ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏は、新規にアトピー性皮膚炎に保険適用となったPDE4阻害薬。 ■ PDE4阻害薬の外用薬、ジファミラスト(商品名モイゼルト)は、2022年6月に2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ 7月16日から17日に、福岡で日本小児臨床アレルギー学会が開催され、その際、九州大学の辻...
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離乳症早期導入による食物アレルギーの発症予防に関し、最近の研究結果にやや齟齬・混乱がみられる。 ■ 離乳食早期導入による食物アレルギーの発症予防は、LEAP試験により、特にピーナッツアレルギーの多い国でガイドラインの更新を即しました。 ■ しかし、すでにピーナッツの早期導入が実現したオーストラリアから、ピーナッツアレル...
思春期まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくる。 ■ 12歳以降まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくることが明らかとなっています。 ■ では、成人になるまで持ち越したアトピー性皮膚炎が長引く理由にはどんなものがあるでしょうか? ■ 後ろ向きの研究ではあるものの、最近、大阪大学皮膚科からの報...
冷却ジェルシートは、熱中症予防に有用か? ■ 7月10日ごろ、冷却ジェルシートが熱中症予防として有効な印象をもつポスターが物議をかもしました。 ■ 実際の報告は少ないようですので、最近の検討結果を共有します。 Hussain`, Asim M, Atif M, Anjum N. ASSESSMENT OF CLINI...
アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤が増えていくことが予想されている。 ■ 急速にアトピー性皮膚炎の病態が解明され、それぞれの経路を抑える薬剤が次々と開発されてきています。 ■ すでに一部はアトピー性皮膚炎に有効性が示せず、中断されたものもありますが、抗IL13抗体であるレブリキズマブの有効性がBJDに報告されました。...
保湿剤にはエモリエントとモイスチャライザーがある。 ■ 『保湿剤』とひとことで言っても、エモリエントとモイスチャライザーがあります。 ■ では、モイスチャライザーに利用されることの多いセラミド含有の保湿剤と、他の保湿剤の有効性に差はどれくらいあるのでしょうか? ■ 最近のメタアナリシスを共有します。 Nugroho ...
『衛生仮説』は、衛生的な環境に育った子どもはアレルギー疾患のリスクが高まる可能性があるという仮説。 ■ 『衛生仮説(hygiene hypothesis)』とは、1989年にロンドン大学セントジョージ医学校のデイヴィッド ストラカン教授が提唱した仮説です。 ■ ストラカンは、1953年生まれの英国の子どもを検討し、上の...
アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。 ■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。 ■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています...
アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな保湿剤が市販されているが、どのような保湿剤がより有効かに関する報告は十分ではない。 ■ 外来でよく尋ねられる質問に、『どの保湿剤がよいでしょうか?』というものがあります。 ■ しかし、なかなかその質問にクリアカットにお答えすることは難しいものです。 ■ というのも、世の中にある市販の保...
アトピー性皮膚炎があると、皮膚には黄色ブドウ球菌が優位になり、さらに皮膚を悪化させる ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、多くの患者さんは皮膚に黄色ブドウ球菌を保菌することになります。 ■ そのリスクは20倍にも達します。 ■ そして、黄色ブドウ球菌は『ディスバイオーシス』を起こしてきます。ディスバイオーシストは、健常人...
感染対策が緩和され、急速に感染症が増えている。 ■ 2023年5月8日に新型コロナが第5類感染症に感染症法上の位置づけが変更されました。 ■ すなわち、『個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応に』変わったわけですが、現実的には感染症対策そのものがかなり変わったといえるでしょう。 ■ KID先生が...
2022年に、米国で小児の脳膿瘍が増えているという報告があり、その後の調査が継続されている。 ■ 2022年CDCから、小児の脳膿瘍が増えていることが示されていました。 Accorsi EK, Chochua S, Moline HL, Hall M, Hersh AL, Shah SS, et al. Pediatr...
真菌であるマラセチアは、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因のひとつと考えられている ■ 夏が近づくと、アトピー性皮膚炎の患者さんから、首周りや頭皮が悪化するという訴えが増えてきます。 ■ そういった『頭頚部』の悪化に関連すると考えられているのが『マラセチア』という真菌(カビ)です。 ■ そのマラセチアよってアトピー性皮膚...
アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う?洗わない? ■ 夏が近づいてきました。 ■ 『首回りや、膝うらが悪化しやすくなりました』という患者さんからの話を聞くことがおおくなってきたわけですが、その場合に考えるのが『洗浄』です。 ■ スキンケアにおいて、洗浄の議論はすくなからずあり、以前、医学雑誌でレビューをまとめたことがあり...
卵の離乳食早期導入は卵アレルギーの発症リスクを下げる。では、アトピー性皮膚炎を悪化させたりはしないのか? ■ 離乳食へ卵を早期に導入するという手法は、2017年に提案されてから普及してきています。 ■ そして、リアルワールドでも結果が報告されるようになりました。 ■ では、卵の早期導入することにより、アトピー性皮膚炎を...
アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症だけでなく、全身性の炎症から他のさまざまな病気の原因になる可能性が指摘されるようになった。 ■アトピー性皮膚炎が全身性の炎症性疾患にも関連することが注目されるようになっています。 ■ そして最近、台湾からの報告で、アトピー性皮膚炎が静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)のリスクを上げる...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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