さまざまな結果があります。 ■ そこで最近、こ...
ゴマアレルギーは少なくないものの、検査も、治療も研究は不十分。 ■ ゴマアレルギーは地域によって、たとえば中東、メキシコなどでは多いとされています。 ■ しかし、経口免疫療法を進めることができるかどうかも、十分なデータがあるとは言えません。 ■ そこで最近、イスラエルのテルアビブ大学からゴマの免疫療法に関する報告があり...
熱中症予防に対する経口補水の効果を疑問視する記事が目立っている。 ■ 熱中症予防のために、暑熱環境を避けることは前提条件としてあります。 ■ 一方で最近、熱中症予防に対する経口補水液(ORS)に関し、やや否定的な報道やweb記事を見かけることが増えています。 ■ 経口補水液(ORS)は市販のスポーツドリンクに比べ、ナ...
慢性蕁麻疹に対し、抗ヒスタミン薬を症状があるときのみに内服するか、それとも毎日内服するか。 ■ 個人的に、慢性特発性蕁麻疹の方には症状があるときのみ抗ヒスタミン薬を内服するのではなく、『毎日』内服をすすめています。 ■ しかし、このテーマに関しては、十分なデータはありませんでした。 ■ そして最近、Allergy誌にこ...
抗菌薬が不足している。 ■ 抗菌薬の不足が顕著になってきています。 ■ では、これは日本だけの現象なのでしょうか? ■ 最近、米国小児科学会誌に、米国の状況が論文として公開されています。 Brewster RC, Khazanchi R, Butler A, O’Meara D, Bagchi D, Michelson...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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